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その日の夕飯、また「出かけてきます」と言って4人で出ていってしまった。
後藤センパイは「倉田、ちょっと夕食の片付けを手伝ってやってくれ」と言い付けた。
「ごめんね、ちょっと腰やっちやって。明日からはしばらくお手つだいの人、頼んだからね」と食堂のおばちゃんが申し訳なさそうに倉田に言った。
倉田は「お安いご用です」と言ってさっさと始めた。
そして後藤センパイは春田と勇治、俺を一階の談話室に呼んだ。「おばちゃん、大丈夫ですかね」俺は心配で後藤センパイ聞いたが「大丈夫だ、仮病だから」と何事もなく答えた。
そして後藤センパイから作戦を告げられた。
翌日、練習が終わり寮に帰ると「みんなおかえりー」と食堂から声をかけられた。
三銃士と青山は、「え、え、誰?」と言っていた。
倉田が「あぁ、おばちゃんがギックリ腰で手伝いが来るっていってたっけ。どうせ別のおばちゃんかと思ってたけどこんな若くて綺麗な人だとは思わなかった!」と言って驚いてた。
「あはは、あなたたちから見ればあたしも立派なオバサンよ」と言い、更に「しばらく食堂のおばちゃんをヘルプします、由美です。よろしくね」と自己紹介をした。
「あ、倉田です。よろしくお願いします」倉田は興味無さそうに、でも礼儀正しく挨拶をした。俺も「初めまして、田辺です」と挨拶したが、去年の秋祭りでも、バイトするはめになったゲイバーでも会っている。
と言うか俺の恥ずかしい行為をたくさん見ている人だ!
三銃士と青山は、口を開けてポカンとしている。そして「あ、赤井です。よろしくです」「俺は白崎です。よろしくお願いします」「青山です」「羽黒です。よろしくお願いします」
と、順番に挨拶をしていった。
さすが由美さんだ。三銃士や青山もイケメンでバスケが上手いからモテるだろうに、そんなやつらを釘付けにするほどの美貌だ。弱点は時間が経つと髭が目立ってくるところだ。それだけは気を付けないと。
今日は「出かける」とは言わずに、夕飯のあとも4人はずっと食堂にいて片付けをしている由美さんと話している。
さすがオカマバーで働いてることだけあり、トークも切れがある。特に赤井に対してはボディータッチしたり赤井の話に乗ったりして、その気にさせている。
「由美さんは普段なんのお仕事されてるのですか?」と赤井が聞くと「あたし、ボディーケァ専門のマッサージ師なの」といって、グイグイと赤井の首筋を揉みあげた。
「クーッ、効くー。さすがプロですね」赤井は少し大袈裟に言った。
本当は男だから力も強い。
完全に信じている。
食堂の片付けが終わって由美さんが帰ると言うと「駅まで送っていきますよ」と赤井は由美さんについていった。
俺は「由美さんの態度見てると赤井に気がありそうだな」と、残った1年メンバーに言った。「やっぱりそうだよな、くやしー。赤井もかなり惚れてるみたいだし」と羽黒が、冗談ぽく言った。
今のところ、後藤センパイの思惑通りになった。
翌日、トイレで勇治と一緒になると、小声で「由美さんから後藤センパイにLINEあった。昨日は駅に送られて別れ際にキスされたって」
俺は「赤井は由美さんに夢中だな。でもキスって、髭は大丈夫だったのかな?」
と少し心配をした。
「それから明日の土曜に遊ぶ約束したみたいだ」
その日の夜、夕飯の時に後藤センパイは「明日、練習は午前だけだが、2年と3年は午後部室でトーナメントに向けた会議をする」と言った。春田が「えっ、出かけるつもりだったのに。何時頃までかかりますか?」と少し不満げに聞いた。後藤センパイは「毎回、夕飯には間に合うように終わる予定だ、本郷コーチ次第だが」と答えた。
翌日、部室で1年だけになると「今日の午後って、みんなどうするんだ?」と聞いてきた。
「えっ、特に予定ないから寮でゴロゴロしてるかな」と俺は答えると「たのむ、出掛けてくれ」と赤井が言い出した。
後藤センパイは「倉田、ちょっと夕食の片付けを手伝ってやってくれ」と言い付けた。
「ごめんね、ちょっと腰やっちやって。明日からはしばらくお手つだいの人、頼んだからね」と食堂のおばちゃんが申し訳なさそうに倉田に言った。
倉田は「お安いご用です」と言ってさっさと始めた。
そして後藤センパイは春田と勇治、俺を一階の談話室に呼んだ。「おばちゃん、大丈夫ですかね」俺は心配で後藤センパイ聞いたが「大丈夫だ、仮病だから」と何事もなく答えた。
そして後藤センパイから作戦を告げられた。
翌日、練習が終わり寮に帰ると「みんなおかえりー」と食堂から声をかけられた。
三銃士と青山は、「え、え、誰?」と言っていた。
倉田が「あぁ、おばちゃんがギックリ腰で手伝いが来るっていってたっけ。どうせ別のおばちゃんかと思ってたけどこんな若くて綺麗な人だとは思わなかった!」と言って驚いてた。
「あはは、あなたたちから見ればあたしも立派なオバサンよ」と言い、更に「しばらく食堂のおばちゃんをヘルプします、由美です。よろしくね」と自己紹介をした。
「あ、倉田です。よろしくお願いします」倉田は興味無さそうに、でも礼儀正しく挨拶をした。俺も「初めまして、田辺です」と挨拶したが、去年の秋祭りでも、バイトするはめになったゲイバーでも会っている。
と言うか俺の恥ずかしい行為をたくさん見ている人だ!
三銃士と青山は、口を開けてポカンとしている。そして「あ、赤井です。よろしくです」「俺は白崎です。よろしくお願いします」「青山です」「羽黒です。よろしくお願いします」
と、順番に挨拶をしていった。
さすが由美さんだ。三銃士や青山もイケメンでバスケが上手いからモテるだろうに、そんなやつらを釘付けにするほどの美貌だ。弱点は時間が経つと髭が目立ってくるところだ。それだけは気を付けないと。
今日は「出かける」とは言わずに、夕飯のあとも4人はずっと食堂にいて片付けをしている由美さんと話している。
さすがオカマバーで働いてることだけあり、トークも切れがある。特に赤井に対してはボディータッチしたり赤井の話に乗ったりして、その気にさせている。
「由美さんは普段なんのお仕事されてるのですか?」と赤井が聞くと「あたし、ボディーケァ専門のマッサージ師なの」といって、グイグイと赤井の首筋を揉みあげた。
「クーッ、効くー。さすがプロですね」赤井は少し大袈裟に言った。
本当は男だから力も強い。
完全に信じている。
食堂の片付けが終わって由美さんが帰ると言うと「駅まで送っていきますよ」と赤井は由美さんについていった。
俺は「由美さんの態度見てると赤井に気がありそうだな」と、残った1年メンバーに言った。「やっぱりそうだよな、くやしー。赤井もかなり惚れてるみたいだし」と羽黒が、冗談ぽく言った。
今のところ、後藤センパイの思惑通りになった。
翌日、トイレで勇治と一緒になると、小声で「由美さんから後藤センパイにLINEあった。昨日は駅に送られて別れ際にキスされたって」
俺は「赤井は由美さんに夢中だな。でもキスって、髭は大丈夫だったのかな?」
と少し心配をした。
「それから明日の土曜に遊ぶ約束したみたいだ」
その日の夜、夕飯の時に後藤センパイは「明日、練習は午前だけだが、2年と3年は午後部室でトーナメントに向けた会議をする」と言った。春田が「えっ、出かけるつもりだったのに。何時頃までかかりますか?」と少し不満げに聞いた。後藤センパイは「毎回、夕飯には間に合うように終わる予定だ、本郷コーチ次第だが」と答えた。
翌日、部室で1年だけになると「今日の午後って、みんなどうするんだ?」と聞いてきた。
「えっ、特に予定ないから寮でゴロゴロしてるかな」と俺は答えると「たのむ、出掛けてくれ」と赤井が言い出した。
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