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一日の野営を挟み、彼らは遂に目標を見つけた。件の黒鋼熊だ。暗がりでは見失ってしまう程の漆黒の毛皮。鼻先から背中の中頃までは、非常に強度のある鱗が生えている。体長は凡そシウバリスの二倍。自分で狩ったのか力尽きたのか、大きな鹿の死体に齧り付いている。
「いたぞ……黒鋼熊だ。飯に夢中だぜ」
草木に身を隠しながらエセドナが小声で言う。カシはすかさず矢筒から矢を一本取り出し弓に番えた。パルカネシアは手に持つ巨大な盾をしっかりと持ち直す。シウバリスもまた、剣と盾を握り直し、腰の道具袋の確認を始めた。
がりごりという骨が砕ける音。ぐちゃぐちゃと肉がつぶれる音が響く。あまりの気持ち悪い音に、エセドナがぼやいた。加えて周囲には獣のにおいに混じって血の匂いが漂い始めた。あまりの臭気にエセドナは顔を顰める。
「うへぇ、熊っていうのは蜂の蜜を舐めるんじゃなかったのか? ……まぁいいか。じゃあ作戦通りに行こう。幸い鹿に夢中で隙だらけだ。カシ、頼む」
一同は揃って深呼吸をし心を落ち着ける。それから暫しの時間を空け……矢が放たれた。
放たれた矢は黒鋼熊の体の中で最も柔らかい臀部に当たった。だが刺さるに至らず。鋭い鏃も分厚い毛皮に阻まれてしまう。途端、先ほどまでの不快な音が全て止まった。その後腹に響く重低音が鳴る。
『グオオオオ!!!』
鎧熊は血だらけの顔を四人へと向け咆哮した。食事を邪魔されたせいでかなり怒っているようだ。
「来るぞ!」
エセドナの叫びに、一同は戦闘態勢をとる。
前衛はパルカネシア。片手には棍棒を持っていたが、それはあくまで相手の注意を引くための物。彼の最大の役目は、相手の注意を引き、その攻撃を受け止めることだ。パルカネシアが一歩前に歩み出ると、黒鋼熊は突進を始めた。その巨体による突進は、通常よりも太い筈の樹木をも軽く薙ぎ倒す。普通に考えればその際に飛び散る木片で体は傷だらけになるだろうが、彼の熊は顔から背中に伸びた鱗ヲ持つ黒鋼熊。やはり傷一つつかない。
狙われたパルカネシアの背後では、エセドナとカシが脇の草陰に身を隠す。遊撃手の役目を宛がわれたシウバリスもまた、黒鋼熊の視界から外れるように立ち回る。そんな最中、漆黒の巨体とパルカネシアが衝突する。
パルカネシアは大盾を地面に突き立てた。大人の体を丸ごと覆い隠すほどの大盾だったが、黒鋼熊の前ではなんと頼りない物か。それでも彼は臆することなく、最大限に体勢を整え黒鋼熊の攻撃を待ち構えていた。光沢のある鱗と、大盾がかち合う。がちんと大きな音が一度鳴り、続けて地面が抉れる音が響いた。
「ぐぅっ!!」
くぐもったパルカネシアの声。それでも彼は盾から手を離さなかった。人間一人の渾身の力と、大地に突き刺し固定した大盾をもってしても、長い轍が出来るほど彼は押し込まれた。それでも鎧熊の突進を防ぐことが出来たのは驚愕の一言に尽きる。両者の動きが止まった瞬間、身を隠していたシウバリスら三人は飛び出し、鎧熊目掛けて攻撃を仕掛けた。カシはパルカネシアの遥か後方から矢で鎧熊の目を狙い、エセドナは右の前足へと大剣を振るう。シウバリスは二人の邪魔にならぬよう後ろ脚へ……三者の攻撃が同時に振られ、鎧熊の体へと襲い掛かった。
結果から言えば、前足への攻撃は中々の被害を与えることが出来た。力の限り振られた大剣の一撃は、矢を弾いた毛皮の上からも十分な威力を発揮する。ただ、斬るというよりかは叩くといった感じの損害に留まってしまったが、直撃した個所の体毛は明らかに拉げて見えた。続くカシの放った矢は黒鋼熊の眼へと迫る。だがそれは顔を逸らすことで簡単に避けられてしまう。シウバリスの振るった剣は後ろ足へ。鈍い感触が手に伝わる。一切防御がされぬ直撃。だが一度、二度、三度ほど切りつけてみたものの、分厚い毛皮の表面の体毛を払っただけに終わった。
(これは骨が折れる!)
鉄をも弾く前面の鎧よりは楽だろうと、背面を切りつけたシウバリスだったが、直撃した割には少ない被害に困惑した。この毛皮で外套でも作ったのならどれだけの防御力があるだろう。そんなことを思いながらも、彼は剣を振り続ける。ところが追加で二度ほど剣を振るったところで、緊急事態が起きた。
「ぐああっ!!」
前方を責めていた三人の方から悲鳴が上がったのだ。
黒鋼熊の下半身がシウバリスの目の前にある以上、離れた位置から狙撃していたカシには被害がない。ならばその悲鳴はエセドナかパルカネシアの物。シウバリスは慌てて巨体の陰から前方を見る。すると大きくへこんだ盾を持ったパルカネシアが地面に伏しているのが見えた。一度は黒鋼熊の攻撃を受けきったものの、続く連撃によって耐え切れなくなったらしい。
彼らは同様の手法で様々な動物を狩り続けてきたが、今回の相手は勝手が違ったようだ。黒鋼熊は、分厚い毛皮、頑強な鱗鎧による圧倒的な防御力を有するが故、相手の攻撃を意に介さず攻撃することが出来る。その為、通常であればエセドナの剣とカシの矢で減っていく筈の攻撃の手が一切減らず、パルカネシアに集中してしまったのだ。
「パルッ!? くそっ、よくも!!」
これまであらゆる攻撃を耐え抜いてきたパルカネシアの離脱に、焦り始めるエセドナ。その太刀筋は鈍り、威力は眼に見えて下がってしまっている。そしてその立ち回りでは黒鋼熊の攻撃を捌くことも叶わず、振られた剛腕によって吹き飛ばされることになった。
「ぐへっ!!」
腕による攻撃は辛うじて大剣で受けることが出来たが、吹き飛ばされた後の衝撃には耐えきれなかった。立木の一つに強かに体が打ち付けられ、腕から大剣が落ちる。気を失ったエセドナとパルカネシア。残す戦力はシウバリスとカシの二人。黒鋼熊は唸りながら背後にいるシウバリスを睨みつけた。
「いたぞ……黒鋼熊だ。飯に夢中だぜ」
草木に身を隠しながらエセドナが小声で言う。カシはすかさず矢筒から矢を一本取り出し弓に番えた。パルカネシアは手に持つ巨大な盾をしっかりと持ち直す。シウバリスもまた、剣と盾を握り直し、腰の道具袋の確認を始めた。
がりごりという骨が砕ける音。ぐちゃぐちゃと肉がつぶれる音が響く。あまりの気持ち悪い音に、エセドナがぼやいた。加えて周囲には獣のにおいに混じって血の匂いが漂い始めた。あまりの臭気にエセドナは顔を顰める。
「うへぇ、熊っていうのは蜂の蜜を舐めるんじゃなかったのか? ……まぁいいか。じゃあ作戦通りに行こう。幸い鹿に夢中で隙だらけだ。カシ、頼む」
一同は揃って深呼吸をし心を落ち着ける。それから暫しの時間を空け……矢が放たれた。
放たれた矢は黒鋼熊の体の中で最も柔らかい臀部に当たった。だが刺さるに至らず。鋭い鏃も分厚い毛皮に阻まれてしまう。途端、先ほどまでの不快な音が全て止まった。その後腹に響く重低音が鳴る。
『グオオオオ!!!』
鎧熊は血だらけの顔を四人へと向け咆哮した。食事を邪魔されたせいでかなり怒っているようだ。
「来るぞ!」
エセドナの叫びに、一同は戦闘態勢をとる。
前衛はパルカネシア。片手には棍棒を持っていたが、それはあくまで相手の注意を引くための物。彼の最大の役目は、相手の注意を引き、その攻撃を受け止めることだ。パルカネシアが一歩前に歩み出ると、黒鋼熊は突進を始めた。その巨体による突進は、通常よりも太い筈の樹木をも軽く薙ぎ倒す。普通に考えればその際に飛び散る木片で体は傷だらけになるだろうが、彼の熊は顔から背中に伸びた鱗ヲ持つ黒鋼熊。やはり傷一つつかない。
狙われたパルカネシアの背後では、エセドナとカシが脇の草陰に身を隠す。遊撃手の役目を宛がわれたシウバリスもまた、黒鋼熊の視界から外れるように立ち回る。そんな最中、漆黒の巨体とパルカネシアが衝突する。
パルカネシアは大盾を地面に突き立てた。大人の体を丸ごと覆い隠すほどの大盾だったが、黒鋼熊の前ではなんと頼りない物か。それでも彼は臆することなく、最大限に体勢を整え黒鋼熊の攻撃を待ち構えていた。光沢のある鱗と、大盾がかち合う。がちんと大きな音が一度鳴り、続けて地面が抉れる音が響いた。
「ぐぅっ!!」
くぐもったパルカネシアの声。それでも彼は盾から手を離さなかった。人間一人の渾身の力と、大地に突き刺し固定した大盾をもってしても、長い轍が出来るほど彼は押し込まれた。それでも鎧熊の突進を防ぐことが出来たのは驚愕の一言に尽きる。両者の動きが止まった瞬間、身を隠していたシウバリスら三人は飛び出し、鎧熊目掛けて攻撃を仕掛けた。カシはパルカネシアの遥か後方から矢で鎧熊の目を狙い、エセドナは右の前足へと大剣を振るう。シウバリスは二人の邪魔にならぬよう後ろ脚へ……三者の攻撃が同時に振られ、鎧熊の体へと襲い掛かった。
結果から言えば、前足への攻撃は中々の被害を与えることが出来た。力の限り振られた大剣の一撃は、矢を弾いた毛皮の上からも十分な威力を発揮する。ただ、斬るというよりかは叩くといった感じの損害に留まってしまったが、直撃した個所の体毛は明らかに拉げて見えた。続くカシの放った矢は黒鋼熊の眼へと迫る。だがそれは顔を逸らすことで簡単に避けられてしまう。シウバリスの振るった剣は後ろ足へ。鈍い感触が手に伝わる。一切防御がされぬ直撃。だが一度、二度、三度ほど切りつけてみたものの、分厚い毛皮の表面の体毛を払っただけに終わった。
(これは骨が折れる!)
鉄をも弾く前面の鎧よりは楽だろうと、背面を切りつけたシウバリスだったが、直撃した割には少ない被害に困惑した。この毛皮で外套でも作ったのならどれだけの防御力があるだろう。そんなことを思いながらも、彼は剣を振り続ける。ところが追加で二度ほど剣を振るったところで、緊急事態が起きた。
「ぐああっ!!」
前方を責めていた三人の方から悲鳴が上がったのだ。
黒鋼熊の下半身がシウバリスの目の前にある以上、離れた位置から狙撃していたカシには被害がない。ならばその悲鳴はエセドナかパルカネシアの物。シウバリスは慌てて巨体の陰から前方を見る。すると大きくへこんだ盾を持ったパルカネシアが地面に伏しているのが見えた。一度は黒鋼熊の攻撃を受けきったものの、続く連撃によって耐え切れなくなったらしい。
彼らは同様の手法で様々な動物を狩り続けてきたが、今回の相手は勝手が違ったようだ。黒鋼熊は、分厚い毛皮、頑強な鱗鎧による圧倒的な防御力を有するが故、相手の攻撃を意に介さず攻撃することが出来る。その為、通常であればエセドナの剣とカシの矢で減っていく筈の攻撃の手が一切減らず、パルカネシアに集中してしまったのだ。
「パルッ!? くそっ、よくも!!」
これまであらゆる攻撃を耐え抜いてきたパルカネシアの離脱に、焦り始めるエセドナ。その太刀筋は鈍り、威力は眼に見えて下がってしまっている。そしてその立ち回りでは黒鋼熊の攻撃を捌くことも叶わず、振られた剛腕によって吹き飛ばされることになった。
「ぐへっ!!」
腕による攻撃は辛うじて大剣で受けることが出来たが、吹き飛ばされた後の衝撃には耐えきれなかった。立木の一つに強かに体が打ち付けられ、腕から大剣が落ちる。気を失ったエセドナとパルカネシア。残す戦力はシウバリスとカシの二人。黒鋼熊は唸りながら背後にいるシウバリスを睨みつけた。
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