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おいしいバイト
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「もう、明日のこと考えなくていいから思いっきり罰が与えられる」30男はそう言って客先にも「期待してくださいね」とアドリブをかました。
そして、肛門拡張ではいつものディルト(これは既に解さなくても入るほどケツの穴はガバガバだった)のあとに「これ入れるぞ」と客先に見せてから、5本の指をまとめて入れてきた。
「おら、こんなにガバガバなんだから、手首まで飲み込めるだろ」開脚椅子に手足は拘束され、口には猿ぐつわをされ、痛がる俺に「もっと広げろよ、気合いが足りねーんだよ」と言いながらグリグリとねじ込んでいる。
「た、助けて羽黒」と叫んだが猿ぐつわで声が出ない。
客席では客はもちろん、ボーイも全員(チーフも)動きを止めてステージを見ていた。
気が遠くなると頬をひっぱたかれ、水をかけられ、鼻からスッとする薬を嗅がされ戻された。
とうとう「んんん、おらぁっ、」の掛け声と共に、30男の手が俺のアナルの入り口を通過した。
客席からは「ほー」と言う声と拍手が起こった。
俺はケツの穴の入口がジンジンと痛く、さらに腹の中がぐちゃぐちゃとかき回され「んーっ、
んーっ」と目を見開き叫び続けた。30男は力一杯手を引き出すと、肉々しい直腸が俺の肛門から少し飛び出したのが、モニタで見えた。
30男はそれを押し戻して、ジェルをたっぷりつけて「もう一回だ」と言って「ん、おらぁっ」と再度俺の中に手を突っ込んだ。
最後は肘の少し手前まで入れられた。
司会の男が「この状況で記念写真を希望されるお客様はステージに上がってください」と言うと、客先からゾロゾロと列をなして全員が希望した。
開脚椅子に座らされ、アナルに腕を突っ込まれて朦朧としている俺の両脇に、腕を突っ込んでいる笑顔の30男と、笑顔のお客様がしゃがんで次々と撮影されていく。
意識が遠退きそうになる俺に「ちゃんと目を開けろ」と怒鳴られ最後の一人まで撮影は続いた。
そんな状況でも薬を飲まされた俺のペニスは勃ち続けていた。
最後のショーは終わったが、その日は3人の客が俺を買った。
しかし、これまでは順番に相手をさせられていたが、今日はそのままステージ上で続けられた。
3人は知りあいらしく、親しげに話しながら順番に俺のケツに腕を突っ込んで盛り上がっていた。その3人はお互いを「先生」と呼びあっていた。
既に目のマスクはとられていたが、俺は目がにじんでよく見えなかったし、見ようともしなかった。
客はおじさんやおばさんばかりかと思っていたが、3人のうちひとりに顔を触られたとき、やけに手が若々しかった。
ゆっくりと顔をあげ、その人の顔を見ると、俺は無意識に震え出した。「ようやく僕だと気づいたね、恭君」
精神科医の相川先生だった。
相川先生は俺のアナルに腕を突っ込みながら「まさかと思いましたよ。最後に司会が君の名前を紹介したときには涙が出ました。こんなところでこんな風に再開できるなんて」
退院以来、病院には行っていなかった。
「これを機会にカウンセリングに通ってくださいね。僕はあなたの主治医だから言うことを聞いてください」と薄気味悪く笑った。
「おいおい、そのカウンセリングの予約が入ったら連絡してくれよ、助手として私も立ち会うから」と一緒に俺を買った客の一人が言った。
相川先生は俺へのカウンセリングで男の体の良さを知った。その後こういうイベントに参加しまくっていると、俺から聞いたわけでもなく興味もないが勝手に話した。
俺は無言で相川先生達に朝まで体をもてあそばれ続けた。
このバイトの期間中、羽黒とは初日のショーが終わった時を最後に会えなかった。
ステージからボーイとして働く羽黒をうっすらと見かけるだけだった。
俺は夜の8時から12時までショーに出て、そのあと朝の6時まで客を取り、そして夕方まで寝るというサイクルだった。
寝る部屋はワンルームマンションの一室で、逃げられないように外から鍵が掛けられていた。
しかも財布やスマホは取り上げられているので、逃げても島から出られない。
もし逃げられれば、港に行って人の良さそうな奴にフェリーの運賃を借りるしかない。
その“人の良さそうな奴”が、俺だったんだ。自分の浅はかさをようやく理解した。
羽黒はショーが終わると翌日の夕方までは自由時間だったらしく、二日目までは俺を心配して探したようだが、三日目からはボーイで一緒になったやつらと島の海で楽しんでいたようだ。
夕方から会場の清掃と準備をして、ショーが始まると12時までボーイをするというサイクルで、バイトとしては美味しい内容のようだった。
もらったバイト代は、俺が羽黒の倍だった。
帰りの道中は俺は一言もしゃべらず、羽黒にもたれ掛かって歩き、やっと寮にたどり着いた。
後藤センパイは既に実家から戻っていて、ポチ(お盆の間は後藤センパイが実家に連れて帰っていた)の世話を玄関脇でしていた。俺らを見つけると「おかえり」と声をかけた。俺は後藤センパイにすがって大声で泣き出した。
そして、肛門拡張ではいつものディルト(これは既に解さなくても入るほどケツの穴はガバガバだった)のあとに「これ入れるぞ」と客先に見せてから、5本の指をまとめて入れてきた。
「おら、こんなにガバガバなんだから、手首まで飲み込めるだろ」開脚椅子に手足は拘束され、口には猿ぐつわをされ、痛がる俺に「もっと広げろよ、気合いが足りねーんだよ」と言いながらグリグリとねじ込んでいる。
「た、助けて羽黒」と叫んだが猿ぐつわで声が出ない。
客席では客はもちろん、ボーイも全員(チーフも)動きを止めてステージを見ていた。
気が遠くなると頬をひっぱたかれ、水をかけられ、鼻からスッとする薬を嗅がされ戻された。
とうとう「んんん、おらぁっ、」の掛け声と共に、30男の手が俺のアナルの入り口を通過した。
客席からは「ほー」と言う声と拍手が起こった。
俺はケツの穴の入口がジンジンと痛く、さらに腹の中がぐちゃぐちゃとかき回され「んーっ、
んーっ」と目を見開き叫び続けた。30男は力一杯手を引き出すと、肉々しい直腸が俺の肛門から少し飛び出したのが、モニタで見えた。
30男はそれを押し戻して、ジェルをたっぷりつけて「もう一回だ」と言って「ん、おらぁっ」と再度俺の中に手を突っ込んだ。
最後は肘の少し手前まで入れられた。
司会の男が「この状況で記念写真を希望されるお客様はステージに上がってください」と言うと、客先からゾロゾロと列をなして全員が希望した。
開脚椅子に座らされ、アナルに腕を突っ込まれて朦朧としている俺の両脇に、腕を突っ込んでいる笑顔の30男と、笑顔のお客様がしゃがんで次々と撮影されていく。
意識が遠退きそうになる俺に「ちゃんと目を開けろ」と怒鳴られ最後の一人まで撮影は続いた。
そんな状況でも薬を飲まされた俺のペニスは勃ち続けていた。
最後のショーは終わったが、その日は3人の客が俺を買った。
しかし、これまでは順番に相手をさせられていたが、今日はそのままステージ上で続けられた。
3人は知りあいらしく、親しげに話しながら順番に俺のケツに腕を突っ込んで盛り上がっていた。その3人はお互いを「先生」と呼びあっていた。
既に目のマスクはとられていたが、俺は目がにじんでよく見えなかったし、見ようともしなかった。
客はおじさんやおばさんばかりかと思っていたが、3人のうちひとりに顔を触られたとき、やけに手が若々しかった。
ゆっくりと顔をあげ、その人の顔を見ると、俺は無意識に震え出した。「ようやく僕だと気づいたね、恭君」
精神科医の相川先生だった。
相川先生は俺のアナルに腕を突っ込みながら「まさかと思いましたよ。最後に司会が君の名前を紹介したときには涙が出ました。こんなところでこんな風に再開できるなんて」
退院以来、病院には行っていなかった。
「これを機会にカウンセリングに通ってくださいね。僕はあなたの主治医だから言うことを聞いてください」と薄気味悪く笑った。
「おいおい、そのカウンセリングの予約が入ったら連絡してくれよ、助手として私も立ち会うから」と一緒に俺を買った客の一人が言った。
相川先生は俺へのカウンセリングで男の体の良さを知った。その後こういうイベントに参加しまくっていると、俺から聞いたわけでもなく興味もないが勝手に話した。
俺は無言で相川先生達に朝まで体をもてあそばれ続けた。
このバイトの期間中、羽黒とは初日のショーが終わった時を最後に会えなかった。
ステージからボーイとして働く羽黒をうっすらと見かけるだけだった。
俺は夜の8時から12時までショーに出て、そのあと朝の6時まで客を取り、そして夕方まで寝るというサイクルだった。
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