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イケナイ課外授業
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大学教授の父親の頭脳と、元キャビンアテンダントの母親の美貌を受け継ぎ、裕福な家庭に生まれた俺。
誰もが羨む境遇なのに、どうしてだか心は満たされることはない。
「あの……京一郎くん、聞いてます?」
ぼんやりと時計の秒針を眺めていると、遠慮がちに俺の顔を覗き込んできた黒ぶち眼鏡。
「聞いてない」
「えぇー? ちゃんと勉強しましょうよ」
眉根をあげて驚いた表情が、困惑顔に変わっていく。
この黒ぶち眼鏡の華奢な男は、俺の家庭教師。俺が入学を義務付けられているT大学の二回生だ。
夏休みになって、寮から自宅に戻ってきた俺につけられた家庭教師との肉体関係が親にバレて、この黒ぶち眼鏡が新たに家庭教師になった。
前の名門女子大に通っていたっていう家庭教師の、勉強そっちのけでの毎回の誘いにうんざりしていたんで、バレたと言うより家庭教師が一番傷つくだろう方法でバレるように仕向けたんだけどな。
俺の思い描いた通りに進んでいった、あの茶番劇を思い返したら、またひと遊びしたくなってきた。
「ねぇ、先生って、女、知ってんの?」
「はい? 知り合いなら数人いますけど……」
聞いている意味が分かっていない、検討違いな解答だ。
見た目も中身も野暮ったくて、童貞ですって顔に書いてあるもんな。
「女、抱いたことあんの?って聞いてんの」
「な、何言ってるんですか! 早く勉強に戻りましょう」
あ、耳まで赤くなった。
この黒ぶち眼鏡、すぐ顔に出るんだよな。面白しれぇ。
「女知らねぇなら、勿論、男も知らねぇよな?」
黒ぶち眼鏡の手首を乱暴に掴んで、ベッドに押し倒す。
油断していたのか、思いの外簡単にベッドに沈んでいった黒ぶち眼鏡。
全寮制の男子校な上、幼稚舎から男ばかりに囲まれて育ってきた奴等ばかりなので、男同士でやるなんて日常茶飯事だ。
週末は女を抱きに街に出る俺だが、週半ばに吐き出したくなった時は、男をオナホ代わりに使っている。
だから、黒ぶち眼鏡を抱くことに抵抗はない。
「ちょっ、な、何するんですか!」
焦っているのが丸分かりの、どもった声だ。
「大声出したって無駄だよ。今日はみんな出掛けてるからね」
お袋が、「授業の後に先生と食べなさい」って、冷蔵庫に閉まったケーキのことを思い出した。
確か、モンブラン。
お袋が気に入って通っているあの店のは、格別に旨いんだ。
遊び終わったら、食べよう。
「やっ、何するんですか!」
クリームを舐めるように、黒ぶち眼鏡の首筋に舌を這わせる。
自分が女にやる前に、年下の、自分が家庭教師をしている生徒にやられちゃうんだもん、とんでもない屈辱だよね。
「そんなに顔振ってたら、眼鏡割れちゃうよ」
体は押さえつけているから、自由のきく頭を激しく振って抵抗してくる黒ぶち眼鏡。
いくら華奢だと言っても男は男、女の抵抗とは比べ物にならない。
ちゃっちゃっと済ませちゃわねぇと、俺の体力がもたないな。
年季の入った黒ぶち眼鏡を外すと、つぶらな瞳が現れた。
柴犬みたいな目、してやがる。
小三の夏休み、急な夕立にあって走って家を目指していた途中、電信柱の下に置かれた段ボールから、ちょこんと俺を見上げていた子犬。
一瞬止まった足だが、激しい雷鳴に足がすくんで、見なかった振りをして走り去った。
あの後あの子犬は、誰かに拾われたんだろうか?
やけに長い睫毛が忘れていた夏の出来事を思い出させてきて、押さえる力が弱まっちまったのか、黒ぶち眼鏡が体を回転させベッドから滑り落ちていった。
苦痛に顔を歪めている、黒ぶち眼鏡。
今さ、体と心、どっちが痛いの?
ベッドに載っている眼鏡をはめ、乱雑に参考書を鞄に仕舞った黒ぶち眼鏡は、俯いたまま早足に部屋を出ていった。
どんな顔してんのか見たかったのに、残念。
黒ぶち眼鏡の後を追うように部屋を出て、冷蔵庫に向かいケーキを取り出す。
「二個食べられて、ラッキー」
ケーキを持って部屋に戻り、さっきまで黒ぶち眼鏡が沈んでいたベッドに腰掛けて、ケーキの甘さに酔いしれた。
翌日、来ないだろうと思っていた黒ぶち眼鏡は、いつも通りの時間に律儀に現れた。
今日も用意されているケーキは、俺の大好物の苺のショートケーキ。
二個食べられなくて、残念だ。
でも、面白いことを思いついたから、一個だけでも満足できそう。
ウキウキしながら、授業が始まる前にメッセージを送っておく。
「先生、ここどう解くの?」
「え……あぁ、そこは……」
黒ぶち眼鏡の手前に広げられている参考書を覗き込むと、ビクッと反応して仰け反りやがった。
今日も家には誰もいないから、すっげー警戒してるな。
大丈夫、授業は真面目に受けるから。
授業終了へ刻々と進む時計の針を見て、黒ぶち眼鏡に気付かれないように笑う。
「ケーキ食べてきなよ」
授業が終わり、急いで参考書を鞄に仕舞い始めた黒ぶち眼鏡の腕を掴み、笑顔を向ける。
「いやぁ……あのぉ……」
黒ぶち眼鏡の顔が、恐怖でひきつっていく。
「なんか用事あんの?」
「特には……」
「だったら食ってきなよ。この店のショートケーキは宇宙一だと思うから」
馬鹿正直に答えてしまった黒ぶち眼鏡は、失敗したって顔をしていたけど、渋々椅子に座ってケーキを食べ始めた。
その黒ぶち眼鏡の奥の、あの柴犬みたいな目が涙で潤んじゃうとこ、早くみたいな。
トントン
俺の部屋のドアをノックする音に、お袋が帰ってきたんだと思って安心したのか、強張っていた顔を緩めてドアの方を向く黒ぶち眼鏡。
ドアを開けた人物を見て、その表情が固まった。
その優秀な頭で何が起こってんのか必死で考えているんだろうけど、アンタじゃ到底理解できねぇよ。
「こいつ、俺のカキタレ」
セーラー服の女が、俺のベッドに腰かける。
こいつが、授業が始まる前にメッセージを送った相手。「自分は本気だから」とか言って、俺の言うことは何でも聞く便利な人形だ。
「先生さ、女、知らねぇんだろ? こいつ、俺の言うことなら何でも聞くから、先生に抱かれろって言ったら喜んで抱かれるぜ」
状況が理解できず、ニヤける俺の顔を呆然と見上げている黒ぶち眼鏡の腕を引き、女の胸元に持っていく。
「おい、鳴けよ」
淋しそうな顔をして俺を見つめる女に冷たく言い放つ。
「やめろ!」
こんな声も持っているんだって、今までの黒ぶち眼鏡からは想像もできない程の怒声に、驚いて掴んでいた腕を離してしまう。
「その娘は、京一郎くんのことを想ってるんだよ。そんな酷いことはやめてあげて」
さっきの虚勢はどこにいったのか、弱々しく言う黒ぶち眼鏡。
「なんでアンタにそんなこと分かんの?」
勉強ばっかやってて、恋愛なんて知らないんだろ?
恋心が分かります、みたいな口聞いて、なんか凄くイライラする。
「それくらいは分かるよ。だって……」
言いかけた黒ぶち眼鏡が、目を伏せる。
「もしかして、この女に惚れちゃったとか? あ、さっきの発言は撤回ね。俺がこいつ抱くわ。だから、先生はそこでこいつが抱かれるとこ見てなよ」
気に入ったものが目の前で汚されていく様を、指を咥えて見てなよ。
あの柴犬みたいな瞳から、涙なんか流しちゃったりしてさ。
思い描いていた筋書きとは違うが、より黒ぶち眼鏡をいたぶられる状況にほくそ笑む。
パシーン
女に覆い被さろうとベッドに片足を乗せた俺の頬に、衝撃が走った。
頬をひっぱたいてきた女が、涙でグチャグチャの顔で俺を睨み付けている。
「てめぇ、人形のくせに何しやがる」
頭に昇った血に任せて、女に手をあげようとした体が羽交い締めにされる。
その隙に、女は小走りで部屋から出ていった。
背中から伝わってくる熱が、女に対する怒りを吸いとってくれているみたいで、心が段々落ち着いていく。
太陽の毛布にくるまれているみたいで、心地好い。
「僕も帰ります」
すうっと背中の熱がなくなり、なんだかもの寂しさを感じた。
「明日も来んの?」
「はい、僕は京一郎くんの家庭教師ですから」
去っていく後ろ姿を見て、苺のショートケーキのような甘酸っぱさを感じた。
誰もが羨む境遇なのに、どうしてだか心は満たされることはない。
「あの……京一郎くん、聞いてます?」
ぼんやりと時計の秒針を眺めていると、遠慮がちに俺の顔を覗き込んできた黒ぶち眼鏡。
「聞いてない」
「えぇー? ちゃんと勉強しましょうよ」
眉根をあげて驚いた表情が、困惑顔に変わっていく。
この黒ぶち眼鏡の華奢な男は、俺の家庭教師。俺が入学を義務付けられているT大学の二回生だ。
夏休みになって、寮から自宅に戻ってきた俺につけられた家庭教師との肉体関係が親にバレて、この黒ぶち眼鏡が新たに家庭教師になった。
前の名門女子大に通っていたっていう家庭教師の、勉強そっちのけでの毎回の誘いにうんざりしていたんで、バレたと言うより家庭教師が一番傷つくだろう方法でバレるように仕向けたんだけどな。
俺の思い描いた通りに進んでいった、あの茶番劇を思い返したら、またひと遊びしたくなってきた。
「ねぇ、先生って、女、知ってんの?」
「はい? 知り合いなら数人いますけど……」
聞いている意味が分かっていない、検討違いな解答だ。
見た目も中身も野暮ったくて、童貞ですって顔に書いてあるもんな。
「女、抱いたことあんの?って聞いてんの」
「な、何言ってるんですか! 早く勉強に戻りましょう」
あ、耳まで赤くなった。
この黒ぶち眼鏡、すぐ顔に出るんだよな。面白しれぇ。
「女知らねぇなら、勿論、男も知らねぇよな?」
黒ぶち眼鏡の手首を乱暴に掴んで、ベッドに押し倒す。
油断していたのか、思いの外簡単にベッドに沈んでいった黒ぶち眼鏡。
全寮制の男子校な上、幼稚舎から男ばかりに囲まれて育ってきた奴等ばかりなので、男同士でやるなんて日常茶飯事だ。
週末は女を抱きに街に出る俺だが、週半ばに吐き出したくなった時は、男をオナホ代わりに使っている。
だから、黒ぶち眼鏡を抱くことに抵抗はない。
「ちょっ、な、何するんですか!」
焦っているのが丸分かりの、どもった声だ。
「大声出したって無駄だよ。今日はみんな出掛けてるからね」
お袋が、「授業の後に先生と食べなさい」って、冷蔵庫に閉まったケーキのことを思い出した。
確か、モンブラン。
お袋が気に入って通っているあの店のは、格別に旨いんだ。
遊び終わったら、食べよう。
「やっ、何するんですか!」
クリームを舐めるように、黒ぶち眼鏡の首筋に舌を這わせる。
自分が女にやる前に、年下の、自分が家庭教師をしている生徒にやられちゃうんだもん、とんでもない屈辱だよね。
「そんなに顔振ってたら、眼鏡割れちゃうよ」
体は押さえつけているから、自由のきく頭を激しく振って抵抗してくる黒ぶち眼鏡。
いくら華奢だと言っても男は男、女の抵抗とは比べ物にならない。
ちゃっちゃっと済ませちゃわねぇと、俺の体力がもたないな。
年季の入った黒ぶち眼鏡を外すと、つぶらな瞳が現れた。
柴犬みたいな目、してやがる。
小三の夏休み、急な夕立にあって走って家を目指していた途中、電信柱の下に置かれた段ボールから、ちょこんと俺を見上げていた子犬。
一瞬止まった足だが、激しい雷鳴に足がすくんで、見なかった振りをして走り去った。
あの後あの子犬は、誰かに拾われたんだろうか?
やけに長い睫毛が忘れていた夏の出来事を思い出させてきて、押さえる力が弱まっちまったのか、黒ぶち眼鏡が体を回転させベッドから滑り落ちていった。
苦痛に顔を歪めている、黒ぶち眼鏡。
今さ、体と心、どっちが痛いの?
ベッドに載っている眼鏡をはめ、乱雑に参考書を鞄に仕舞った黒ぶち眼鏡は、俯いたまま早足に部屋を出ていった。
どんな顔してんのか見たかったのに、残念。
黒ぶち眼鏡の後を追うように部屋を出て、冷蔵庫に向かいケーキを取り出す。
「二個食べられて、ラッキー」
ケーキを持って部屋に戻り、さっきまで黒ぶち眼鏡が沈んでいたベッドに腰掛けて、ケーキの甘さに酔いしれた。
翌日、来ないだろうと思っていた黒ぶち眼鏡は、いつも通りの時間に律儀に現れた。
今日も用意されているケーキは、俺の大好物の苺のショートケーキ。
二個食べられなくて、残念だ。
でも、面白いことを思いついたから、一個だけでも満足できそう。
ウキウキしながら、授業が始まる前にメッセージを送っておく。
「先生、ここどう解くの?」
「え……あぁ、そこは……」
黒ぶち眼鏡の手前に広げられている参考書を覗き込むと、ビクッと反応して仰け反りやがった。
今日も家には誰もいないから、すっげー警戒してるな。
大丈夫、授業は真面目に受けるから。
授業終了へ刻々と進む時計の針を見て、黒ぶち眼鏡に気付かれないように笑う。
「ケーキ食べてきなよ」
授業が終わり、急いで参考書を鞄に仕舞い始めた黒ぶち眼鏡の腕を掴み、笑顔を向ける。
「いやぁ……あのぉ……」
黒ぶち眼鏡の顔が、恐怖でひきつっていく。
「なんか用事あんの?」
「特には……」
「だったら食ってきなよ。この店のショートケーキは宇宙一だと思うから」
馬鹿正直に答えてしまった黒ぶち眼鏡は、失敗したって顔をしていたけど、渋々椅子に座ってケーキを食べ始めた。
その黒ぶち眼鏡の奥の、あの柴犬みたいな目が涙で潤んじゃうとこ、早くみたいな。
トントン
俺の部屋のドアをノックする音に、お袋が帰ってきたんだと思って安心したのか、強張っていた顔を緩めてドアの方を向く黒ぶち眼鏡。
ドアを開けた人物を見て、その表情が固まった。
その優秀な頭で何が起こってんのか必死で考えているんだろうけど、アンタじゃ到底理解できねぇよ。
「こいつ、俺のカキタレ」
セーラー服の女が、俺のベッドに腰かける。
こいつが、授業が始まる前にメッセージを送った相手。「自分は本気だから」とか言って、俺の言うことは何でも聞く便利な人形だ。
「先生さ、女、知らねぇんだろ? こいつ、俺の言うことなら何でも聞くから、先生に抱かれろって言ったら喜んで抱かれるぜ」
状況が理解できず、ニヤける俺の顔を呆然と見上げている黒ぶち眼鏡の腕を引き、女の胸元に持っていく。
「おい、鳴けよ」
淋しそうな顔をして俺を見つめる女に冷たく言い放つ。
「やめろ!」
こんな声も持っているんだって、今までの黒ぶち眼鏡からは想像もできない程の怒声に、驚いて掴んでいた腕を離してしまう。
「その娘は、京一郎くんのことを想ってるんだよ。そんな酷いことはやめてあげて」
さっきの虚勢はどこにいったのか、弱々しく言う黒ぶち眼鏡。
「なんでアンタにそんなこと分かんの?」
勉強ばっかやってて、恋愛なんて知らないんだろ?
恋心が分かります、みたいな口聞いて、なんか凄くイライラする。
「それくらいは分かるよ。だって……」
言いかけた黒ぶち眼鏡が、目を伏せる。
「もしかして、この女に惚れちゃったとか? あ、さっきの発言は撤回ね。俺がこいつ抱くわ。だから、先生はそこでこいつが抱かれるとこ見てなよ」
気に入ったものが目の前で汚されていく様を、指を咥えて見てなよ。
あの柴犬みたいな瞳から、涙なんか流しちゃったりしてさ。
思い描いていた筋書きとは違うが、より黒ぶち眼鏡をいたぶられる状況にほくそ笑む。
パシーン
女に覆い被さろうとベッドに片足を乗せた俺の頬に、衝撃が走った。
頬をひっぱたいてきた女が、涙でグチャグチャの顔で俺を睨み付けている。
「てめぇ、人形のくせに何しやがる」
頭に昇った血に任せて、女に手をあげようとした体が羽交い締めにされる。
その隙に、女は小走りで部屋から出ていった。
背中から伝わってくる熱が、女に対する怒りを吸いとってくれているみたいで、心が段々落ち着いていく。
太陽の毛布にくるまれているみたいで、心地好い。
「僕も帰ります」
すうっと背中の熱がなくなり、なんだかもの寂しさを感じた。
「明日も来んの?」
「はい、僕は京一郎くんの家庭教師ですから」
去っていく後ろ姿を見て、苺のショートケーキのような甘酸っぱさを感じた。
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