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深奥
探求の槍使い 2
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城への道中も俺の知る町のままだった。行きつけの食事処も、通りにある花屋も、昼間っから酒を煽る呑気な親父らも、街角で世間話をする勝ち気な女中らも、元気に辺りを駆け回る子供らも、何もかもが俺の知る皇国の日常と同じだ。
俺は何が起きているのかを必死に探ろうとした。余りの必死さにジンと語らうことすらも忘れて。
そうして会話もないまま城に着くと、一人の給仕が盆にグラスを二つ乗せて近寄ってきた。
「お疲れ様」
差し出されたグラスを手に取り、その顔を見て再び思考が飛ぶ。
「……エリス……」
「な、なによ人の顔をじっと見て」
頬を朱に染める彼女は確かに、皇国の事件で行動を共にした義賊の主、エリスと同一人物に見えた。
「ちょ、ちょっと……そんな見つめられると恥ずかしいんだけど……ホムエルシン様も見てるし!」
「あ、ああ、すまない」
空になった盆で顔を覆い隠すエリス。生返事を返し狼狽える俺。ジンはその光景を見て朗らかに微笑んでいた。
空になったグラスをエリスに返すと、ジンは俺を訓練場へと誘った。
そこには何人もの兵士たちがいて、訓練開始の号令を今か今かと待ちわびている。
「お待ちしておりました。ホムエルシン様、アルカイネン様」
最前でそう言う戦士も、やはり見覚えがあった。
「スィックル……」
その戦士は、ジンを殺したはずの兵士、スィックル・カーンだった。本来であれば投獄されている身である筈なのに、当たり前のように武装してそこに立っている。
「……? どうしたんです、アルカイネン様」
「昼寝をしそびれたそうだ」
「ああ、なるほど」
そんな風に談笑する二人を、俺は何処か遠いものを見るような目で眺めていた。
訓練が始まる。
「ではまず私とラインの試合を見てもらおうか」
「おお! それは凄い!」
ジンの提案に盛り上がる兵士たち。その流れのまま、俺とジンは対峙することになった。
槍を構える俺とジン。どちらからともなく槍が動く。
ギン! ギン! ギン!
数度穂先がかち合う。これは訓練であり試合なのだから、傷をつけるような攻撃は互いにしない。迫り来る槍に槍を合わせる。それだけの簡単な作業だ。
何時もの俺ならば余りのつまらなさに腐っていたことだろう。だがもう二度と叶わぬと思ったジンとの手合わせに、俺は舞い上がっていた。
それからも暫く、俺とジンは槍を振るった。突き出された槍を捌く度に感嘆の声が上がり、槍と槍がぶつかり合う度小さな悲鳴のような声が上がる。そんな兵士の態度に、俺は何処か違和感を覚えた。
(……おかしい。幾ら緩い訓練に浸かった兵士といえども、ジンの槍を見るのは初めてじゃないだろうに。それにジンの槍も何処かおかしい)
俺の知るジンは、訓練といえども手を抜かなかった。少しでも気を抜けばその槍は間違いなく急所を狙ってくる。それは兵士の前で見せる場合も例外ではなく、特に俺とやりあうときは、こんな単調なものではなかった。
良く言えば空気を読みつつ上手く試合を盛り上げていると言えるが、悪く言えば接待の如く手を抜いているとも言える。
「随分と優しくなったんだな、ジンよ」
「はっはっは! 私は何時も優しいぞ。と、冗談はさておき、本調子でないお前に本気なんぞ出せるか」
こんなやり取り一つでも違和感が増す。
(幾ら緩くなった訓練と言えど、軽口叩けば叱責の一つでも飛んできたのだが……)
軽口に乗っかって共に談笑するなど、とてもジンの行う行為とは思えない。
しかしそんな違和感さえも、死んだはずの師と手合わせができる嬉しさと、得も云われぬ周囲の空気で蓋をされてしまっていた。そう言われればなんとなく納得出来てしまう。そんな心境に陥ってしまっていた。
何度も何度も打ち合っていると、徐々に視界が滲み始めた。それに伴い両者の槍が自然と止まる。
「……なんだなんだ、突然泣き出して。どこか痛むのか?」
失われてしまった時間を享受できることに、不意に涙がこぼれた。優し気に微笑むジン。その笑顔があまりにも懐かしくて、余りも心地よくて、俺はいよいよ悩むのをやめてしまう。
(そうだ……きっとあれは夢だったんだ。ジンが死ぬはずないものな。全くひどい悪夢だった)
そう割り切って、俺はあふれ出る涙を腕で拭う。
「いや、すまない。気にしないでくれ」
そう言って俺は槍を構えた。まだだ、まだ試合を終えたくない。彼は言ったじゃあないか。本調子でない相手に本気は出せないと。ならばいずれ、このままやりあっていれば、あの楽しい時間が味わえるだろう。
そう思ってジンを見たその時、ジンがぶれて見えた。
「……っ!?」
優し気に笑うジンの後ろに、険しい表情で立ち尽くすジンの姿が見える。
「ん? 本当にどうしたんだ? 大丈夫か?」
「あ、ああ……」
反射的にそう口に出た。全く対照的な顔が俺を見つめてくる。
(くそっ! 一体何なんだっていうんだ!)
周囲にいる兵士がそれに気がついた様子はない。
悩むのを止めた矢先の出来事に、再び頭の中に幾つもの疑問が浮かび上がる。
(幻覚か何かか? 俺はおかしくなってしまったのか?)
混乱しつつある中、ジンは試合を再開する。
「ほらいくぞ」
突き出された槍が胸に迫る。
ぞわりと悪寒が走った。
ギン!
俺はその槍を少々乱暴に払ってしまった。その時、俺は見た。
微笑むジンの持っている槍が、唯の訓練用の槍だったことに。そして俺の握る槍が、ジンと俺の槍の融合体であることに。
(そうだ……何で忘れていたんだ!! 俺は……!!)
俺は微笑むジンの向こう側にいるジンを見た。険しい表情を浮かべ立つジン。彼と目があったその瞬間、一文字に閉じられたその口角が僅かに揺れた気がした。
微笑むジンが振るう槍が迫る。俺はその槍を力の限り弾き飛ばした。
ひゅんひゅんと音を立て槍が宙を舞う。驚きの表情で固まる優しきジン。
その無防備になった体に向かって、俺は渾身の突きを見舞った。
ドシュッ!
槍がジンの胸に突き刺さる。肉を断つ感触が手に伝わった。
「な……ライン……何故……」
口から血を流しながら、ジンはそういった。
ここは、俺を惑わす幻の世界だ。
現実よりも酷く理想的で、酷く優しい。何度も否定してきたあの凄惨な出来事も無かったことになっている。そんな甘ったるい世界に、俺は騙されてしまっていた。
だが俺はもう迷わない。俺が今握っている槍の中には、確かにジンの魂が感じられるのだから。
「まやかしだ。こんなものは全てまやかしだ!」
(俺は知ったはずだ。共に歩む仲間の大切さを。俺は知ったはずだ。大切なものを失った時の悲しさを。俺はあのとき決めたはずだ! 師の願いを叶えると!)
俺は確かな心の在り所を見つけ、真っすぐにしかめっ面のジンを見た。対照的だった両者は尚も対照的で、優しきジンは苦しげに顔を歪めているが、厳しきジンは僅かに頬を緩ませ俺を見つめている。その不馴れで慎ましやかに微笑む姿こそが、長年連れ添った敬愛する師の本当の姿だった。
『己が信じる道を行きなさい』
言葉が聞こえたわけではない。だが確かに、ジンはそう言った気がした。俺は真っすぐジンを見つめたまま頷く。すると厳しきジンはふっと掻き消え、気持ち悪く笑うジンもどきだけがその場に残った。
周囲の景色がゆがみ始める。
「アルカイネン様! 何をするのです!?」
スィックルの怒声が飛ぶ。
「ちょっとライン! ホムエルシン様になんてことを!」
エリスの怒声が飛ぶ。
先までの俺だったならば、流されてすぐに謝っていたかもしれない。
だが、俺の心はもう揺るがない。
「消え去れ! 偽物め!」
槍を払うと共に一括する。すると不気味な笑い声を奏でながら、全ての人間が皆煙のごとく消え去ってしまった。
アハッ! アハハハハ!
クスクス。フフフフ……
笑い声が辺りに木霊する。その中に一つ、聞きなれた声が聞こえた。
「ラ……ルト……!」
所々掠れていて要領を得ない。だがその声は確かに俺を呼んでいる。
「ラインハルトさん!」
兎の声だ。ぐにゃりと周囲がゆがむ中、俺は空いた手を声のする方へと伸ばす。それまで何度手を伸ばそうとも何にも触れなかった。だがその手に、小さな手が触れた。次の瞬間その手は勢いよく引かれ、俺はまた真っ暗な世界に落ちていった。
俺は何が起きているのかを必死に探ろうとした。余りの必死さにジンと語らうことすらも忘れて。
そうして会話もないまま城に着くと、一人の給仕が盆にグラスを二つ乗せて近寄ってきた。
「お疲れ様」
差し出されたグラスを手に取り、その顔を見て再び思考が飛ぶ。
「……エリス……」
「な、なによ人の顔をじっと見て」
頬を朱に染める彼女は確かに、皇国の事件で行動を共にした義賊の主、エリスと同一人物に見えた。
「ちょ、ちょっと……そんな見つめられると恥ずかしいんだけど……ホムエルシン様も見てるし!」
「あ、ああ、すまない」
空になった盆で顔を覆い隠すエリス。生返事を返し狼狽える俺。ジンはその光景を見て朗らかに微笑んでいた。
空になったグラスをエリスに返すと、ジンは俺を訓練場へと誘った。
そこには何人もの兵士たちがいて、訓練開始の号令を今か今かと待ちわびている。
「お待ちしておりました。ホムエルシン様、アルカイネン様」
最前でそう言う戦士も、やはり見覚えがあった。
「スィックル……」
その戦士は、ジンを殺したはずの兵士、スィックル・カーンだった。本来であれば投獄されている身である筈なのに、当たり前のように武装してそこに立っている。
「……? どうしたんです、アルカイネン様」
「昼寝をしそびれたそうだ」
「ああ、なるほど」
そんな風に談笑する二人を、俺は何処か遠いものを見るような目で眺めていた。
訓練が始まる。
「ではまず私とラインの試合を見てもらおうか」
「おお! それは凄い!」
ジンの提案に盛り上がる兵士たち。その流れのまま、俺とジンは対峙することになった。
槍を構える俺とジン。どちらからともなく槍が動く。
ギン! ギン! ギン!
数度穂先がかち合う。これは訓練であり試合なのだから、傷をつけるような攻撃は互いにしない。迫り来る槍に槍を合わせる。それだけの簡単な作業だ。
何時もの俺ならば余りのつまらなさに腐っていたことだろう。だがもう二度と叶わぬと思ったジンとの手合わせに、俺は舞い上がっていた。
それからも暫く、俺とジンは槍を振るった。突き出された槍を捌く度に感嘆の声が上がり、槍と槍がぶつかり合う度小さな悲鳴のような声が上がる。そんな兵士の態度に、俺は何処か違和感を覚えた。
(……おかしい。幾ら緩い訓練に浸かった兵士といえども、ジンの槍を見るのは初めてじゃないだろうに。それにジンの槍も何処かおかしい)
俺の知るジンは、訓練といえども手を抜かなかった。少しでも気を抜けばその槍は間違いなく急所を狙ってくる。それは兵士の前で見せる場合も例外ではなく、特に俺とやりあうときは、こんな単調なものではなかった。
良く言えば空気を読みつつ上手く試合を盛り上げていると言えるが、悪く言えば接待の如く手を抜いているとも言える。
「随分と優しくなったんだな、ジンよ」
「はっはっは! 私は何時も優しいぞ。と、冗談はさておき、本調子でないお前に本気なんぞ出せるか」
こんなやり取り一つでも違和感が増す。
(幾ら緩くなった訓練と言えど、軽口叩けば叱責の一つでも飛んできたのだが……)
軽口に乗っかって共に談笑するなど、とてもジンの行う行為とは思えない。
しかしそんな違和感さえも、死んだはずの師と手合わせができる嬉しさと、得も云われぬ周囲の空気で蓋をされてしまっていた。そう言われればなんとなく納得出来てしまう。そんな心境に陥ってしまっていた。
何度も何度も打ち合っていると、徐々に視界が滲み始めた。それに伴い両者の槍が自然と止まる。
「……なんだなんだ、突然泣き出して。どこか痛むのか?」
失われてしまった時間を享受できることに、不意に涙がこぼれた。優し気に微笑むジン。その笑顔があまりにも懐かしくて、余りも心地よくて、俺はいよいよ悩むのをやめてしまう。
(そうだ……きっとあれは夢だったんだ。ジンが死ぬはずないものな。全くひどい悪夢だった)
そう割り切って、俺はあふれ出る涙を腕で拭う。
「いや、すまない。気にしないでくれ」
そう言って俺は槍を構えた。まだだ、まだ試合を終えたくない。彼は言ったじゃあないか。本調子でない相手に本気は出せないと。ならばいずれ、このままやりあっていれば、あの楽しい時間が味わえるだろう。
そう思ってジンを見たその時、ジンがぶれて見えた。
「……っ!?」
優し気に笑うジンの後ろに、険しい表情で立ち尽くすジンの姿が見える。
「ん? 本当にどうしたんだ? 大丈夫か?」
「あ、ああ……」
反射的にそう口に出た。全く対照的な顔が俺を見つめてくる。
(くそっ! 一体何なんだっていうんだ!)
周囲にいる兵士がそれに気がついた様子はない。
悩むのを止めた矢先の出来事に、再び頭の中に幾つもの疑問が浮かび上がる。
(幻覚か何かか? 俺はおかしくなってしまったのか?)
混乱しつつある中、ジンは試合を再開する。
「ほらいくぞ」
突き出された槍が胸に迫る。
ぞわりと悪寒が走った。
ギン!
俺はその槍を少々乱暴に払ってしまった。その時、俺は見た。
微笑むジンの持っている槍が、唯の訓練用の槍だったことに。そして俺の握る槍が、ジンと俺の槍の融合体であることに。
(そうだ……何で忘れていたんだ!! 俺は……!!)
俺は微笑むジンの向こう側にいるジンを見た。険しい表情を浮かべ立つジン。彼と目があったその瞬間、一文字に閉じられたその口角が僅かに揺れた気がした。
微笑むジンが振るう槍が迫る。俺はその槍を力の限り弾き飛ばした。
ひゅんひゅんと音を立て槍が宙を舞う。驚きの表情で固まる優しきジン。
その無防備になった体に向かって、俺は渾身の突きを見舞った。
ドシュッ!
槍がジンの胸に突き刺さる。肉を断つ感触が手に伝わった。
「な……ライン……何故……」
口から血を流しながら、ジンはそういった。
ここは、俺を惑わす幻の世界だ。
現実よりも酷く理想的で、酷く優しい。何度も否定してきたあの凄惨な出来事も無かったことになっている。そんな甘ったるい世界に、俺は騙されてしまっていた。
だが俺はもう迷わない。俺が今握っている槍の中には、確かにジンの魂が感じられるのだから。
「まやかしだ。こんなものは全てまやかしだ!」
(俺は知ったはずだ。共に歩む仲間の大切さを。俺は知ったはずだ。大切なものを失った時の悲しさを。俺はあのとき決めたはずだ! 師の願いを叶えると!)
俺は確かな心の在り所を見つけ、真っすぐにしかめっ面のジンを見た。対照的だった両者は尚も対照的で、優しきジンは苦しげに顔を歪めているが、厳しきジンは僅かに頬を緩ませ俺を見つめている。その不馴れで慎ましやかに微笑む姿こそが、長年連れ添った敬愛する師の本当の姿だった。
『己が信じる道を行きなさい』
言葉が聞こえたわけではない。だが確かに、ジンはそう言った気がした。俺は真っすぐジンを見つめたまま頷く。すると厳しきジンはふっと掻き消え、気持ち悪く笑うジンもどきだけがその場に残った。
周囲の景色がゆがみ始める。
「アルカイネン様! 何をするのです!?」
スィックルの怒声が飛ぶ。
「ちょっとライン! ホムエルシン様になんてことを!」
エリスの怒声が飛ぶ。
先までの俺だったならば、流されてすぐに謝っていたかもしれない。
だが、俺の心はもう揺るがない。
「消え去れ! 偽物め!」
槍を払うと共に一括する。すると不気味な笑い声を奏でながら、全ての人間が皆煙のごとく消え去ってしまった。
アハッ! アハハハハ!
クスクス。フフフフ……
笑い声が辺りに木霊する。その中に一つ、聞きなれた声が聞こえた。
「ラ……ルト……!」
所々掠れていて要領を得ない。だがその声は確かに俺を呼んでいる。
「ラインハルトさん!」
兎の声だ。ぐにゃりと周囲がゆがむ中、俺は空いた手を声のする方へと伸ばす。それまで何度手を伸ばそうとも何にも触れなかった。だがその手に、小さな手が触れた。次の瞬間その手は勢いよく引かれ、俺はまた真っ暗な世界に落ちていった。
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