93 / 134
14章 ゴブリン掃討戦
最大の機会
しおりを挟む
魔力消失の症状により地に倒れたルイン。
近くには彼を気遣うロゥと、右往左往する魔法使いが二人。
ロゥは、倒れた彼がまだ意識があることを確認すると、身の丈程もある大きな杖を握り締め叫んだ。
「リーダー、早くルインを!化け物め……次は私が相手よ!」
エルフより下等とされる人間の少年が、あれだけの素晴らしい戦いを見せたのだ。
これに発奮せねばエルフ族の名折れ。当然ロゥは感化され立ち上がった。
(魔法使いとして格上の私が、守られっぱなしだなんて不愉快だわ)
ロゥはルインを助けるために、高速で最適の魔法を唱える。
ルインは先の戦いの中で、非常に有用な情報を残した。
それは、タウロスに対し魔法攻撃が有効であるということ。
獣人の身体能力を持って放った一撃も、タウロスには容易く弾かれてしまった。
加えて周囲に響いた金属音から、奴の身体は少なくとも、鉄と同程度の硬さを持っていると考えて良い。
即ち、物理攻撃で与えられる傷などたかが知れているのだ。
だが代わりに、魔法攻撃に対する警戒は過分ともいえ、それはつまり、魔法攻撃が有効であることの証明に他ならない。
明らかに害をなすと認識させることが出来れば、時間を稼ぐことくらいは可能だろう。
更に、発動する魔法は出来るだけ長時間維持できるものが好ましい。
あれ程高速で動く対象に対し、その都度魔法を詠唱し放っていたのでは到底対応できない。
ルインがそうしたように、複数現れる物を選びそれぞれ役割分担させるのが妥当だろう。
これらの条件に合う魔法を見繕い、魔力を練り上げたロゥは一つの魔法を唱えた。
「燃え盛れ炎よ!逆巻け水よ!二つの力ここに集いて、その力を顕現せよ!二精霊の舞踏!!」
詠唱の終了と共に、彼女の周囲に二つの魔法球体が現れた。
一つは真っ赤な火炎球。
一つは真っ青な水流球。
それぞれがロゥの周りを別々に回り出し、来る強敵を待ち構える。
結論から言えばロゥの狙いは上手くいった。
タウロスは二つの魔法球体に惑わされ、いまだその手は少女の体に触れることが出来ない。
守りに徹した今の彼女を突破することは容易ではなく、それはタウロスですら例外ではなかった。
迫るタウロスに対し、隔てるように一つの球体が両者の間に滑り込む。
それを見て突進を止めたタウロスの横から、もう一つの球体が襲い掛かった。
二つの球体を異常な身体能力で避けたタウロスは、再び突進を……
細部は所々違えど、両者はそういった動きを何度か繰り返す。
ロゥとタウロスがそうやって戦っている隙に、カインドは倒れたルインの回収に当たる。
しかし人一人担がなければいけないので、当然戦闘に参加は出来ない。
むしろ通常時よりも不安定で危険な状態であると言えるだろう。
戦闘に参加できない二人が出来るだけ安全に離脱できるように、ロゥは少しずつ戦場をずらしていった。
ルインの回収は上手くいった。
タウロスは今も攻めあぐねている。
ここまでの過程は上々、なれどこの先……タウロスから逃げきることは並大抵の事では無い。
何せ彼我の速度差は歴然であり、逃げても先に回り込まれることは必至だ。
ならばなんとか無力化をするしかないのだが、それすらも防戦一方の現状からは難しいといえる。
このまま、ロゥの魔力が尽きる時を待つことになるのか。
カインドがそう考えたまさにその時、一人の団員が起こした行動が、この先の明暗を分けることになる。
ロイソーは恐れた。
自身の計画を狂わす存在を。
ロイソーは怖がった。
自身の命を奪わんとする存在を。
多くの命が奪われ、力ある後輩が倒れ、その様子を見ていたロイソーの心は今、絶望に染まっていた。
彼はコルトナの存在を知ってからこれまで、ある計画を基に行動していた。
その計画とは、コルトナに錬金術が浸透していないのをいいことに、こちらで第一の錬金術師として名を上げる事だった。
錬金術の有用性は言わずもがな。この力の存在を知ってしまえば、コルトナの住民であっても『なくてはならない物』となるだろう。
それを扱える者が自分だけならば、そこに人が群がるのも当然。
その計画の第一歩として、まずは拠点を構えるに必要な資金を調達するために、彼は騎士団に身を寄せていたのだ。
当初は彼の計画通りに事は運ぶ。
戦闘に慣れた仲間と共に行う討伐依頼は、あっけない程簡単に成功することが出来た。
だというのに、他の仕事と比べ高額の報酬がもらえるのだ。
チーム内の地位も錬金術のおかげで保つことが出来、資金は順調に貯蓄されていった。
騎士団に正式入団してから約半年。
依頼の合間に錬金術で稼いだ資金と共に、もうすぐ小さな小さな店が一つ借りられるようになる。
相手の計らいがあれば、この依頼が終わるころそれも実現できる筈だった。
そうなれば危険地帯に赴くことの多い騎士団に、無理して身を置く必要もない。
日がな一日錬金術に没頭し、安全な町での平和な生活が送れる。
そんな夢のような計画が今、眼前の牛の化け物に壊されようとしていた。
(嫌だ……嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!僕は生きるんだ!こんなところで死んでたまるか!)
ロイソーは、自身の計画を狂わし、自身の命を奪わんとするタウロスに恐怖する。
彼の描く未来図は明るい。
美人なエルフの嫁を貰い、多くの子を成し、周囲から慕われ……いずれは国王からも信頼される術師となり、歴史にその名を遺す偉人となる。
その甘い甘い夢が、ロイソーの身体を動かしてしまった。
ロイソーは駆け出した。
タウロスは今エルフの少女と対峙していて、彼を見ていない。
今なら逃げられると踏んだその行動は……やはり成功することは無かった。
タウロスは戦場から逃げようとする一人の男に気が付くと、眼前にいる少女を無視して駆け出す。
奴の優先順位は、逃げる者が最上であり、次いで魔法使い、最後にその他の戦士となっているようだ。
たとえそれが魔法使いと相対している時でも、序列に変化が起きることは無かった。
足音を隠すこともせず、息を殺すこともせず、唯々無様に逃げ回る人間。
その軟弱な体に、剛腕が付き刺さるのは一瞬の事だった。
ロイソーの身体が宙に浮く。
硬い大地を踏みしめていた筈の足は浮き上がり、必死に地を蹴ろうともがき狂う。
焦点の合わない眼が彷徨い、彼は見てしまった。
胸を貫いた腕が、脈打つ心臓をわしづかみしているその様を。
「ア……アア……ア"ア"ア"アアアアア!!!」
大量の血を吐きながら言葉にならない声を出し、その心臓を取り返そうと必死に腕を伸ばす。
だが……届かない。
タウロスはまるで、見せびらかすように心臓を手の中で弄んだ。
やがてロイソーの腕は力なく垂れ下がる。
彼は迫りくる死に恐怖し、自身が思い描いていた理想の夢の中に身を投じる。
そしてそのまま、この世に戻ることは無かった。
団員らからは声も出ない。
記憶に残るのは痛烈な悲鳴。
まるで獣の断末魔のようなそれは、必死に抗っていた者達の心を震わせた。
打破する手段がない今、どれだけ抗っても無意味。
一瞬浮かんだその考えに、ロゥの放っていた魔法が掻き消えてしまう。
気付いた時にはもう遅い。
次の魔法を放つ前に、タウロスの巨大な腕が……
ジュルル……ブチブチッ……
ガリッ……ゴリゴリッ……
血をすする音がした。
肉を潰す音がした。
骨が砕ける音がした。
タウロスは生きた団員らに背を向けたまま、ロイソーの死体を一心不乱に貪り出したのだ。
その様子はまるで、飢えた餓鬼のよう。堪らずにむしゃぶりついたように見える。
(今なら……今ならもしかしたら……!)
これまでと異質なその様子に一縷の望みをかけ、カインドが大声で叫んだ。
「逃げろ!今ならきっと逃げられる!!」
突然響いた必死な叫びに、団員らは駆け出す。
移動に支障がきたす武器を放り投げ、生きるために必要な食料さえも置き去りにし。
皆息をするのも忘れ、森の外目掛けて一目散に駆け抜ける。
カインドに背負われたルインは、乱暴に揺れる振動を感じながら、朦朧とした意識を手放す。
これから先、生きて帰ることが出来るのか、無残に殺されてしまうのかもわからぬまま、深い深い闇の中に落ちていった。
近くには彼を気遣うロゥと、右往左往する魔法使いが二人。
ロゥは、倒れた彼がまだ意識があることを確認すると、身の丈程もある大きな杖を握り締め叫んだ。
「リーダー、早くルインを!化け物め……次は私が相手よ!」
エルフより下等とされる人間の少年が、あれだけの素晴らしい戦いを見せたのだ。
これに発奮せねばエルフ族の名折れ。当然ロゥは感化され立ち上がった。
(魔法使いとして格上の私が、守られっぱなしだなんて不愉快だわ)
ロゥはルインを助けるために、高速で最適の魔法を唱える。
ルインは先の戦いの中で、非常に有用な情報を残した。
それは、タウロスに対し魔法攻撃が有効であるということ。
獣人の身体能力を持って放った一撃も、タウロスには容易く弾かれてしまった。
加えて周囲に響いた金属音から、奴の身体は少なくとも、鉄と同程度の硬さを持っていると考えて良い。
即ち、物理攻撃で与えられる傷などたかが知れているのだ。
だが代わりに、魔法攻撃に対する警戒は過分ともいえ、それはつまり、魔法攻撃が有効であることの証明に他ならない。
明らかに害をなすと認識させることが出来れば、時間を稼ぐことくらいは可能だろう。
更に、発動する魔法は出来るだけ長時間維持できるものが好ましい。
あれ程高速で動く対象に対し、その都度魔法を詠唱し放っていたのでは到底対応できない。
ルインがそうしたように、複数現れる物を選びそれぞれ役割分担させるのが妥当だろう。
これらの条件に合う魔法を見繕い、魔力を練り上げたロゥは一つの魔法を唱えた。
「燃え盛れ炎よ!逆巻け水よ!二つの力ここに集いて、その力を顕現せよ!二精霊の舞踏!!」
詠唱の終了と共に、彼女の周囲に二つの魔法球体が現れた。
一つは真っ赤な火炎球。
一つは真っ青な水流球。
それぞれがロゥの周りを別々に回り出し、来る強敵を待ち構える。
結論から言えばロゥの狙いは上手くいった。
タウロスは二つの魔法球体に惑わされ、いまだその手は少女の体に触れることが出来ない。
守りに徹した今の彼女を突破することは容易ではなく、それはタウロスですら例外ではなかった。
迫るタウロスに対し、隔てるように一つの球体が両者の間に滑り込む。
それを見て突進を止めたタウロスの横から、もう一つの球体が襲い掛かった。
二つの球体を異常な身体能力で避けたタウロスは、再び突進を……
細部は所々違えど、両者はそういった動きを何度か繰り返す。
ロゥとタウロスがそうやって戦っている隙に、カインドは倒れたルインの回収に当たる。
しかし人一人担がなければいけないので、当然戦闘に参加は出来ない。
むしろ通常時よりも不安定で危険な状態であると言えるだろう。
戦闘に参加できない二人が出来るだけ安全に離脱できるように、ロゥは少しずつ戦場をずらしていった。
ルインの回収は上手くいった。
タウロスは今も攻めあぐねている。
ここまでの過程は上々、なれどこの先……タウロスから逃げきることは並大抵の事では無い。
何せ彼我の速度差は歴然であり、逃げても先に回り込まれることは必至だ。
ならばなんとか無力化をするしかないのだが、それすらも防戦一方の現状からは難しいといえる。
このまま、ロゥの魔力が尽きる時を待つことになるのか。
カインドがそう考えたまさにその時、一人の団員が起こした行動が、この先の明暗を分けることになる。
ロイソーは恐れた。
自身の計画を狂わす存在を。
ロイソーは怖がった。
自身の命を奪わんとする存在を。
多くの命が奪われ、力ある後輩が倒れ、その様子を見ていたロイソーの心は今、絶望に染まっていた。
彼はコルトナの存在を知ってからこれまで、ある計画を基に行動していた。
その計画とは、コルトナに錬金術が浸透していないのをいいことに、こちらで第一の錬金術師として名を上げる事だった。
錬金術の有用性は言わずもがな。この力の存在を知ってしまえば、コルトナの住民であっても『なくてはならない物』となるだろう。
それを扱える者が自分だけならば、そこに人が群がるのも当然。
その計画の第一歩として、まずは拠点を構えるに必要な資金を調達するために、彼は騎士団に身を寄せていたのだ。
当初は彼の計画通りに事は運ぶ。
戦闘に慣れた仲間と共に行う討伐依頼は、あっけない程簡単に成功することが出来た。
だというのに、他の仕事と比べ高額の報酬がもらえるのだ。
チーム内の地位も錬金術のおかげで保つことが出来、資金は順調に貯蓄されていった。
騎士団に正式入団してから約半年。
依頼の合間に錬金術で稼いだ資金と共に、もうすぐ小さな小さな店が一つ借りられるようになる。
相手の計らいがあれば、この依頼が終わるころそれも実現できる筈だった。
そうなれば危険地帯に赴くことの多い騎士団に、無理して身を置く必要もない。
日がな一日錬金術に没頭し、安全な町での平和な生活が送れる。
そんな夢のような計画が今、眼前の牛の化け物に壊されようとしていた。
(嫌だ……嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!僕は生きるんだ!こんなところで死んでたまるか!)
ロイソーは、自身の計画を狂わし、自身の命を奪わんとするタウロスに恐怖する。
彼の描く未来図は明るい。
美人なエルフの嫁を貰い、多くの子を成し、周囲から慕われ……いずれは国王からも信頼される術師となり、歴史にその名を遺す偉人となる。
その甘い甘い夢が、ロイソーの身体を動かしてしまった。
ロイソーは駆け出した。
タウロスは今エルフの少女と対峙していて、彼を見ていない。
今なら逃げられると踏んだその行動は……やはり成功することは無かった。
タウロスは戦場から逃げようとする一人の男に気が付くと、眼前にいる少女を無視して駆け出す。
奴の優先順位は、逃げる者が最上であり、次いで魔法使い、最後にその他の戦士となっているようだ。
たとえそれが魔法使いと相対している時でも、序列に変化が起きることは無かった。
足音を隠すこともせず、息を殺すこともせず、唯々無様に逃げ回る人間。
その軟弱な体に、剛腕が付き刺さるのは一瞬の事だった。
ロイソーの身体が宙に浮く。
硬い大地を踏みしめていた筈の足は浮き上がり、必死に地を蹴ろうともがき狂う。
焦点の合わない眼が彷徨い、彼は見てしまった。
胸を貫いた腕が、脈打つ心臓をわしづかみしているその様を。
「ア……アア……ア"ア"ア"アアアアア!!!」
大量の血を吐きながら言葉にならない声を出し、その心臓を取り返そうと必死に腕を伸ばす。
だが……届かない。
タウロスはまるで、見せびらかすように心臓を手の中で弄んだ。
やがてロイソーの腕は力なく垂れ下がる。
彼は迫りくる死に恐怖し、自身が思い描いていた理想の夢の中に身を投じる。
そしてそのまま、この世に戻ることは無かった。
団員らからは声も出ない。
記憶に残るのは痛烈な悲鳴。
まるで獣の断末魔のようなそれは、必死に抗っていた者達の心を震わせた。
打破する手段がない今、どれだけ抗っても無意味。
一瞬浮かんだその考えに、ロゥの放っていた魔法が掻き消えてしまう。
気付いた時にはもう遅い。
次の魔法を放つ前に、タウロスの巨大な腕が……
ジュルル……ブチブチッ……
ガリッ……ゴリゴリッ……
血をすする音がした。
肉を潰す音がした。
骨が砕ける音がした。
タウロスは生きた団員らに背を向けたまま、ロイソーの死体を一心不乱に貪り出したのだ。
その様子はまるで、飢えた餓鬼のよう。堪らずにむしゃぶりついたように見える。
(今なら……今ならもしかしたら……!)
これまでと異質なその様子に一縷の望みをかけ、カインドが大声で叫んだ。
「逃げろ!今ならきっと逃げられる!!」
突然響いた必死な叫びに、団員らは駆け出す。
移動に支障がきたす武器を放り投げ、生きるために必要な食料さえも置き去りにし。
皆息をするのも忘れ、森の外目掛けて一目散に駆け抜ける。
カインドに背負われたルインは、乱暴に揺れる振動を感じながら、朦朧とした意識を手放す。
これから先、生きて帰ることが出来るのか、無残に殺されてしまうのかもわからぬまま、深い深い闇の中に落ちていった。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる