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23章 聖戦
竜
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現れた巨人は指示を待っているのか一向に動かない。重苦しい唸り声を上げながら、眼下にいるローゼリエッタをただ睨みつけるのみだ。ローゼリエッタもまた、その様子を唯じっと見ているしかできない。
巨人が完全に姿を現したことを確認し、アニムはローゼリエッタに語り掛けた。
『これが其方の相手となる。しかし……このままでは少々役不足であろう』
アニムは少女の力を相当高く見ているらしく、巨人でもまだ足りないと語る。
それからアニムは、純白の羽を数度、大きく羽ばたかせた。
舞い散る白銀の鱗。顔を覗かせた月の光を浴び輝き舞うその光景は、とても幻想的で、少女は思わず感嘆の声を漏らす。
だが続いて起きた異様な光景に、ローゼリエッタは一転驚愕することとなった。
徐に行動を開始したのは、黒穴から現れた巨人だ。
奴は舞い散る鱗に手を伸ばすと、それを何枚もつかみ取り、そのまま自らの口に放り込んでいく。
ばりばりと、硬い物を砕く音と共に美味そうに咀嚼する巨人。
それから幾らもしない内に、奴の身体に変化が現れた。
『グウウゥゥッ!! ウガアアアア!!!』
苦し気な雄たけびが響いた。
大地と垂直に立っていた筈の巨人は、次第に前かがみになり、遂には掌を地面につけて這いつくばってしまった。
続いて何度も体を痙攣させると、背中から真っ黒な翼が生え始める。
次いで臀部からは巨大な尾が生え、最後に身体の表面を艶びやかな黒鱗が隙間なく覆い隠していく。
総じて、変化には短くない時間がかかった。だがその異様な光景に見とれていた為か、少女の時間の感覚は麻痺してしまっていて、一瞬の事のようにも思える。
(これは……黒い……龍?)
全ての変化を遂げた巨人の姿は、アニムと非常に似通った姿となっていた。柱の様に太い四肢。その先には硬い岩も一瞬で断ち切る鋭い爪が生えている。巨大な体躯に巨大な尾、そして翼。色は違えどもその姿は、確かに龍と酷似していた。両者の違いを強いて挙げるのならば、アニムは雄々しく立ち振る舞い全てを見下ろしているのに対し、黒い龍は頭を下げるように横に広く、傅いているように見える。
『ふむ。なかなか良い具合に進化できたようだ。我によく似ている。そうだな……『竜』という言葉が一番適切か。さて、待たせたな。これが其方の戦う相手となる『黒竜』だ。存分にその力を試すと良い』
折りたたまれた黒い翼を、大きく広げて咆哮を上げる黒竜。劈く咆哮が大気を震わし、戦いの始まりを告げた。
壮絶な戦いが始まった。この場合に限っては、アニムが先に周囲を更地にしてくれたのが功を成す。
黒竜が行う一連の攻撃は、然程複雑ではない。巨大な腕で薙ぎ払うか、巨大な口で噛みつくか、はたまた巨大な尾で叩きつけるか。大きさや速度などの違いはあれど、見切ることは難しくない。
とはいえだ。小さな少女にとっては、その全ての攻撃が一撃必殺となる。一切気を抜くことは出来ない。
ローゼリエッタが真っ先に戦闘で気を付けることは自らの身の安全だ。だがそれと等しく傀儡人形と自身の指を繋ぐ糸の断裂には気を付けなければならない。これをされては彼女は忽ち無力と化し、瞬く間に命を摘まれてしまうだろう。唯一つ、傀儡の仮面を使うことで自身の身体を操るという奥の手を隠してはいるが、その手段は諸刃の刃。走ってしまったが最後、代償は計り知れない。
だからローゼリエッタは、戦闘が始まって暫くの間、相手の動きをよく観察する為、またその攻防になれる為に、防戦重視の動きを取っていた。
パンドラの運動性能は素晴らしくとも、それを操る少女は唯の人間だ。一つの建物にも等しい腕を飛び越えることなど出来ないし、移動速度にも限度があるから避けることすら難しい。
だが傀儡師が操る人形は、まさに操者と一心同体の動きを可能とし、人ならざる動きさえも実現する。要すれば、アニムの腕を交わした時のように、パンドラがローゼリエッタの動きを補助する形で、少女は竜の攻撃を捌くことが出来るのだ。
巨椀が横凪に振るわれる。大きさに加え風が唸る程の速度で迫るそれは脅威の一言に尽きる。少女の華奢な体では、少し掠るだけでも致命的な一撃となるだろう。そんな絶対回避しなければならない一撃だというのに、少女の眼から見える景色は、もはや迫る壁と言っても差し支えなく、圧倒的な圧力と破壊力を持っていた。
だがローゼリエッタは慌てない。パンドラを操り、自らを真後ろに突き飛ばすことで、ローゼリエッタは攻撃範囲から外れる。その後パンドラは、その場で真上に跳躍。危なげなく巨椀を回避した。
続いて黒竜は身体を反転させると、尾で直線に並んだ二人を叩き潰そうと振り下ろす。これに対し少女は可能な限り真横に飛び退いた。着地も受け身も考えない、全力の跳躍だ。加えてパンドラが斧を大きく振り回し、頭上から襲い掛かる尾の横っ面を強打する。結果、衝撃により尾の軌道は逸れ、二人は辛うじて直撃を避けることが出来た。
こうした攻防を数度経て、両者は一旦動きを止める。防戦一方とはいえ、ローゼリエッタは黒竜の攻撃を一式捌き切って見せたのだ。
しかし両者を見れば差は歴然としていた。所々にパンドラの斧が付けた傷らしきものは見えるが、竜の身体は綺麗なままだ。一方ローゼリエッタの方は既に満身創痍。綺麗だったドレスも所々が破れていて見る影も無く、擦り傷に切り傷、打ち身等で白い肌も変色し、とても拮抗しているとは言い難い。
ローゼリエッタが行っていた回避行動の全ては、自身の身を削る行いだった。
なにせパンドラに突き飛ばされた衝撃も、吹き飛んだ先で地面に叩きつけられる衝撃も、人形を操ることに意識を集中させた少女に受け流せる筈が無いのだ。
それは自身が必死に回避する時も同じだ。回避した後の行動を考えていたのでは、忽ち竜の攻撃の餌食となってしまう。だから少女は必死に転げまわった。
美しさも、潔さもかなぐり捨てた我武者羅な回避行動。そのせいでローゼリエッタは、竜の攻撃を一度も受けていないにもかかわらずぼろぼろで、だがそのおかげで今もなお両の足で立ち上がり、生き伸びることが出来ていた。
息を整えるために動きを止めたローゼリエッタ。だがそれは、少女の方から止めたわけではない。そもそも防戦一方だったのだから当然だが、相手の動きが止まったから、少女も動きを止めたのだ。
「はぁっ……はぁっ……」
次の竜の一手を逃すまいと、息を整える間も一挙手一投足を逃さない。
その様子を、アニムは少し離れたところから見つめていた。
(うむ。素晴らしい力だな。あの竜は少なくとも、一つの国を一瞬のうちに滅ぼす力を持っているだろう。その力と対峙しておきながらここまで生き残るとは……)
白龍の内から湧き上がるは賛美の声だった。魔物が生まれてからこれまでの間で、今この場にいる黒き竜は、明らかに随一の力を持っている。それと対峙しておきながら、少しも怯むことなく今も生きながらえているのだ。
アニムはそのことに驚き、唯々感心するのみ。
しかし、戦いとはただ耐えるだけにあらず。相手に危機感を与えなければ、相手はいつまでも攻撃してくるだろう。だから少女もまた、黒竜に対し危害を、危機感を与える行動をとらなくてはならない。
(そろそろ攻めねば危ういのではないか? それともこのまま……む?)
心の内での思考の最中、アニムはある異変を感じた。それは動きを止めた黒竜からだ。
(なんだこれは……凄まじい魔力の高まりを感じる)
目に見えぬ故にアニムにしか感じることが出来なかった変化だ。
だがその変化は幾らもしないうちに、次第にローゼリエッタの眼でも確認できる形で現れる。
「光が……一体何を……」
黒竜の口から、眩い光が溢れ出していた。
巨人が完全に姿を現したことを確認し、アニムはローゼリエッタに語り掛けた。
『これが其方の相手となる。しかし……このままでは少々役不足であろう』
アニムは少女の力を相当高く見ているらしく、巨人でもまだ足りないと語る。
それからアニムは、純白の羽を数度、大きく羽ばたかせた。
舞い散る白銀の鱗。顔を覗かせた月の光を浴び輝き舞うその光景は、とても幻想的で、少女は思わず感嘆の声を漏らす。
だが続いて起きた異様な光景に、ローゼリエッタは一転驚愕することとなった。
徐に行動を開始したのは、黒穴から現れた巨人だ。
奴は舞い散る鱗に手を伸ばすと、それを何枚もつかみ取り、そのまま自らの口に放り込んでいく。
ばりばりと、硬い物を砕く音と共に美味そうに咀嚼する巨人。
それから幾らもしない内に、奴の身体に変化が現れた。
『グウウゥゥッ!! ウガアアアア!!!』
苦し気な雄たけびが響いた。
大地と垂直に立っていた筈の巨人は、次第に前かがみになり、遂には掌を地面につけて這いつくばってしまった。
続いて何度も体を痙攣させると、背中から真っ黒な翼が生え始める。
次いで臀部からは巨大な尾が生え、最後に身体の表面を艶びやかな黒鱗が隙間なく覆い隠していく。
総じて、変化には短くない時間がかかった。だがその異様な光景に見とれていた為か、少女の時間の感覚は麻痺してしまっていて、一瞬の事のようにも思える。
(これは……黒い……龍?)
全ての変化を遂げた巨人の姿は、アニムと非常に似通った姿となっていた。柱の様に太い四肢。その先には硬い岩も一瞬で断ち切る鋭い爪が生えている。巨大な体躯に巨大な尾、そして翼。色は違えどもその姿は、確かに龍と酷似していた。両者の違いを強いて挙げるのならば、アニムは雄々しく立ち振る舞い全てを見下ろしているのに対し、黒い龍は頭を下げるように横に広く、傅いているように見える。
『ふむ。なかなか良い具合に進化できたようだ。我によく似ている。そうだな……『竜』という言葉が一番適切か。さて、待たせたな。これが其方の戦う相手となる『黒竜』だ。存分にその力を試すと良い』
折りたたまれた黒い翼を、大きく広げて咆哮を上げる黒竜。劈く咆哮が大気を震わし、戦いの始まりを告げた。
壮絶な戦いが始まった。この場合に限っては、アニムが先に周囲を更地にしてくれたのが功を成す。
黒竜が行う一連の攻撃は、然程複雑ではない。巨大な腕で薙ぎ払うか、巨大な口で噛みつくか、はたまた巨大な尾で叩きつけるか。大きさや速度などの違いはあれど、見切ることは難しくない。
とはいえだ。小さな少女にとっては、その全ての攻撃が一撃必殺となる。一切気を抜くことは出来ない。
ローゼリエッタが真っ先に戦闘で気を付けることは自らの身の安全だ。だがそれと等しく傀儡人形と自身の指を繋ぐ糸の断裂には気を付けなければならない。これをされては彼女は忽ち無力と化し、瞬く間に命を摘まれてしまうだろう。唯一つ、傀儡の仮面を使うことで自身の身体を操るという奥の手を隠してはいるが、その手段は諸刃の刃。走ってしまったが最後、代償は計り知れない。
だからローゼリエッタは、戦闘が始まって暫くの間、相手の動きをよく観察する為、またその攻防になれる為に、防戦重視の動きを取っていた。
パンドラの運動性能は素晴らしくとも、それを操る少女は唯の人間だ。一つの建物にも等しい腕を飛び越えることなど出来ないし、移動速度にも限度があるから避けることすら難しい。
だが傀儡師が操る人形は、まさに操者と一心同体の動きを可能とし、人ならざる動きさえも実現する。要すれば、アニムの腕を交わした時のように、パンドラがローゼリエッタの動きを補助する形で、少女は竜の攻撃を捌くことが出来るのだ。
巨椀が横凪に振るわれる。大きさに加え風が唸る程の速度で迫るそれは脅威の一言に尽きる。少女の華奢な体では、少し掠るだけでも致命的な一撃となるだろう。そんな絶対回避しなければならない一撃だというのに、少女の眼から見える景色は、もはや迫る壁と言っても差し支えなく、圧倒的な圧力と破壊力を持っていた。
だがローゼリエッタは慌てない。パンドラを操り、自らを真後ろに突き飛ばすことで、ローゼリエッタは攻撃範囲から外れる。その後パンドラは、その場で真上に跳躍。危なげなく巨椀を回避した。
続いて黒竜は身体を反転させると、尾で直線に並んだ二人を叩き潰そうと振り下ろす。これに対し少女は可能な限り真横に飛び退いた。着地も受け身も考えない、全力の跳躍だ。加えてパンドラが斧を大きく振り回し、頭上から襲い掛かる尾の横っ面を強打する。結果、衝撃により尾の軌道は逸れ、二人は辛うじて直撃を避けることが出来た。
こうした攻防を数度経て、両者は一旦動きを止める。防戦一方とはいえ、ローゼリエッタは黒竜の攻撃を一式捌き切って見せたのだ。
しかし両者を見れば差は歴然としていた。所々にパンドラの斧が付けた傷らしきものは見えるが、竜の身体は綺麗なままだ。一方ローゼリエッタの方は既に満身創痍。綺麗だったドレスも所々が破れていて見る影も無く、擦り傷に切り傷、打ち身等で白い肌も変色し、とても拮抗しているとは言い難い。
ローゼリエッタが行っていた回避行動の全ては、自身の身を削る行いだった。
なにせパンドラに突き飛ばされた衝撃も、吹き飛んだ先で地面に叩きつけられる衝撃も、人形を操ることに意識を集中させた少女に受け流せる筈が無いのだ。
それは自身が必死に回避する時も同じだ。回避した後の行動を考えていたのでは、忽ち竜の攻撃の餌食となってしまう。だから少女は必死に転げまわった。
美しさも、潔さもかなぐり捨てた我武者羅な回避行動。そのせいでローゼリエッタは、竜の攻撃を一度も受けていないにもかかわらずぼろぼろで、だがそのおかげで今もなお両の足で立ち上がり、生き伸びることが出来ていた。
息を整えるために動きを止めたローゼリエッタ。だがそれは、少女の方から止めたわけではない。そもそも防戦一方だったのだから当然だが、相手の動きが止まったから、少女も動きを止めたのだ。
「はぁっ……はぁっ……」
次の竜の一手を逃すまいと、息を整える間も一挙手一投足を逃さない。
その様子を、アニムは少し離れたところから見つめていた。
(うむ。素晴らしい力だな。あの竜は少なくとも、一つの国を一瞬のうちに滅ぼす力を持っているだろう。その力と対峙しておきながらここまで生き残るとは……)
白龍の内から湧き上がるは賛美の声だった。魔物が生まれてからこれまでの間で、今この場にいる黒き竜は、明らかに随一の力を持っている。それと対峙しておきながら、少しも怯むことなく今も生きながらえているのだ。
アニムはそのことに驚き、唯々感心するのみ。
しかし、戦いとはただ耐えるだけにあらず。相手に危機感を与えなければ、相手はいつまでも攻撃してくるだろう。だから少女もまた、黒竜に対し危害を、危機感を与える行動をとらなくてはならない。
(そろそろ攻めねば危ういのではないか? それともこのまま……む?)
心の内での思考の最中、アニムはある異変を感じた。それは動きを止めた黒竜からだ。
(なんだこれは……凄まじい魔力の高まりを感じる)
目に見えぬ故にアニムにしか感じることが出来なかった変化だ。
だがその変化は幾らもしないうちに、次第にローゼリエッタの眼でも確認できる形で現れる。
「光が……一体何を……」
黒竜の口から、眩い光が溢れ出していた。
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