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15章 種族の仕来り
大魔法
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観客となったクロスネシアとカインドの下へ、一人のエルフが近づいていく。
「ちょっとリーダー!どうなってるのよ、これ!」
「おお、ロゥ。お前も来たのか。どうも何も見た通りさ。エルフのお前さんならわかってるだろ?」
当然エルフ族であるロゥも仕来りの事は知っている。
戦い勝つことでしか拒絶出来ないから、そもそも目を付けられない様に目立たず生きていくのがエルフ族の常だ。
ましてやこんな大物に目を点けられたのではどうしようもあるまい。
「相手は騎士団長よ!?ルイン程度が勝てる相手じゃないでしょ!」
「たとえ無理だとしても、黙って見ているわけにはいかんのだ!」
視線を少しもずらさずに、クロスネシアは叫んだ。
最愛の妹が、幸せとは程遠い婚約をさせられようとしている。
これを聞いて憤慨しない兄がいる筈が無い。
クロスネシアの一喝に委縮したロゥへ、カインドから熱のこもった声がかかる。
「なかなかどうして、いい試合になってるぜ?」
思わず握り拳を作るカインドに促され、ロゥは二人の戦いへと視線を移した。
戦いは終始ルインが圧倒される形で進んでいた。
それも当然の話で、互いに無詠唱を使いこなしはするが、フロウは火、水、風、地、雷と五つの属性を使いこなす天性の魔法使いだ。
かたやルインは、雷属性しか扱えない。いわばルインは、フロウの下位互換に過ぎないのだ。
加えて、人間とエルフ族ではそもそも生きる時間が大幅に違う。
八十しか年を取れぬ人間に比べ、エルフは三百の年を当たり前に生きてしまう。
ルインはこの時僅か十五歳。数百の時を生きた老エルフが、少年がこれまでに学んで来た何倍の知識を持っているのか……想像もつかない。
素人目に見てもどちらが優勢かは一目瞭然だ。
ところが、これだけの力量差があるにもかかわらず、いまだ地に足を点け、戦う意思を崩さない少年を見て、フロウは歓喜に打ち震えていた。
(素晴らしい……素晴らしい!人間の身でありながら、ここまで魔法を使いこなすとは!)
彼の内なる声は、誰の耳にも届かない。
最初の攻防よりこれまで、フロウは多種多様な魔法でルインを翻弄している。
爆炎が飛び、地面が隆起し、風の刃がルインの服を断ち切る。
水球が飛び、雷が迸り、小さなルインの身体を易々と吹き飛ばした。
勿論、最悪の事態が起こらぬように手を抜いている。
だが小さき魔法使いは、辛うじての処で躱し、相殺し、致命傷を避けていた。
そして、何度魔法を防がれようが、何度吹き飛ばされようが、戦う意思を少しも失わずに立ち上がる。
これまで幾度となく力によって伴侶を手に入れて来たフロウだが、ここまでしぶとい魔法使いを見たことがない。
明らかにこの少年は、これまでのエルフ族の魔法使いより上等だった。
フロウの杖の先から、氷の槍が飛び出す。
良く練られた魔力から生まれたそれは、威力、速度共に一級品ではあるが、軌道は直線故に回避は容易だ。
ルインは横に跳んでそれを躱すと、流れるように右手を払って雷の鞭を放った。
高圧な電流を纏った鞭がうねりを上げ、フロウへと襲い掛かる。
しかしそれは、地面から隆起した石の柱にからめとられてしまった。
放電を始める鞭を無理矢理にしまい込み、次の攻撃に備えるルイン。
だが回避から攻撃に移ったルインの体勢は、決して良い物とは言えない。
次いでフロウが発動した水弾を諸に受けてしまい、ルインは水浸しになりながら地面を数度転がった。
傍から見れば、ルインの攻撃は悪あがきにしか見えなかった。
それは仲間である筈のカインド、ロゥ、クロスネシアから見ても変わらない。
放つ攻撃は全て余裕をもって防がれ、放たれる攻撃は防御魔法の乏しいルインにとって、全てを捌くことは難しい。
この戦況を見ても、観客の予想は一人とて変わらなかった。
たが、ルインと対峙しているフロウだけが、少年の力を絶賛する。
(なんと、第三小節魔法まで無詠唱で操るか!)
例え精霊の力を借りていようとも、そこには並々ならぬ努力があったはずだ。
もし彼が……エルフ族であったならば、素晴らしい好敵手になったであろうに。
思わずそう口にしそうになって、フロウは慌てて頭を振る。
それから数合の攻防の末、どちらからと言わずに両者は動きを止めた。
ルインは上がった息を整える為、フロウは小さき魔法使いに語り掛ける為。
不意に訪れた安息の時間。肩で息をするルインは、警戒を解くことなく深呼吸を繰り返す。
フロウからすれば、この素晴らしい戦いをずっと楽しんでいたかった。
戦士が拳で語らうように、魔法使いは魔法を持って語らうのだ。
一つの魔法が飛び交うだけで、それまで彼がどれだけ努力をし、どれだけ苦労してきたのかが分かる。
しかし、そろそろ終幕にせねばならない。
余興としては十分な役目を果たし、これ以上長引けば次は、これまでフロウが築き上げてきた名声に傷がつかないとも限らない。
せめてもの情けにと、フロウはルインへと声をかける。
「なかなか楽しませてもらった。だがもう終いにしよう。この後も宴はまだ続くのだからな」
フロウは杖を腰に差すと、揚々と両手を広げた。
杖をしまったということは、戦う意思を無くしたということか。
ルインのその疑問は直ぐに解消された。
何故なら、フロウの左右の手のひらに、恐ろしいまでの魔力が渦巻いていたからだ。
「楽しませてもらった褒美に、一つ教鞭を取ってやろう。人間が行う詠唱は、精霊に語り掛ける為と聞いた。足りない魔力を精霊に補ってもらうらしいな。何とも人間らしい理由だ」
渦巻く魔力が、紫電へと姿を変える。膨大な魔力から作られる強大な雷の塊。
それはいまだルインが到達できない領域の魔法だ。
それだけの魔法を形作りながらも、彼の口は黙らない。
「一方エルフの詠唱とは、想像力の補助程度の意味しかないのだよ。魔法陣、杖も同様だ。魔法の完成図を正確に思い描き、それを形にする膨大な魔力と技術があれば、誰でも無詠唱を行うことが出来るのだ。ところが、人間と交わったエルフは諦めることを覚えてしまった。自らの上限を決め、努力することを怠り、出来る筈も無いと切り捨てる。そのせいで、かつて誰でも扱えたであろう力が失われてしまったのだ」
雄弁に語る彼の眼の前では、小さな嵐が起きていた。
フロウは徐に右手を上げる。
すると同時に、眼前にあった雷球が遥か上空へと飛んでいった。
それは、夕暮れに染まる空に浮かぶ雲の一つに入ると、雷雲へと姿を変える。
ルインは、この魔法を知っている。
かつて本で読んだ、憧れの存在が使っていた大魔法。
その一撃は、数多の魔物を葬り去ると聞く。
その一撃は、邪悪な竜でさえも恐れをなすと聞く。
彼が生まれて一番最初に知った、雷属性最強の魔法。
フロウは魔法の完成を確認して、大きな声を上げた。
「せめてもの手向けだ!第四小節魔法!トールハンマー!!」
雷雲から幾本もの雷が降り注ぐ。
それらはルインの頭上で一本の柱にまとまると、辺り一帯を白い閃光で染め上げた。
「ちょっとリーダー!どうなってるのよ、これ!」
「おお、ロゥ。お前も来たのか。どうも何も見た通りさ。エルフのお前さんならわかってるだろ?」
当然エルフ族であるロゥも仕来りの事は知っている。
戦い勝つことでしか拒絶出来ないから、そもそも目を付けられない様に目立たず生きていくのがエルフ族の常だ。
ましてやこんな大物に目を点けられたのではどうしようもあるまい。
「相手は騎士団長よ!?ルイン程度が勝てる相手じゃないでしょ!」
「たとえ無理だとしても、黙って見ているわけにはいかんのだ!」
視線を少しもずらさずに、クロスネシアは叫んだ。
最愛の妹が、幸せとは程遠い婚約をさせられようとしている。
これを聞いて憤慨しない兄がいる筈が無い。
クロスネシアの一喝に委縮したロゥへ、カインドから熱のこもった声がかかる。
「なかなかどうして、いい試合になってるぜ?」
思わず握り拳を作るカインドに促され、ロゥは二人の戦いへと視線を移した。
戦いは終始ルインが圧倒される形で進んでいた。
それも当然の話で、互いに無詠唱を使いこなしはするが、フロウは火、水、風、地、雷と五つの属性を使いこなす天性の魔法使いだ。
かたやルインは、雷属性しか扱えない。いわばルインは、フロウの下位互換に過ぎないのだ。
加えて、人間とエルフ族ではそもそも生きる時間が大幅に違う。
八十しか年を取れぬ人間に比べ、エルフは三百の年を当たり前に生きてしまう。
ルインはこの時僅か十五歳。数百の時を生きた老エルフが、少年がこれまでに学んで来た何倍の知識を持っているのか……想像もつかない。
素人目に見てもどちらが優勢かは一目瞭然だ。
ところが、これだけの力量差があるにもかかわらず、いまだ地に足を点け、戦う意思を崩さない少年を見て、フロウは歓喜に打ち震えていた。
(素晴らしい……素晴らしい!人間の身でありながら、ここまで魔法を使いこなすとは!)
彼の内なる声は、誰の耳にも届かない。
最初の攻防よりこれまで、フロウは多種多様な魔法でルインを翻弄している。
爆炎が飛び、地面が隆起し、風の刃がルインの服を断ち切る。
水球が飛び、雷が迸り、小さなルインの身体を易々と吹き飛ばした。
勿論、最悪の事態が起こらぬように手を抜いている。
だが小さき魔法使いは、辛うじての処で躱し、相殺し、致命傷を避けていた。
そして、何度魔法を防がれようが、何度吹き飛ばされようが、戦う意思を少しも失わずに立ち上がる。
これまで幾度となく力によって伴侶を手に入れて来たフロウだが、ここまでしぶとい魔法使いを見たことがない。
明らかにこの少年は、これまでのエルフ族の魔法使いより上等だった。
フロウの杖の先から、氷の槍が飛び出す。
良く練られた魔力から生まれたそれは、威力、速度共に一級品ではあるが、軌道は直線故に回避は容易だ。
ルインは横に跳んでそれを躱すと、流れるように右手を払って雷の鞭を放った。
高圧な電流を纏った鞭がうねりを上げ、フロウへと襲い掛かる。
しかしそれは、地面から隆起した石の柱にからめとられてしまった。
放電を始める鞭を無理矢理にしまい込み、次の攻撃に備えるルイン。
だが回避から攻撃に移ったルインの体勢は、決して良い物とは言えない。
次いでフロウが発動した水弾を諸に受けてしまい、ルインは水浸しになりながら地面を数度転がった。
傍から見れば、ルインの攻撃は悪あがきにしか見えなかった。
それは仲間である筈のカインド、ロゥ、クロスネシアから見ても変わらない。
放つ攻撃は全て余裕をもって防がれ、放たれる攻撃は防御魔法の乏しいルインにとって、全てを捌くことは難しい。
この戦況を見ても、観客の予想は一人とて変わらなかった。
たが、ルインと対峙しているフロウだけが、少年の力を絶賛する。
(なんと、第三小節魔法まで無詠唱で操るか!)
例え精霊の力を借りていようとも、そこには並々ならぬ努力があったはずだ。
もし彼が……エルフ族であったならば、素晴らしい好敵手になったであろうに。
思わずそう口にしそうになって、フロウは慌てて頭を振る。
それから数合の攻防の末、どちらからと言わずに両者は動きを止めた。
ルインは上がった息を整える為、フロウは小さき魔法使いに語り掛ける為。
不意に訪れた安息の時間。肩で息をするルインは、警戒を解くことなく深呼吸を繰り返す。
フロウからすれば、この素晴らしい戦いをずっと楽しんでいたかった。
戦士が拳で語らうように、魔法使いは魔法を持って語らうのだ。
一つの魔法が飛び交うだけで、それまで彼がどれだけ努力をし、どれだけ苦労してきたのかが分かる。
しかし、そろそろ終幕にせねばならない。
余興としては十分な役目を果たし、これ以上長引けば次は、これまでフロウが築き上げてきた名声に傷がつかないとも限らない。
せめてもの情けにと、フロウはルインへと声をかける。
「なかなか楽しませてもらった。だがもう終いにしよう。この後も宴はまだ続くのだからな」
フロウは杖を腰に差すと、揚々と両手を広げた。
杖をしまったということは、戦う意思を無くしたということか。
ルインのその疑問は直ぐに解消された。
何故なら、フロウの左右の手のひらに、恐ろしいまでの魔力が渦巻いていたからだ。
「楽しませてもらった褒美に、一つ教鞭を取ってやろう。人間が行う詠唱は、精霊に語り掛ける為と聞いた。足りない魔力を精霊に補ってもらうらしいな。何とも人間らしい理由だ」
渦巻く魔力が、紫電へと姿を変える。膨大な魔力から作られる強大な雷の塊。
それはいまだルインが到達できない領域の魔法だ。
それだけの魔法を形作りながらも、彼の口は黙らない。
「一方エルフの詠唱とは、想像力の補助程度の意味しかないのだよ。魔法陣、杖も同様だ。魔法の完成図を正確に思い描き、それを形にする膨大な魔力と技術があれば、誰でも無詠唱を行うことが出来るのだ。ところが、人間と交わったエルフは諦めることを覚えてしまった。自らの上限を決め、努力することを怠り、出来る筈も無いと切り捨てる。そのせいで、かつて誰でも扱えたであろう力が失われてしまったのだ」
雄弁に語る彼の眼の前では、小さな嵐が起きていた。
フロウは徐に右手を上げる。
すると同時に、眼前にあった雷球が遥か上空へと飛んでいった。
それは、夕暮れに染まる空に浮かぶ雲の一つに入ると、雷雲へと姿を変える。
ルインは、この魔法を知っている。
かつて本で読んだ、憧れの存在が使っていた大魔法。
その一撃は、数多の魔物を葬り去ると聞く。
その一撃は、邪悪な竜でさえも恐れをなすと聞く。
彼が生まれて一番最初に知った、雷属性最強の魔法。
フロウは魔法の完成を確認して、大きな声を上げた。
「せめてもの手向けだ!第四小節魔法!トールハンマー!!」
雷雲から幾本もの雷が降り注ぐ。
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