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前回のあらすじ
前回のあらすじ1
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俺はカウンセリングルームの椅子に座っている。
椅子と言っても、リラックスが出来るようにフカフカの背もたれが倒れて、全身が包み込まれるような椅子だ。
そこに深く座り、タオルケットを掛けているのでなかなか快適だ。
先生は本郷コーチより少し年上位か?かなりのイケメンだ。
「今日は田辺君の話をじっくりと聞くよ」担当の相川先生は笑顔で言った。そして「えーと、田辺恭、19才だね。恭君と呼ばせてもらうよ」と断った。
俺は目白台学園大学二軍バスケ部寮で生活をしていたが、心が疲れてしまい、休学し実家に戻ってこの病院に入院したのだ。
しばらくはなにも考えずにボーッと過ごしていたが、後藤センパイが頻繁にお見舞いに来てくれて、ずいぶんと元気になった。
後藤センパイとはよい思い出しか浮かばない!
「今日はそろそろ過去のことを整理し始めようか」と相川先生に言われて、二人でカウンセリングルームにいる。
ゆったりした気持ちになると「恭君はバスケ部の寮にいたんだよね、私は大学の寮って知らないんだけど、どんなところなんだい?」と質問された。
俺は「これがボロボロでひどいところなんですよ。一階が1年の部屋で2年3年は二階なんですけど、一年の部屋はドアもない大部屋で真ん中に廊下があってそこを通って先輩達は2階にいくんですよ。プライベートなんてあったもんじゃないんです!」
話し出すと、止まらなくなった。
「俺たち1年は1チームなので、チームは仲間ではなく“自分”と思わないといけないんです」
先生は「ふんふん、なるほど」と俺の話を聞いてくれる。
「先生は全裸で勃起した姿を仲間に見られると恥ずかしいですか?」と聞いた。
先生は思いがけない質問で「ぼっ、勃起か?」と聞き返して「そりゃ恥ずかしいな」と答えた。「でもトイレで自分一人なら恥ずかしくないでしょ?」と聞いた。これは前に後藤センパイに問われたセリフだ。
先生は「そりゃ、な」と言った。
「俺たちチーム全員が自分だから、チームの奴らとは何しても恥ずかしくないんだ。だからオナニーもチームの奴らの体を使ってするんだ」
先生はすごく驚いていた。
「やり方を先輩達が“指導”と言って教えてくれるんです。だから“今日は指導がある”と言われたら、俺たちは全裸で浣腸して先輩が2階から降りてくるのをまってるんです」
先生は少し考え込んでしまった。
俺は構わず続けた。
「だけど、チーム以外の奴らに恥ずかしいところを見られて、とっても嫌だったんだ」俺はそのときの気持ちを整理しながら言った。
先生も姿勢を立て直し、「ゆっくりと頭のなかを整理しながら話してみて」と言った。
俺は自分の気持ちを思い出しながら話し出した。
「一軍の寮に遊びに行ったんだ、そこでセンパイたちの前で浣腸させられて、それが粘液だったので気持ちよくって、三回したら俺、射精しちゃって、、」
先生は「えっ、浣腸で射精するの?」と聞き、「ハッ」とした表情になった。
俺は少し恥ずかしくなった。
先生は咄嗟に「い、いや。私もよくあるよ、続けて」と言っていた。絶対に嘘だ!
俺は気を取り直して「そのあとセンパイの部屋につれていかれて順番に無理矢理・・・」そこまで言うと俺は涙が出てきて言葉を詰まらせた。
「辛かったね。逃げられなかったんだね」と先生が聞くので俺は泣きながら首を何度か縦に振った。
そして「男の恭君が逃げられなかったとなると、その女の先輩たちは相当大きくて力が強かったんだね」と言われ、先生がおもいっきり勘違いをしていることがわかった。
「違います、一軍のセンパイは男です」と少し大きな声で言うと先生は「ギョッ」として、「あ、えーと、どう言うこと?」と聞き返した。
俺は(これが普通の感覚なんだな)と改めて認識した。
「一軍のセンパイにケツを犯されたんです、何人も順番にっ」と言うと先生は少し理解するまで時間がかかり、「そっ、そうか」とシドロモドロになった。
「それから」
俺は遠い目をして続けた。
「お祭りに褌一丁で行って、本部で酒呑まされて寝ちゃって」
俺はまたそのときの悔しさがよみがえり目頭が熱くなってきた。
「寝てる間に褌脱がされて、商店街に面してる縁台でオカマに掘られて」先生の顔が険しくなってきた。「でもきれいで良くしてくれるお姉さんがいて、励まされて翌日の鬼落式に参加して、神輿の上にのぼったときに褌外されてたことに気づかずに、神輿の飾りがケツの穴に入って気持ちよくなって大衆の面前で射精しちゃって」
俺のカルテを見直していた先生は「あー、君が鬼落式の田辺君か!」と笑顔で言って、また「ヤベッ」という顔をした。
俺は先生も動画を見ていたと知り、恥ずかしくなりカーッと顔が赤くなった。
「先生、俺の動画どこまで見たの」と聞いたが「いや、見てない。見てないぞ。そんな動画が流行ってる、と知り合いから耳にしただけだ」と言い訳をしていた。
「そのあときれいなお姉さんも
ニューハーフだとわかって、務めてるオカマバーにいってバイトして、、」先生の顔を見ながら話していたが、先生は笑いを堪えるのに必死の様子だ。
「先生、見たのですよね?」
俺は先生の目をじっと見て聞いた。
観念した先生は「見た。催眠術にかかって恭君がメンバーとオナニーしたところ」と口元をひきつらせながら言った。
椅子と言っても、リラックスが出来るようにフカフカの背もたれが倒れて、全身が包み込まれるような椅子だ。
そこに深く座り、タオルケットを掛けているのでなかなか快適だ。
先生は本郷コーチより少し年上位か?かなりのイケメンだ。
「今日は田辺君の話をじっくりと聞くよ」担当の相川先生は笑顔で言った。そして「えーと、田辺恭、19才だね。恭君と呼ばせてもらうよ」と断った。
俺は目白台学園大学二軍バスケ部寮で生活をしていたが、心が疲れてしまい、休学し実家に戻ってこの病院に入院したのだ。
しばらくはなにも考えずにボーッと過ごしていたが、後藤センパイが頻繁にお見舞いに来てくれて、ずいぶんと元気になった。
後藤センパイとはよい思い出しか浮かばない!
「今日はそろそろ過去のことを整理し始めようか」と相川先生に言われて、二人でカウンセリングルームにいる。
ゆったりした気持ちになると「恭君はバスケ部の寮にいたんだよね、私は大学の寮って知らないんだけど、どんなところなんだい?」と質問された。
俺は「これがボロボロでひどいところなんですよ。一階が1年の部屋で2年3年は二階なんですけど、一年の部屋はドアもない大部屋で真ん中に廊下があってそこを通って先輩達は2階にいくんですよ。プライベートなんてあったもんじゃないんです!」
話し出すと、止まらなくなった。
「俺たち1年は1チームなので、チームは仲間ではなく“自分”と思わないといけないんです」
先生は「ふんふん、なるほど」と俺の話を聞いてくれる。
「先生は全裸で勃起した姿を仲間に見られると恥ずかしいですか?」と聞いた。
先生は思いがけない質問で「ぼっ、勃起か?」と聞き返して「そりゃ恥ずかしいな」と答えた。「でもトイレで自分一人なら恥ずかしくないでしょ?」と聞いた。これは前に後藤センパイに問われたセリフだ。
先生は「そりゃ、な」と言った。
「俺たちチーム全員が自分だから、チームの奴らとは何しても恥ずかしくないんだ。だからオナニーもチームの奴らの体を使ってするんだ」
先生はすごく驚いていた。
「やり方を先輩達が“指導”と言って教えてくれるんです。だから“今日は指導がある”と言われたら、俺たちは全裸で浣腸して先輩が2階から降りてくるのをまってるんです」
先生は少し考え込んでしまった。
俺は構わず続けた。
「だけど、チーム以外の奴らに恥ずかしいところを見られて、とっても嫌だったんだ」俺はそのときの気持ちを整理しながら言った。
先生も姿勢を立て直し、「ゆっくりと頭のなかを整理しながら話してみて」と言った。
俺は自分の気持ちを思い出しながら話し出した。
「一軍の寮に遊びに行ったんだ、そこでセンパイたちの前で浣腸させられて、それが粘液だったので気持ちよくって、三回したら俺、射精しちゃって、、」
先生は「えっ、浣腸で射精するの?」と聞き、「ハッ」とした表情になった。
俺は少し恥ずかしくなった。
先生は咄嗟に「い、いや。私もよくあるよ、続けて」と言っていた。絶対に嘘だ!
俺は気を取り直して「そのあとセンパイの部屋につれていかれて順番に無理矢理・・・」そこまで言うと俺は涙が出てきて言葉を詰まらせた。
「辛かったね。逃げられなかったんだね」と先生が聞くので俺は泣きながら首を何度か縦に振った。
そして「男の恭君が逃げられなかったとなると、その女の先輩たちは相当大きくて力が強かったんだね」と言われ、先生がおもいっきり勘違いをしていることがわかった。
「違います、一軍のセンパイは男です」と少し大きな声で言うと先生は「ギョッ」として、「あ、えーと、どう言うこと?」と聞き返した。
俺は(これが普通の感覚なんだな)と改めて認識した。
「一軍のセンパイにケツを犯されたんです、何人も順番にっ」と言うと先生は少し理解するまで時間がかかり、「そっ、そうか」とシドロモドロになった。
「それから」
俺は遠い目をして続けた。
「お祭りに褌一丁で行って、本部で酒呑まされて寝ちゃって」
俺はまたそのときの悔しさがよみがえり目頭が熱くなってきた。
「寝てる間に褌脱がされて、商店街に面してる縁台でオカマに掘られて」先生の顔が険しくなってきた。「でもきれいで良くしてくれるお姉さんがいて、励まされて翌日の鬼落式に参加して、神輿の上にのぼったときに褌外されてたことに気づかずに、神輿の飾りがケツの穴に入って気持ちよくなって大衆の面前で射精しちゃって」
俺のカルテを見直していた先生は「あー、君が鬼落式の田辺君か!」と笑顔で言って、また「ヤベッ」という顔をした。
俺は先生も動画を見ていたと知り、恥ずかしくなりカーッと顔が赤くなった。
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「そのあときれいなお姉さんも
ニューハーフだとわかって、務めてるオカマバーにいってバイトして、、」先生の顔を見ながら話していたが、先生は笑いを堪えるのに必死の様子だ。
「先生、見たのですよね?」
俺は先生の目をじっと見て聞いた。
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