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17章 魂の冒涜
不気味な静寂
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風の噂で、ウェルム国と魔王軍との戦争が始まったと聞こえた。
町の中はその噂でもちきりで、もし連合軍が敗北したら、もしここまで魔王軍が攻めてきたらと、悪い予想ばかりが飛び交う。
しかし、人類の存亡をかけた大戦が起きているなど信じられない程、ルインが暮らすスフィロニアは平和であった。
噂が流れだしてから早三か月。
それだけ平和な時間が続けば、皆その噂を忘れてしまい、いつもと変わらぬ日常に身を投じる。
「そういえばこんな話が……」
「そんな話もあったなぁ」
今ではその程度のやり取りが聞こえる位だ。
空は快晴。外出するには最高の天気だ。
ルインとアネシアルテは、もう何回目になるか分からない道程を辿り、サウススフィアにある感死病研究所へとやってきていた。
そこは天気の割に、相も変わらず閑散としていて、薄暗く湿っぽい。
アネシアルテはいつも通り、『許可なく入るべからず』の札がかけてある戸を数回叩き、グレゴスの返事を待つ。
ところが、待てど暮らせど望む答えは返って来なかった。
「……?出かけているのかしら」
「戸に鍵もかけずに?気が付かなかっただけじゃない?」
首を傾げるアネシアルテを押しのけて、次はルインが戸を叩く。
「グレゴス先生!いませんか!?ルインです!」
大きめの声を上げたが、それでも返事は無かった。
部屋の中に不穏な空気が漂う。
クェインがこの研究所に滞在するようになってからこれまで、こんなことは一度も無かったのだ。
何か異常なことが起きていると感じたアネシアルテは、ルインに提案する。
「入ってみましょう」
「え!?勝手にかい!?」
余りにも大胆な提案に、驚きの声が出た。
だが確かに、中で取り返しのつかない何かが起きていては、ここで指を咥えている場合ではない。
気付かなかったと言われたならば、謝ればよいではないか。
ルインは怒られる覚悟を決めると、静かに把手を捻る。
部屋の中には誰もいなかった。
グレゴスだけではない。
気丈に微笑みを絶やさなかった若い男も、昨日もそこの寝台で寝息を立てていた老人も、そして、愛する母親クェインの姿も。
二人は思わず、昨日までクェインが使っていた寝台の下まで駆け寄った。
「母様!どこですか!?」
誰もいない病室に、悲痛な声が木霊する。
無人の病室で佇む二人。
兎も角誰かに合おうと、必死に声を張り上げた。
しかし周囲に人影は無く、ルインらの問いかけに答える声もない。
少しの静寂が訪れた。
湧き上がるのは得も言われぬ不快感と恐怖。
その静寂を切り裂くように、部屋の隅から大きな音が聞こえてきた。
ガシャーン!!
二人は音の方を注視する。
するとそこには、今まで何故気づかなかったのか、地下へ続く階段があった。
衝立が倒れていることから、今まで上手く隠れてしまっていたようだ。
覗き込む形で薄暗い階段の先を見る。
奥は深いようで、下の様子までは判らない。
二人が確認しているその間も、断続的にけたたましい金属音が響いた。
その音は、明らかに普通の物では無い。
誰かが苦しさの余りに器具を倒してしまった、正にそんな音だ。
ルインらは、その状況に異常性を感じ急いで階段へと飛び込んだ。
長い階段を駆け下りると、そこは広間であった。
明らかに上にある建物よりも広大な空間。
石で出来た冷たい造りの壁と床。部屋の両壁には幾つもの鉄檻がおいてあり、所々に真っ黒なシミがついている。
「ここは……」
口から突いて出た声は、思いのほか地下室に響き渡った。
そして、それに答える声も同様に……
「やぁ、いらっしゃい」
揺らめく魔法光の明かりに照らされて、微笑みを湛えたグレゴスの姿が見えた。
漸く見知った顔を見つけ、不安が解消されたアネシアルテは叫んだ。
「先生?母様は何処にいるんですか!?」
他にも聞きたいことはいくらでもあったが、咄嗟に出た言葉がそれだった。
良く響いた声は反響し、グレゴスの下に届けられる。
その問いかけに対する答えは、何とも呆気ない物だった。
「ああ、クェインさんかい。こっちにいるよ。今治療中だったんだ……ほら」
彼が横に避ける。
グレゴスが身を引くと、影からクェインの姿が見えた。
麻痺したはずの足で自ら立っている。
「母様!良かった……自分で立っているってことは……もしかして治ったんですか?」
駆け出そうとするアネシアルテ。
だが、ルインが彼女の手を引くことでそれを制する。
「アネシア、違う!よく見るんだ!」
驚愕に染まったアネシアルテの瞳に、邪悪に笑うクェインの姿が映った。
町の中はその噂でもちきりで、もし連合軍が敗北したら、もしここまで魔王軍が攻めてきたらと、悪い予想ばかりが飛び交う。
しかし、人類の存亡をかけた大戦が起きているなど信じられない程、ルインが暮らすスフィロニアは平和であった。
噂が流れだしてから早三か月。
それだけ平和な時間が続けば、皆その噂を忘れてしまい、いつもと変わらぬ日常に身を投じる。
「そういえばこんな話が……」
「そんな話もあったなぁ」
今ではその程度のやり取りが聞こえる位だ。
空は快晴。外出するには最高の天気だ。
ルインとアネシアルテは、もう何回目になるか分からない道程を辿り、サウススフィアにある感死病研究所へとやってきていた。
そこは天気の割に、相も変わらず閑散としていて、薄暗く湿っぽい。
アネシアルテはいつも通り、『許可なく入るべからず』の札がかけてある戸を数回叩き、グレゴスの返事を待つ。
ところが、待てど暮らせど望む答えは返って来なかった。
「……?出かけているのかしら」
「戸に鍵もかけずに?気が付かなかっただけじゃない?」
首を傾げるアネシアルテを押しのけて、次はルインが戸を叩く。
「グレゴス先生!いませんか!?ルインです!」
大きめの声を上げたが、それでも返事は無かった。
部屋の中に不穏な空気が漂う。
クェインがこの研究所に滞在するようになってからこれまで、こんなことは一度も無かったのだ。
何か異常なことが起きていると感じたアネシアルテは、ルインに提案する。
「入ってみましょう」
「え!?勝手にかい!?」
余りにも大胆な提案に、驚きの声が出た。
だが確かに、中で取り返しのつかない何かが起きていては、ここで指を咥えている場合ではない。
気付かなかったと言われたならば、謝ればよいではないか。
ルインは怒られる覚悟を決めると、静かに把手を捻る。
部屋の中には誰もいなかった。
グレゴスだけではない。
気丈に微笑みを絶やさなかった若い男も、昨日もそこの寝台で寝息を立てていた老人も、そして、愛する母親クェインの姿も。
二人は思わず、昨日までクェインが使っていた寝台の下まで駆け寄った。
「母様!どこですか!?」
誰もいない病室に、悲痛な声が木霊する。
無人の病室で佇む二人。
兎も角誰かに合おうと、必死に声を張り上げた。
しかし周囲に人影は無く、ルインらの問いかけに答える声もない。
少しの静寂が訪れた。
湧き上がるのは得も言われぬ不快感と恐怖。
その静寂を切り裂くように、部屋の隅から大きな音が聞こえてきた。
ガシャーン!!
二人は音の方を注視する。
するとそこには、今まで何故気づかなかったのか、地下へ続く階段があった。
衝立が倒れていることから、今まで上手く隠れてしまっていたようだ。
覗き込む形で薄暗い階段の先を見る。
奥は深いようで、下の様子までは判らない。
二人が確認しているその間も、断続的にけたたましい金属音が響いた。
その音は、明らかに普通の物では無い。
誰かが苦しさの余りに器具を倒してしまった、正にそんな音だ。
ルインらは、その状況に異常性を感じ急いで階段へと飛び込んだ。
長い階段を駆け下りると、そこは広間であった。
明らかに上にある建物よりも広大な空間。
石で出来た冷たい造りの壁と床。部屋の両壁には幾つもの鉄檻がおいてあり、所々に真っ黒なシミがついている。
「ここは……」
口から突いて出た声は、思いのほか地下室に響き渡った。
そして、それに答える声も同様に……
「やぁ、いらっしゃい」
揺らめく魔法光の明かりに照らされて、微笑みを湛えたグレゴスの姿が見えた。
漸く見知った顔を見つけ、不安が解消されたアネシアルテは叫んだ。
「先生?母様は何処にいるんですか!?」
他にも聞きたいことはいくらでもあったが、咄嗟に出た言葉がそれだった。
良く響いた声は反響し、グレゴスの下に届けられる。
その問いかけに対する答えは、何とも呆気ない物だった。
「ああ、クェインさんかい。こっちにいるよ。今治療中だったんだ……ほら」
彼が横に避ける。
グレゴスが身を引くと、影からクェインの姿が見えた。
麻痺したはずの足で自ら立っている。
「母様!良かった……自分で立っているってことは……もしかして治ったんですか?」
駆け出そうとするアネシアルテ。
だが、ルインが彼女の手を引くことでそれを制する。
「アネシア、違う!よく見るんだ!」
驚愕に染まったアネシアルテの瞳に、邪悪に笑うクェインの姿が映った。
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