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1章 憧れの存在
救いの言葉
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日の沈んだ部屋の中。
ルインは薄い布にくるまり泣いていた。
腹は空腹で鳴き止まず、鉄格子から吹き付ける夜風で体が冷える。
幼き少年はここにきて漸く、これまで自分がどれだけ恵まれた環境で生きてきたのかを知った。
好きなことを追い求め、暖かな部屋で暮らし、時間になればご飯が出てくる。
奴隷としての生活は一日しか経験していないが、それでも以前は比べ物にならない程上等なものだった。
恵まれた生活。それに胡坐をかいていたわけだが、それでもルインの中にある感情は、自責や羞恥といったものでは無無い。
(絶対に……絶対に賢者になってやる!それで見返してやるんだ!皆……皆!)
幼き少年の心に決めた細やかな復讐。
人に害をなすものでは無いが、褒められたものでは無いだろう。
賢者となって、これまで自分に酷いことをしてきた両親、貴族、奴隷の奴らを見返す。
純粋な気持ちで追っていた存在が、邪な願望で塗り潰されて行く。
(負けて堪るか!泣いて堪るか!)
あふれ出る涙を拭い、硬く心に誓う。
そして歯を噛み締めながら明日の為に眠りについた。
この日、ルインが憧れていた存在は、憧れでなくなった。
夜が明ける。
嫌な一日の始まりだ。
それでも夜よりましだと思う程に、朝日は冷えたルインの体を温めた。
彼が目覚めてまず気にしたことは、今、日が昇ってどれだけ経ったのか、だ。
部屋の中には時を知る物は無い。
召集の鐘が鳴るのかどうかは分からないが、幸いなことに、他の者が戸を開ける音は微かに聞こえる。
ルインは皆が動き出すまで部屋で行動をすることにした。
これまで以上に魔法使い、賢者になる強い意志を持った以上、唯生きるだけではいけない。
兎も角魔法の練習を。
そう思ったルインは、薄い布の上に座り、手に魔力を集中する。
完成形を想像し、少年は唯一持っていた魔導書に書かれた詠唱を唱える。
「この手に生きる灯を、発火」
唱え終わると、手のひらの上に小さな火が浮かび上がった。
これは火をつける魔法で、火が出るのは一瞬だけ。
彼はとりあえず、この魔法を使いこなせるようにすることを目標に決めた。
発現時間を延ばす?火を大きくする?
出来るか出来ないかすら分からない。
分からないが……時間だけはたっぷりある。
ルインは皆が部屋の戸を開け出てくるまで、ずっと魔法を使い続けた。
昨日の今日で不安だったが、朝食は無事取る事が出来た。
それでも食事は以前の生活に比べ粗末な物で、野菜の端が入った汁だけのスープと、乾燥してがちがちに固まったパンだけ。
それを食べ終えると、奴隷は皆集まり今日の仕事の内容を伝えられる。
基本的には、メイドや執事といった給仕の手の届かない処を、奴隷が代わりに手伝うようになっていた。
給仕長が集まった奴隷に大まかな指令を出す。
「今日は書斎と厨房、あとは庭の草刈りを宜しく」
言葉尻は柔らかいが態度は冷たい。
返事も待たず、すぐその場から去ってしまった。
今日の仕事を受けた奴隷たちは、その中で一番年上の男の子”アイオス“の采配の下、仕事に取り掛かることになる。
「……お前は一人で書斎だ」
ルインは当たり前のように一人で掃除をするように言われた。
文句を言いたいが、言ってもどうしようもないだろう。
昨夜、夕食を捨てられた時、泣いても、懇願しても、皆喜ぶだけだったのだから。
教えられた場所に行くと、昨日程ではないが広い部屋につく。
見上げる位高い本棚が幾つも並んであり、その中には隙間なく本が並べられていた。
何の気なしにそれを見たルインは、驚愕し目を見開く。
『戦術的魔法指南書:序』
『雷の魔法書』
そこにあったのは戦闘に使う魔法が書かれた魔導書だった。
彼が長年、といってもまだ子供だが、欲しがっていた本だ。
ルインは目的を忘れ、その本に手を伸ばす。
背文字や表紙の題は何とか読める。
高まる鼓動を抑えながら、本の表紙を捲った。
その時……
「何をしているのかしら?」
ルインは心臓が止まるかと思う程驚いた。
弾かれるように声の方へ顔を向ける。
そこには昨日、叱咤の声を上げた青い髪の少女がいた。
彼女は机に本を広げ、頬杖をついてページを睨んでいる。
「あっ、ごめ……!申し訳ございません!」
ルインは直ぐに本を棚に戻すと、椅子に座る少女に向かって頭を下げた。
暫く頭を下げていると、少女はため息をついてからルインに声をかける。
「貴方、さっきの本読めるの?」
「……?は、はい。何とかですが……」
少年は頭を下げたまま返事をした。
それからまた反応が途絶えると、ルインは怪訝に思い頭を少し上げ少女を見る。
少女の青い瞳が少年を見つめていた。
目が合い、少年は暫しその眼の美しさに心を奪われる。
「確か……ルイン・フォルト、だったかしら?」
ルインは最初、何故自分の名を知っているのか疑問に思ったが、そういえば……と、昨日のことを思い出した。
カルタネシアが名を呼んだ時にその場にいたのだ。
頷く少年を見た少女は、自らの名前を伝える。
「私の名前は“アネシアルテ・セイムセイン”。貴方方の主、カルタネシアの娘です」
やはり少女はあの貴族の娘だったようだ。
美しい見た目とは裏腹に、その高慢な態度、威圧感。
言われてみれば確かに、カルタネシアに似ている。
アネシアルテはまっすぐ見開いた目を少し逸らし、憂いを湛える。
「貴方の境遇には少し同情するわ。辛い思いをしてきたのね」
唐突にかけられた優しき言葉。
態度から嫌味でないことが判った。本当に心の籠った言葉だった。
しかしやはり叱咤の声は忘れない。
「でも……ルインは今奴隷なの。与えられた仕事は本を読むことじゃないでしょう?」
彼女の言う通り、今回ルインに与えられた仕事は『書斎の掃除』だ。
魔導書を読み耽ることではない。
アネシアルテが椅子から立ち上がるのを見たルインは、昨日のように癇癪を起こすかと思い身構える。
だが彼女の言葉は驚愕の一言だった。
「貴方、私に魔法を教えてくれないかしら」
ルインは言葉の意味をすぐ理解出来ず、石造のように固まる。
ルインは薄い布にくるまり泣いていた。
腹は空腹で鳴き止まず、鉄格子から吹き付ける夜風で体が冷える。
幼き少年はここにきて漸く、これまで自分がどれだけ恵まれた環境で生きてきたのかを知った。
好きなことを追い求め、暖かな部屋で暮らし、時間になればご飯が出てくる。
奴隷としての生活は一日しか経験していないが、それでも以前は比べ物にならない程上等なものだった。
恵まれた生活。それに胡坐をかいていたわけだが、それでもルインの中にある感情は、自責や羞恥といったものでは無無い。
(絶対に……絶対に賢者になってやる!それで見返してやるんだ!皆……皆!)
幼き少年の心に決めた細やかな復讐。
人に害をなすものでは無いが、褒められたものでは無いだろう。
賢者となって、これまで自分に酷いことをしてきた両親、貴族、奴隷の奴らを見返す。
純粋な気持ちで追っていた存在が、邪な願望で塗り潰されて行く。
(負けて堪るか!泣いて堪るか!)
あふれ出る涙を拭い、硬く心に誓う。
そして歯を噛み締めながら明日の為に眠りについた。
この日、ルインが憧れていた存在は、憧れでなくなった。
夜が明ける。
嫌な一日の始まりだ。
それでも夜よりましだと思う程に、朝日は冷えたルインの体を温めた。
彼が目覚めてまず気にしたことは、今、日が昇ってどれだけ経ったのか、だ。
部屋の中には時を知る物は無い。
召集の鐘が鳴るのかどうかは分からないが、幸いなことに、他の者が戸を開ける音は微かに聞こえる。
ルインは皆が動き出すまで部屋で行動をすることにした。
これまで以上に魔法使い、賢者になる強い意志を持った以上、唯生きるだけではいけない。
兎も角魔法の練習を。
そう思ったルインは、薄い布の上に座り、手に魔力を集中する。
完成形を想像し、少年は唯一持っていた魔導書に書かれた詠唱を唱える。
「この手に生きる灯を、発火」
唱え終わると、手のひらの上に小さな火が浮かび上がった。
これは火をつける魔法で、火が出るのは一瞬だけ。
彼はとりあえず、この魔法を使いこなせるようにすることを目標に決めた。
発現時間を延ばす?火を大きくする?
出来るか出来ないかすら分からない。
分からないが……時間だけはたっぷりある。
ルインは皆が部屋の戸を開け出てくるまで、ずっと魔法を使い続けた。
昨日の今日で不安だったが、朝食は無事取る事が出来た。
それでも食事は以前の生活に比べ粗末な物で、野菜の端が入った汁だけのスープと、乾燥してがちがちに固まったパンだけ。
それを食べ終えると、奴隷は皆集まり今日の仕事の内容を伝えられる。
基本的には、メイドや執事といった給仕の手の届かない処を、奴隷が代わりに手伝うようになっていた。
給仕長が集まった奴隷に大まかな指令を出す。
「今日は書斎と厨房、あとは庭の草刈りを宜しく」
言葉尻は柔らかいが態度は冷たい。
返事も待たず、すぐその場から去ってしまった。
今日の仕事を受けた奴隷たちは、その中で一番年上の男の子”アイオス“の采配の下、仕事に取り掛かることになる。
「……お前は一人で書斎だ」
ルインは当たり前のように一人で掃除をするように言われた。
文句を言いたいが、言ってもどうしようもないだろう。
昨夜、夕食を捨てられた時、泣いても、懇願しても、皆喜ぶだけだったのだから。
教えられた場所に行くと、昨日程ではないが広い部屋につく。
見上げる位高い本棚が幾つも並んであり、その中には隙間なく本が並べられていた。
何の気なしにそれを見たルインは、驚愕し目を見開く。
『戦術的魔法指南書:序』
『雷の魔法書』
そこにあったのは戦闘に使う魔法が書かれた魔導書だった。
彼が長年、といってもまだ子供だが、欲しがっていた本だ。
ルインは目的を忘れ、その本に手を伸ばす。
背文字や表紙の題は何とか読める。
高まる鼓動を抑えながら、本の表紙を捲った。
その時……
「何をしているのかしら?」
ルインは心臓が止まるかと思う程驚いた。
弾かれるように声の方へ顔を向ける。
そこには昨日、叱咤の声を上げた青い髪の少女がいた。
彼女は机に本を広げ、頬杖をついてページを睨んでいる。
「あっ、ごめ……!申し訳ございません!」
ルインは直ぐに本を棚に戻すと、椅子に座る少女に向かって頭を下げた。
暫く頭を下げていると、少女はため息をついてからルインに声をかける。
「貴方、さっきの本読めるの?」
「……?は、はい。何とかですが……」
少年は頭を下げたまま返事をした。
それからまた反応が途絶えると、ルインは怪訝に思い頭を少し上げ少女を見る。
少女の青い瞳が少年を見つめていた。
目が合い、少年は暫しその眼の美しさに心を奪われる。
「確か……ルイン・フォルト、だったかしら?」
ルインは最初、何故自分の名を知っているのか疑問に思ったが、そういえば……と、昨日のことを思い出した。
カルタネシアが名を呼んだ時にその場にいたのだ。
頷く少年を見た少女は、自らの名前を伝える。
「私の名前は“アネシアルテ・セイムセイン”。貴方方の主、カルタネシアの娘です」
やはり少女はあの貴族の娘だったようだ。
美しい見た目とは裏腹に、その高慢な態度、威圧感。
言われてみれば確かに、カルタネシアに似ている。
アネシアルテはまっすぐ見開いた目を少し逸らし、憂いを湛える。
「貴方の境遇には少し同情するわ。辛い思いをしてきたのね」
唐突にかけられた優しき言葉。
態度から嫌味でないことが判った。本当に心の籠った言葉だった。
しかしやはり叱咤の声は忘れない。
「でも……ルインは今奴隷なの。与えられた仕事は本を読むことじゃないでしょう?」
彼女の言う通り、今回ルインに与えられた仕事は『書斎の掃除』だ。
魔導書を読み耽ることではない。
アネシアルテが椅子から立ち上がるのを見たルインは、昨日のように癇癪を起こすかと思い身構える。
だが彼女の言葉は驚愕の一言だった。
「貴方、私に魔法を教えてくれないかしら」
ルインは言葉の意味をすぐ理解出来ず、石造のように固まる。
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