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王のお仕事②
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諒、アロイス、ルーンと共に、階段を昇って王の――今はアロイスの執務室に向かう。
執務室の横には、仮眠をとれるベッドと、食事がとれるテーブルが置かれた部屋がある。王の務めをはじめてからは、ここで四人で昼食をとっている。
「旦那のお陰で、今日もいい議会になったな」
だらりと椅子に腰掛けたアロイスが、満足げに諒を見る。
俺をサクヤと呼ぶようになるのと共に、諒を旦那と呼ぶようになったのだ。
「いえ、朔夜さんの発言から閃いた意見ですから」
褒められても驕らず、王である俺を立ててくれる諒。ちょっと俺を甘やかしすぎな気もするが、そう言われて悪い気はしない。
「旦那が俺の右腕になった方が、執務が捗るのにな」
ルーンを横目で見ながら、嫌味っぽく言うアロイス。
「駄目だ。諒は俺のだ」
穏やかな表情を変えることなく、昼食のサンドイッチを口に運ぶルーンの代わりに、切れたのは俺だった。
「誰も旦那を婿にしたいだなんて言ってないだろ。サクヤみたいな能無しには、旦那は宝の持ち腐れってやつだ」
「確かに俺は社会経験もない世間知らずだ。だからこそ、俺の隣には諒が必要なんだ!」
諒が、実質的な王の右腕に相応しい人材なのは認める。だが、俺以外の隣に立つのは許せない。
「サクヤの隣にいることで、旦那の能力が生かせなくてもか?」
アロイスに言われた言葉で、はっとする。何よりも大切な伴侶を取られたくないという独占欲だけで、俺は諒を縛りつけていたのだ。
「俺は、朔夜さんがこの国の王だから、国のために尽くそうと思えるんです。アロイス、君が優れていることは認めます。だが、君のために働きたいとは思えない」
ずんと沈んだ俺の背中を擦ってくれながら、きっぱりとアロイスに言う諒。
「アロイス様は、私ではご不満なんですね」
俺達の会話を静かに眺めていたルーンが、しおらしく目を伏せた。
「旦那に断られちまったから、ルーンで我慢するしかないだろ」
そんな態度をとって同情をひこうなんて馬鹿なんじゃないか、といわんばかりに、鼻で笑ったアロイスがルーンを睨み付ける。
「アロイスにはルーンが一番あっていますよ。最良の相棒だと思いますよ」
宥めるように諒に言われ、目を見開いたアロイスが、やけ食いするようにサンドイッチを頬張りだした。
ルーンは穏やかな表情に戻って、お茶を啜っている。
「俺も、アロイスとルーンはお似合いだと思う」
諒の言葉に賛同すると、アロイスが口いっぱいに入れていたサンドイッチを噴き出した。
「ちょっ、汚いだろ!」
「サクヤが、ふざけたことを言うからだろ!」
食べかすが変なところに入ったのか、涙目のアロイスが逆ギレしてくる。
「アロイス様、大丈夫ですか?」
「苦しいから、背中を擦れ」
ナプキンを差し出しながら訊ねるルーンに、アロイスが横暴な態度で命令する。
言われた通りにアロイスの背中を擦りはじめたルーンだが、その動きは事務的だ。アロイスも不満なのか、眉間に皺を寄せている。
「もっと可愛く頼めば、ルーンも喜んでやってくれるんじゃないのか?」
俺が苦しい場合は、何も言わなくても諒が気付いてくれて、背中を擦ってくれる。だけど、それは当たり前なんだと横暴な態度なんてとらないし、ちゃんと感謝の態度をとったり、お礼を言ったりしている。
「か、可愛くだとっ? 実質的な王の俺が、そんなことできるか! ルーンは俺の右腕なんだから、素直に俺に従っていればいいんだよ!」
「そんな態度じゃ、いつかルーンに愛想を尽かされるぞ」
「え……」
冷静に意見すると、顔を真っ赤にしてがなっていたアロイスの表情が固まった。
恐る恐るルーンの様子を確認しているアロイスは、ルーンが隣からいなくなるなんて考えたことなどなかったのだろう。
「お、親父が死んで、軍のことなんて何も分からない俺を将軍に担いだのはお前だろ。責任をとって、ずっと俺の右腕をしていろよ」
しおらしい態度をとったルーンを馬鹿にしたアロイスが、しおらしく目を伏せて同情を誘うように言う。
「はい。ですがアロイス様は、婿殿を右腕にしたいとおっしゃったではないですか」
「だから、断られちまったって言ってるだろっ! まぁ、あれだ……。細かいことが変わるのも面倒臭いし、右腕はお前でいい」
最後は、なんとか聞き取れるくらいの声量だったが、ルーンに気持ちを伝えられたようだ。
なんだかんだでアロイスとルーンはベストパートナーだよな、と同意を求めるように諒を見る。こくんと頷いた諒が、俺のベストパートナーは貴方だ、とでも言うように手を握ってきた。俺もそう思っている、と返事をするように、握られた手を握り返す。
「昼食は終わりだ」
一気飲みしたお茶のカップをガチャンと置いてアロイスが席を立ったので、執務室に移動する。
アロイスが執務机で確認した書類に、ソファーセットで王印をペッタンペッタンと押していくのが俺の仕事だ。
ルーンが目を通して問題ないと判断した書類を、アロイスが確認して認証する。今まではアロイスが自分の印を押していたが、俺が王になってからは俺が王印を押す係りになったのだ。ルーンとアロイスが書類の確認をしているし、まだ俺はドラゴーナ文字が読めないので、本当に印を押しているだけだ。
最初の頃は、俺の隣でペッタンペッタンを見守ってくれていた諒。だが最近は、ルーンと共に書類に目を通している。
時折ルーンと言葉を交わしながら、仕事をこなしていく諒は格好いい。対の世界では、諒の働く姿を見る機会はなかったので、想像以上に格好いいその姿にドキドキしっぱなしだ。
「疲れてしまいましたか?」
諒に見惚れていて腕が止まっていたところを、見つめていた当人に気付かれてしまった。
「いや……ちょっとだけな」
別に疲れてはいないが、そう誤魔化すと、心配そうに眉を寄せた諒が近付いてきた。
「ここが痛い?」
王印を持っている右腕を掴み、優しく揉んでくれる。
「もっと上も」
嘘をついて諒の仕事を中断させてしまったのに、気持ちよくておねだりしてしまう。
「ここ?」
「そこ、凄く気持ちいい」
「もっとして欲しい?」
「もっとぉ」
両肩をグリグリと揉まれ、気持ちよくて吐息が漏れてしまう。
「おい、ちゃんと働けよっ!」
ダンッ、と机を叩いたアロイスが、忌々しげに俺達を睨んできた。
「婿殿がお手伝いしてくださるようになり、書類の量が二倍に増えましたものね。疲れてしまうのも仕方ないですよ」
ルーンが俺の肩を持つと、アロイスの怒りの眼差しはそちらに向いた。
「それは俺だって同じだ。印を押すだけのサクヤと違って、今までの倍の書類を、今までと変わらない時間で確認している俺の方を労えよ」
「では、肩をお揉みしましょうか?」
「下手だったら許さないからな」
ふんっと鼻を鳴らしたアロイスの肩を、ルーンが揉みはじめる。仏頂面で揉まれはじめたアロイスだったが、すぐに気持ちよさそうに目を細めたので、満足なのだろう。
肩揉み休憩でリラックスしたあとは、よそ見はせずに仕事をこなしていった。軽くなった腕のお陰で、山のような書類も気付いたらなくなっていた。
執務室の横には、仮眠をとれるベッドと、食事がとれるテーブルが置かれた部屋がある。王の務めをはじめてからは、ここで四人で昼食をとっている。
「旦那のお陰で、今日もいい議会になったな」
だらりと椅子に腰掛けたアロイスが、満足げに諒を見る。
俺をサクヤと呼ぶようになるのと共に、諒を旦那と呼ぶようになったのだ。
「いえ、朔夜さんの発言から閃いた意見ですから」
褒められても驕らず、王である俺を立ててくれる諒。ちょっと俺を甘やかしすぎな気もするが、そう言われて悪い気はしない。
「旦那が俺の右腕になった方が、執務が捗るのにな」
ルーンを横目で見ながら、嫌味っぽく言うアロイス。
「駄目だ。諒は俺のだ」
穏やかな表情を変えることなく、昼食のサンドイッチを口に運ぶルーンの代わりに、切れたのは俺だった。
「誰も旦那を婿にしたいだなんて言ってないだろ。サクヤみたいな能無しには、旦那は宝の持ち腐れってやつだ」
「確かに俺は社会経験もない世間知らずだ。だからこそ、俺の隣には諒が必要なんだ!」
諒が、実質的な王の右腕に相応しい人材なのは認める。だが、俺以外の隣に立つのは許せない。
「サクヤの隣にいることで、旦那の能力が生かせなくてもか?」
アロイスに言われた言葉で、はっとする。何よりも大切な伴侶を取られたくないという独占欲だけで、俺は諒を縛りつけていたのだ。
「俺は、朔夜さんがこの国の王だから、国のために尽くそうと思えるんです。アロイス、君が優れていることは認めます。だが、君のために働きたいとは思えない」
ずんと沈んだ俺の背中を擦ってくれながら、きっぱりとアロイスに言う諒。
「アロイス様は、私ではご不満なんですね」
俺達の会話を静かに眺めていたルーンが、しおらしく目を伏せた。
「旦那に断られちまったから、ルーンで我慢するしかないだろ」
そんな態度をとって同情をひこうなんて馬鹿なんじゃないか、といわんばかりに、鼻で笑ったアロイスがルーンを睨み付ける。
「アロイスにはルーンが一番あっていますよ。最良の相棒だと思いますよ」
宥めるように諒に言われ、目を見開いたアロイスが、やけ食いするようにサンドイッチを頬張りだした。
ルーンは穏やかな表情に戻って、お茶を啜っている。
「俺も、アロイスとルーンはお似合いだと思う」
諒の言葉に賛同すると、アロイスが口いっぱいに入れていたサンドイッチを噴き出した。
「ちょっ、汚いだろ!」
「サクヤが、ふざけたことを言うからだろ!」
食べかすが変なところに入ったのか、涙目のアロイスが逆ギレしてくる。
「アロイス様、大丈夫ですか?」
「苦しいから、背中を擦れ」
ナプキンを差し出しながら訊ねるルーンに、アロイスが横暴な態度で命令する。
言われた通りにアロイスの背中を擦りはじめたルーンだが、その動きは事務的だ。アロイスも不満なのか、眉間に皺を寄せている。
「もっと可愛く頼めば、ルーンも喜んでやってくれるんじゃないのか?」
俺が苦しい場合は、何も言わなくても諒が気付いてくれて、背中を擦ってくれる。だけど、それは当たり前なんだと横暴な態度なんてとらないし、ちゃんと感謝の態度をとったり、お礼を言ったりしている。
「か、可愛くだとっ? 実質的な王の俺が、そんなことできるか! ルーンは俺の右腕なんだから、素直に俺に従っていればいいんだよ!」
「そんな態度じゃ、いつかルーンに愛想を尽かされるぞ」
「え……」
冷静に意見すると、顔を真っ赤にしてがなっていたアロイスの表情が固まった。
恐る恐るルーンの様子を確認しているアロイスは、ルーンが隣からいなくなるなんて考えたことなどなかったのだろう。
「お、親父が死んで、軍のことなんて何も分からない俺を将軍に担いだのはお前だろ。責任をとって、ずっと俺の右腕をしていろよ」
しおらしい態度をとったルーンを馬鹿にしたアロイスが、しおらしく目を伏せて同情を誘うように言う。
「はい。ですがアロイス様は、婿殿を右腕にしたいとおっしゃったではないですか」
「だから、断られちまったって言ってるだろっ! まぁ、あれだ……。細かいことが変わるのも面倒臭いし、右腕はお前でいい」
最後は、なんとか聞き取れるくらいの声量だったが、ルーンに気持ちを伝えられたようだ。
なんだかんだでアロイスとルーンはベストパートナーだよな、と同意を求めるように諒を見る。こくんと頷いた諒が、俺のベストパートナーは貴方だ、とでも言うように手を握ってきた。俺もそう思っている、と返事をするように、握られた手を握り返す。
「昼食は終わりだ」
一気飲みしたお茶のカップをガチャンと置いてアロイスが席を立ったので、執務室に移動する。
アロイスが執務机で確認した書類に、ソファーセットで王印をペッタンペッタンと押していくのが俺の仕事だ。
ルーンが目を通して問題ないと判断した書類を、アロイスが確認して認証する。今まではアロイスが自分の印を押していたが、俺が王になってからは俺が王印を押す係りになったのだ。ルーンとアロイスが書類の確認をしているし、まだ俺はドラゴーナ文字が読めないので、本当に印を押しているだけだ。
最初の頃は、俺の隣でペッタンペッタンを見守ってくれていた諒。だが最近は、ルーンと共に書類に目を通している。
時折ルーンと言葉を交わしながら、仕事をこなしていく諒は格好いい。対の世界では、諒の働く姿を見る機会はなかったので、想像以上に格好いいその姿にドキドキしっぱなしだ。
「疲れてしまいましたか?」
諒に見惚れていて腕が止まっていたところを、見つめていた当人に気付かれてしまった。
「いや……ちょっとだけな」
別に疲れてはいないが、そう誤魔化すと、心配そうに眉を寄せた諒が近付いてきた。
「ここが痛い?」
王印を持っている右腕を掴み、優しく揉んでくれる。
「もっと上も」
嘘をついて諒の仕事を中断させてしまったのに、気持ちよくておねだりしてしまう。
「ここ?」
「そこ、凄く気持ちいい」
「もっとして欲しい?」
「もっとぉ」
両肩をグリグリと揉まれ、気持ちよくて吐息が漏れてしまう。
「おい、ちゃんと働けよっ!」
ダンッ、と机を叩いたアロイスが、忌々しげに俺達を睨んできた。
「婿殿がお手伝いしてくださるようになり、書類の量が二倍に増えましたものね。疲れてしまうのも仕方ないですよ」
ルーンが俺の肩を持つと、アロイスの怒りの眼差しはそちらに向いた。
「それは俺だって同じだ。印を押すだけのサクヤと違って、今までの倍の書類を、今までと変わらない時間で確認している俺の方を労えよ」
「では、肩をお揉みしましょうか?」
「下手だったら許さないからな」
ふんっと鼻を鳴らしたアロイスの肩を、ルーンが揉みはじめる。仏頂面で揉まれはじめたアロイスだったが、すぐに気持ちよさそうに目を細めたので、満足なのだろう。
肩揉み休憩でリラックスしたあとは、よそ見はせずに仕事をこなしていった。軽くなった腕のお陰で、山のような書類も気付いたらなくなっていた。
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