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英雄
仲間
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虹色に輝く狼は、悠然と佇んでいた。
その眼差しに敵意は籠っていない。しかし、その狼がこれまでに出会ったどの存在よりも強大で危険な存在であると、ラインハルトの本能が訴えている。ブラッドウルフとは比べようもない圧倒的な存在感。その狼を前に、ラインハルトは即座に距離を空けようと動き出した。
距離を置くにしても、継闘を考え槍があるほうへ。そう思ったラインハルトは、大きく左方に飛びのく。
丁度その瞬間、聞いたことがない声が聞こえた。
『ネイに何をしているの!?』
少女のような声だが、周りに少女の姿はない。何よりその声は、彼の頭上から聞こえた。
突如としてラインハルトが先までいた所に小さな竜巻が発生する。その轟々と吹き荒れる竜巻は、あたりの草木を巻き込み、中にあるものをずたずたに切り刻むはずだった。だがラインハルトは丁度その時、狼から遠ざかるためにその場を脱している。結果、幸運にもその竜巻に飲み込まれることはなかった。
竜巻が霧散すると同時に姿を現したのは、これまた狼と同じく、日の光を浴びて七色に輝く一羽の鳥。こちらは敵意をむき出しに、ラインハルトを鋭く睨みつけてくる。
『動かないことをお勧めするわ。もし続けるというのなら……』
続きは自分が、と言わんばかりに、鳥は甲高く鳴いた。
現れた二体の獣は、魔物の中でも最上位に近い存在であった。
何方も日の光を浴び七色に輝く半透明の体を持ち、その容姿から『水晶』の名が与えられた魔物だ。
先に乱入した狼は『クリスタルウルフ』。そして次に乱入した鳥は『クリスタルホーク』。どちらもあの『巨人族』に匹敵する力を持つ強者である。
咄嗟に槍に向かって飛び退きはしたが、ラインハルトはまだ槍に届かず無手のまま。ここから反撃に転じるには少々無理がある。一方ネイノートが持つ矢はあと二本。更には味方と思われる二体の魔物が現れている。
一時は勝利目前まで追いつめておきながら、ラインハルトの勝利は二つの邪魔者によってそれは阻まれてしまった。
強敵二体の乱入を受けてもラインハルトの闘志は萎えない。だが現実問題、彼の武器である二本の槍は果てしなく遠く、彼の突きよりも早く動くクリスタルウルフがいるこの現状、ラインハルトは動くことができない。
身動きが出来ぬ現状に加え、乱入してきた二体の獣は明らかにネイノートの仲間であった。このままいけば試合は三対一の戦いに発展してしまう。どうしようかと思い悩むラインハルトだったが、そこへ救いの手を差し伸べたのは他の誰でもないネイノートであった。
「こら、ウィン、パルス! 試合の邪魔をするんじゃない!」
何とネイノートは、あろうことか助けに入った二体の魔物を叱り始めた。
『なっ!? で、でもあいつ! 槍を止める気なかったじゃない!』
先ほどまでの殺気はどこへやら、クリスタルホークは途端に慌てだし、ラインハルトに背を向け言い訳を始める。
だがそれもネイノートの一睨みによって黙り込んでしまった。
クリスタルウルフは終始一言も発しないが、首を垂れてしまったので落ち込んだのは明らかだ。
三者とも巨人族を倒す力を持つとはいえ、一方は魔物で一方は人間である。何方が強いかなど火を見るより明らかだ。更にはネイノートの残り矢数は僅かに二本。彼我の力量差は圧倒的だろうに、より強者であると思われる魔物の方が黙ってしかられている様に、ラインハルトは混乱を禁じ得ない。
「お、おい」
あまりにも置き去りにされるものだから、ラインハルトは恐る恐る声をかけた。するとネイノートは苦笑いを浮かべる。
「ああ、ごめん。彼らが邪魔しちゃって。さっきのはどう考えても君の勝ちだ。おめでとう、ラインハルト君」
弓を持たぬ方の手で頭をかきながらそういう。
これを機に、その場に充満していた殺伐とした空気が薄れ始める。試合が終わったと察したラインハルトは、体の中に溜まった熱を大きなため息とともに吐き出した。
時は暫し過ぎ去り、ネイノート、ラインハルト両名は再び対峙する。手には先の試合のように弓と槍をそれぞれ持ったままだ。しかし後に待つのは試合ではなく、ネイノートによる説法となる。
「さて……邪魔が入って有耶無耶になっちゃったけど、試合は君の勝ちだ。いやぁ、強いね」
「……そんなことを言われても嬉しくないな」
「どうしてだい?」
「本気を出していないだろう? その弓じゃできることも限られる。貴方が黒弓を使っていたのであれば、多少は誇れただろうにな」
そういってラインハルトは、手に持った槍を地面に突き刺し、腕組みをした。
これを見たネイノートは、やれやれといった感じに語りだす。
「君の言う黒弓がここに無い理由だけど、何故だかわかるかい?」
「……さぁ」
どうせ大した理由ではないのだろうと、ラインハルトは突き放した。それを気にせずネイノートは続ける。
「あの弓はね、仲間で作り上げたものなんだよ」
「仲間で?」
「そう。僕の力だけじゃこれが精いっぱいなのさ。あの弓を作るには、素材を得るにしても加工するにしても、仲間の力がなければ作ることはできなかったんだ」
ネイノートはそう言って、手に持った木製の弓を見せた。
ラインハルトは『仲間』という単語が飛び出し嫌な予感がした。また昨日のように歯の浮いたことを語るのだろうと、心底うんざりする。
「また『仲間は大切だ』などと言い出すので? 悪いがその話はもう結構」
「まあまあ、少しは僕の話を聞いてくれよ。……とはいっても、僕の価値観でこれ以上語ってもあまり意味はないか……ううん……」
ネイノートは空いた手を顎に当て首を数度傾げた。それから視界の端に移る二体の獣をちらりと見ると、顎に当てた手を放す。
「そうだ。これなら君にも通じる話だろう。いいかい? 先の試合で、僕は君に負けた。でもあれは試合だから負けたんだ」
「……何が言いたい?」
「つまりさ、あれが試合じゃなくて戦場の最中であったのなら、勝敗はまだ決していない。だって僕はまだ死んでいないわけだからね。そして一転して先の君は、僕たちに囲まれて絶体絶命の状態だった。あの二人が僕の仲間だったからね」
ネイノートは少し離れた場所で佇むクリスタルウルフとクリスタルホークを手で指示した。
負け惜しみともとれるネイノートのこの主張に、ラインハルトは暫し言葉を失う。
ラインハルトが口を噤んだのは、呆れたからではない。大抵の物事を武力によって考えるラインハルトにとって、ネイノートの話は実に胸に刺さった。
確かにラインハルトは、ネイノートに力の差を見せつけた。矢による狙撃を悉く回避し、槍の技をもって圧倒した。例えそれが彼に有利な状況から始まったものであっても、確かに彼は試合で勝利したのだ。
しかしラインハルトが憧れた戦場においては話が違う。命が簡単に奪われる戦場では、例え敵が情に絆され剣を止めたとしても、此方がそれを見逃す理由は一切ない。戦場では、生き残った者が勝者であり、死んだ者が敗者なのだ。その前時代の基準に則れば、先のネイノートの主張も多少の理があると、ラインハルトは感じてしまった。
その眼差しに敵意は籠っていない。しかし、その狼がこれまでに出会ったどの存在よりも強大で危険な存在であると、ラインハルトの本能が訴えている。ブラッドウルフとは比べようもない圧倒的な存在感。その狼を前に、ラインハルトは即座に距離を空けようと動き出した。
距離を置くにしても、継闘を考え槍があるほうへ。そう思ったラインハルトは、大きく左方に飛びのく。
丁度その瞬間、聞いたことがない声が聞こえた。
『ネイに何をしているの!?』
少女のような声だが、周りに少女の姿はない。何よりその声は、彼の頭上から聞こえた。
突如としてラインハルトが先までいた所に小さな竜巻が発生する。その轟々と吹き荒れる竜巻は、あたりの草木を巻き込み、中にあるものをずたずたに切り刻むはずだった。だがラインハルトは丁度その時、狼から遠ざかるためにその場を脱している。結果、幸運にもその竜巻に飲み込まれることはなかった。
竜巻が霧散すると同時に姿を現したのは、これまた狼と同じく、日の光を浴びて七色に輝く一羽の鳥。こちらは敵意をむき出しに、ラインハルトを鋭く睨みつけてくる。
『動かないことをお勧めするわ。もし続けるというのなら……』
続きは自分が、と言わんばかりに、鳥は甲高く鳴いた。
現れた二体の獣は、魔物の中でも最上位に近い存在であった。
何方も日の光を浴び七色に輝く半透明の体を持ち、その容姿から『水晶』の名が与えられた魔物だ。
先に乱入した狼は『クリスタルウルフ』。そして次に乱入した鳥は『クリスタルホーク』。どちらもあの『巨人族』に匹敵する力を持つ強者である。
咄嗟に槍に向かって飛び退きはしたが、ラインハルトはまだ槍に届かず無手のまま。ここから反撃に転じるには少々無理がある。一方ネイノートが持つ矢はあと二本。更には味方と思われる二体の魔物が現れている。
一時は勝利目前まで追いつめておきながら、ラインハルトの勝利は二つの邪魔者によってそれは阻まれてしまった。
強敵二体の乱入を受けてもラインハルトの闘志は萎えない。だが現実問題、彼の武器である二本の槍は果てしなく遠く、彼の突きよりも早く動くクリスタルウルフがいるこの現状、ラインハルトは動くことができない。
身動きが出来ぬ現状に加え、乱入してきた二体の獣は明らかにネイノートの仲間であった。このままいけば試合は三対一の戦いに発展してしまう。どうしようかと思い悩むラインハルトだったが、そこへ救いの手を差し伸べたのは他の誰でもないネイノートであった。
「こら、ウィン、パルス! 試合の邪魔をするんじゃない!」
何とネイノートは、あろうことか助けに入った二体の魔物を叱り始めた。
『なっ!? で、でもあいつ! 槍を止める気なかったじゃない!』
先ほどまでの殺気はどこへやら、クリスタルホークは途端に慌てだし、ラインハルトに背を向け言い訳を始める。
だがそれもネイノートの一睨みによって黙り込んでしまった。
クリスタルウルフは終始一言も発しないが、首を垂れてしまったので落ち込んだのは明らかだ。
三者とも巨人族を倒す力を持つとはいえ、一方は魔物で一方は人間である。何方が強いかなど火を見るより明らかだ。更にはネイノートの残り矢数は僅かに二本。彼我の力量差は圧倒的だろうに、より強者であると思われる魔物の方が黙ってしかられている様に、ラインハルトは混乱を禁じ得ない。
「お、おい」
あまりにも置き去りにされるものだから、ラインハルトは恐る恐る声をかけた。するとネイノートは苦笑いを浮かべる。
「ああ、ごめん。彼らが邪魔しちゃって。さっきのはどう考えても君の勝ちだ。おめでとう、ラインハルト君」
弓を持たぬ方の手で頭をかきながらそういう。
これを機に、その場に充満していた殺伐とした空気が薄れ始める。試合が終わったと察したラインハルトは、体の中に溜まった熱を大きなため息とともに吐き出した。
時は暫し過ぎ去り、ネイノート、ラインハルト両名は再び対峙する。手には先の試合のように弓と槍をそれぞれ持ったままだ。しかし後に待つのは試合ではなく、ネイノートによる説法となる。
「さて……邪魔が入って有耶無耶になっちゃったけど、試合は君の勝ちだ。いやぁ、強いね」
「……そんなことを言われても嬉しくないな」
「どうしてだい?」
「本気を出していないだろう? その弓じゃできることも限られる。貴方が黒弓を使っていたのであれば、多少は誇れただろうにな」
そういってラインハルトは、手に持った槍を地面に突き刺し、腕組みをした。
これを見たネイノートは、やれやれといった感じに語りだす。
「君の言う黒弓がここに無い理由だけど、何故だかわかるかい?」
「……さぁ」
どうせ大した理由ではないのだろうと、ラインハルトは突き放した。それを気にせずネイノートは続ける。
「あの弓はね、仲間で作り上げたものなんだよ」
「仲間で?」
「そう。僕の力だけじゃこれが精いっぱいなのさ。あの弓を作るには、素材を得るにしても加工するにしても、仲間の力がなければ作ることはできなかったんだ」
ネイノートはそう言って、手に持った木製の弓を見せた。
ラインハルトは『仲間』という単語が飛び出し嫌な予感がした。また昨日のように歯の浮いたことを語るのだろうと、心底うんざりする。
「また『仲間は大切だ』などと言い出すので? 悪いがその話はもう結構」
「まあまあ、少しは僕の話を聞いてくれよ。……とはいっても、僕の価値観でこれ以上語ってもあまり意味はないか……ううん……」
ネイノートは空いた手を顎に当て首を数度傾げた。それから視界の端に移る二体の獣をちらりと見ると、顎に当てた手を放す。
「そうだ。これなら君にも通じる話だろう。いいかい? 先の試合で、僕は君に負けた。でもあれは試合だから負けたんだ」
「……何が言いたい?」
「つまりさ、あれが試合じゃなくて戦場の最中であったのなら、勝敗はまだ決していない。だって僕はまだ死んでいないわけだからね。そして一転して先の君は、僕たちに囲まれて絶体絶命の状態だった。あの二人が僕の仲間だったからね」
ネイノートは少し離れた場所で佇むクリスタルウルフとクリスタルホークを手で指示した。
負け惜しみともとれるネイノートのこの主張に、ラインハルトは暫し言葉を失う。
ラインハルトが口を噤んだのは、呆れたからではない。大抵の物事を武力によって考えるラインハルトにとって、ネイノートの話は実に胸に刺さった。
確かにラインハルトは、ネイノートに力の差を見せつけた。矢による狙撃を悉く回避し、槍の技をもって圧倒した。例えそれが彼に有利な状況から始まったものであっても、確かに彼は試合で勝利したのだ。
しかしラインハルトが憧れた戦場においては話が違う。命が簡単に奪われる戦場では、例え敵が情に絆され剣を止めたとしても、此方がそれを見逃す理由は一切ない。戦場では、生き残った者が勝者であり、死んだ者が敗者なのだ。その前時代の基準に則れば、先のネイノートの主張も多少の理があると、ラインハルトは感じてしまった。
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