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18章 不気味な影
少女の苦悩
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軍事会議も終わり、各々自室へと引き上げる。
会議では今後の作戦が決められ、各所それに備えて準備をしなければならない。
一方で自室へと戻ったローゼリエッタは、ある考えに苛まれていた。
自室に戻ったローゼリエッタは、直ぐに寝台に身を投げ出す。
耳に残っているのは悲痛な悲鳴と不快な鳴き声。
その音を聞いてから半日も経とうというのに、まだこびりついたままだ。
(私の判断は……本当に正しかったのかしら)
唯一つの思いが頭を占領し、考えがどうにもまとまらない。それでも彼女は、あの時一つの判断を下した。
トントン。
ローゼリエッタが悩んでいると、思考を遮る音が響く。
「ロゼ? ちょっといいかしら」
間髪入れずに届くセリアの声。
ローゼリエッタは返事をする代わりに寝台から飛び降りると、戸を開けてセリアを招き入れた。
こぢんまりとした部屋の中、椅子に座って向き合う少女が二人。
セリアは、何時ものような元気がないローゼリエッタに向かって声をかける。
「後悔しているの?」
「……え?」
唐突な言葉に間の抜けた声が漏れた。
「ロゼがあの悲鳴を聞いた時、私は貴女が『直ぐに王国へ助けに行く』って言うと思っていたわ」
「……」
ローゼリエッタの悩みを狙い撃つかのようなセリアの言葉に、少女は言葉を無くす。
ローゼリエッタは俯いたまま、暫く黙っていた。
屋外からは戦士らの威勢の良い掛け声が微かに聞こえてくる。
たっぷりの時間を使って考えをまとめた少女は、ぽつりぽつりと語り出す。
「私は……怖かったの。この間の戦いの時みたいになるんじゃないかって」
「この間のって、王国が攻めて来た時?」
セリアのその言葉に、ローゼリエッタは黙って頷く。
セリアにはその言葉の真意が掴めなかった。
戦争を恐れぬ者はいない。強いて恐れぬ者を挙げるとすれば、パシウスのような狂戦士がそれにあたるだろうが、ローゼリエッタがあの時戦った相手がまさしくその狂戦士なのだ。だとすれば、そこらで戦っていた有象無象の兵士に比べたら心を蝕む恐怖は計り知れない。逃げ出すのもやむ無しだろう。
殊更、戦った相手がパシウスだったことを鑑みれば、誰が戦ってもあれ以上の結果は得られなかった筈である。
だからセリアは、落ち込むローゼリエッタの落ち度が見えない。
「気にすることないわ。誰だって戦争は怖い物よ。それに貴女は皆の命を救う為に一生懸命……」
「違う、違うの!」
少女が苦し気な声で叫んだ。
「ロゼ……?」
「あの時私は、勝たなきゃいけなかった。じゃないとパシウスさんは、もっと多くの命を奪っていたわ。でも……私はあの人に勝てなかった。それどころか、自分の命欲しさに逃げ出した! 救える命があった筈なのに、恐怖のあまり逃げ出したの!」
ぽたりと、大粒の涙が机に落ちる。
ローゼリエッタは、王国との戦争からずっと悩んでいた。
革命軍の作戦通り王国軍の被害は粗ゼロ。負傷者は多けれども死者は一人もいない。
だが革命軍側はそうはならなかった。巨鎧兵に踏み潰され、王国兵が見せた移動要塞に轢かれ、パシウスに切り捨てられる。そうしていくつもの命が失われていた。
『あの時私がもっと早く彼と遭遇して無力化していれば、もっと多くの命が救えたのでは』
何度そう思ったか分からない。
だが真実は残酷で、彼女は救える命を見捨ててその場から逃げ出そうとしたのだ。彼女はそんな自分が許せなかった。そして同時に、また同じことを仕出かしてしまうのではないかと恐怖する。
「あんなに好きだった人形も、あれだけ大切に思っていた仲間の命も、あの時の浅ましい私にとっては大した枷にならなかったみたい。それに……そこまでしたのに逃げ切ることも出来なくて、結局兄さんに助けて貰っちゃった」
ローゼリエッタはそんな自分を、どうしようもなく情けなく、どうしようもなく馬鹿な女だと吐き捨てた。
セリアはローゼリエッタの苦悩を黙って聞き続けた。
零れた心の声は止めどなく溢れ、震える声となって部屋中を埋め尽くす。
「出来ることならすぐにでも助けに行きたい! 国に住む人も、国の為に戦う人も、あの自分勝手な王様だって、死んでいい命は一つも無いもの! でも私は怖いの! もしまた自分の命欲しさに、何もかも投げ捨てて逃げ出してしまうんじゃないかって。そう思ったら体が動かなくて……」
少女の内を埋め尽くすのは、初めて体験した激痛と死に直面した時に感じた恐怖の感情ではない。それを上回る『逃げ出した』という行為に対する自責の念と嫌悪感だ。
流れる涙は止まらず、ローゼリエッタは自分の身体を抱きしめる。
零れた声は嗚咽に変わり、その姿は何時もの元気な姿とは程遠い。
小さく肩を震わす少女を、セリアは思わず抱きしめた。
「……ずっと一人で悩んでいたのね。気付けなくてごめんなさい」
まるでこのまま消えて無くなってしまいそうな弱弱しい姿。大切な大切な友達だからと、強く抱きしめる。
「大丈夫よ。ロゼの優しさは誰もが知ってる。勿論人間だけじゃない、エルフたちもね。それに……思いは皆貴女と一緒よ? ……そうでしょう!?」
ローゼリエッタは、頭上から降りかかる声が別方へ向けられたのに気づき顔を上げる。
向けられた先は部屋の入口。遠慮がちに開けられたその向こうには、ガンフとパシウスの姿があった。ガンフは剣と鎧で武装しているが、パシウスは武具の類を一切身に着けていない。薄手のシャツとズボンのままだ。
「女の子の部屋の前で盗み聞きなんて、性質が悪いわね」
「すまない。パシウス殿が話があるという事で案内してきたのだが、まさかこのような話になっているとは」
ガンフは複雑な表情のまま謝罪して部屋に入り、パシウスもそれに続く。
「それで、話を聞いた感想は?」
セリアはローゼリエッタを抱きしめたまま、まるで返ってくる答えがわかっているかのように問いかけた。
問いかけに応えたのはパシウスだ。
「大まかな話は聞いている。王国が未知の化け物によって滅ぼされたようだな。貴女方反乱軍としては願ったり叶ったりだろうなと、つい先ほどまでは思っていた。だがどうやらそれは間違いのようだ」
ガンフの後ろに立っていたパシウスが前に歩み出る。
「先の戦いで『もしや』とは思っていたのだ。同等の戦力を有する軍同士の戦いで、偶発的に死者がゼロになるなどありえない。だから狙ってやったのかもしれぬと。だがまさか我々だけでなく王国の民、兵士、そして国王の命をも救いたいと願うとは。なる程、聖女と呼ばれる訳だ」
不敵な笑みを湛えながらの発言。
しかしここで、パシウスは俯き顔を隠してしまう。
「……剣を振り回し武を誇示して喜んでいた自分が恥ずかしい! 無い頭を捻りどう言い繕うかと散々悩んでいたのだが、もはや恥も外聞も無い! どうか……どうか我々も、王国の民を救う戦いに同行させてはくれまいか!」
パシウスは、そういって自らの意思で跪いた。
思いもよらぬ人物の登場に加え、思いもよらぬ提言を受け、ローゼリエッタは固まってしまった。
セリアの胸の中で泣いていた時と同じ格好で、跪くパシウスを呆然と見つめる。
「ということらしいけど、どうする? ロゼ」
再び頭上から投げかけられる優しい声。
ローゼリエッタは自分の役目を思い出し、セリアの胸を離れては流れる涙を手で拭い去る。
「願ってもない申し出に感謝いたします。王国に住む方々を救う為、共に戦いましょう」
少女は確固たる意志で決意した。もう二度と恐怖に負けることなく、救える命を救う為に尽力しようと。
「ガンフさん。進軍の準備を!」
「了解だ。やはりローゼリエッタ殿はそうでなくてはな」
その報せは直ぐに各所へ伝えられ、革命軍は早急に出軍の準備を始める。
会議では今後の作戦が決められ、各所それに備えて準備をしなければならない。
一方で自室へと戻ったローゼリエッタは、ある考えに苛まれていた。
自室に戻ったローゼリエッタは、直ぐに寝台に身を投げ出す。
耳に残っているのは悲痛な悲鳴と不快な鳴き声。
その音を聞いてから半日も経とうというのに、まだこびりついたままだ。
(私の判断は……本当に正しかったのかしら)
唯一つの思いが頭を占領し、考えがどうにもまとまらない。それでも彼女は、あの時一つの判断を下した。
トントン。
ローゼリエッタが悩んでいると、思考を遮る音が響く。
「ロゼ? ちょっといいかしら」
間髪入れずに届くセリアの声。
ローゼリエッタは返事をする代わりに寝台から飛び降りると、戸を開けてセリアを招き入れた。
こぢんまりとした部屋の中、椅子に座って向き合う少女が二人。
セリアは、何時ものような元気がないローゼリエッタに向かって声をかける。
「後悔しているの?」
「……え?」
唐突な言葉に間の抜けた声が漏れた。
「ロゼがあの悲鳴を聞いた時、私は貴女が『直ぐに王国へ助けに行く』って言うと思っていたわ」
「……」
ローゼリエッタの悩みを狙い撃つかのようなセリアの言葉に、少女は言葉を無くす。
ローゼリエッタは俯いたまま、暫く黙っていた。
屋外からは戦士らの威勢の良い掛け声が微かに聞こえてくる。
たっぷりの時間を使って考えをまとめた少女は、ぽつりぽつりと語り出す。
「私は……怖かったの。この間の戦いの時みたいになるんじゃないかって」
「この間のって、王国が攻めて来た時?」
セリアのその言葉に、ローゼリエッタは黙って頷く。
セリアにはその言葉の真意が掴めなかった。
戦争を恐れぬ者はいない。強いて恐れぬ者を挙げるとすれば、パシウスのような狂戦士がそれにあたるだろうが、ローゼリエッタがあの時戦った相手がまさしくその狂戦士なのだ。だとすれば、そこらで戦っていた有象無象の兵士に比べたら心を蝕む恐怖は計り知れない。逃げ出すのもやむ無しだろう。
殊更、戦った相手がパシウスだったことを鑑みれば、誰が戦ってもあれ以上の結果は得られなかった筈である。
だからセリアは、落ち込むローゼリエッタの落ち度が見えない。
「気にすることないわ。誰だって戦争は怖い物よ。それに貴女は皆の命を救う為に一生懸命……」
「違う、違うの!」
少女が苦し気な声で叫んだ。
「ロゼ……?」
「あの時私は、勝たなきゃいけなかった。じゃないとパシウスさんは、もっと多くの命を奪っていたわ。でも……私はあの人に勝てなかった。それどころか、自分の命欲しさに逃げ出した! 救える命があった筈なのに、恐怖のあまり逃げ出したの!」
ぽたりと、大粒の涙が机に落ちる。
ローゼリエッタは、王国との戦争からずっと悩んでいた。
革命軍の作戦通り王国軍の被害は粗ゼロ。負傷者は多けれども死者は一人もいない。
だが革命軍側はそうはならなかった。巨鎧兵に踏み潰され、王国兵が見せた移動要塞に轢かれ、パシウスに切り捨てられる。そうしていくつもの命が失われていた。
『あの時私がもっと早く彼と遭遇して無力化していれば、もっと多くの命が救えたのでは』
何度そう思ったか分からない。
だが真実は残酷で、彼女は救える命を見捨ててその場から逃げ出そうとしたのだ。彼女はそんな自分が許せなかった。そして同時に、また同じことを仕出かしてしまうのではないかと恐怖する。
「あんなに好きだった人形も、あれだけ大切に思っていた仲間の命も、あの時の浅ましい私にとっては大した枷にならなかったみたい。それに……そこまでしたのに逃げ切ることも出来なくて、結局兄さんに助けて貰っちゃった」
ローゼリエッタはそんな自分を、どうしようもなく情けなく、どうしようもなく馬鹿な女だと吐き捨てた。
セリアはローゼリエッタの苦悩を黙って聞き続けた。
零れた心の声は止めどなく溢れ、震える声となって部屋中を埋め尽くす。
「出来ることならすぐにでも助けに行きたい! 国に住む人も、国の為に戦う人も、あの自分勝手な王様だって、死んでいい命は一つも無いもの! でも私は怖いの! もしまた自分の命欲しさに、何もかも投げ捨てて逃げ出してしまうんじゃないかって。そう思ったら体が動かなくて……」
少女の内を埋め尽くすのは、初めて体験した激痛と死に直面した時に感じた恐怖の感情ではない。それを上回る『逃げ出した』という行為に対する自責の念と嫌悪感だ。
流れる涙は止まらず、ローゼリエッタは自分の身体を抱きしめる。
零れた声は嗚咽に変わり、その姿は何時もの元気な姿とは程遠い。
小さく肩を震わす少女を、セリアは思わず抱きしめた。
「……ずっと一人で悩んでいたのね。気付けなくてごめんなさい」
まるでこのまま消えて無くなってしまいそうな弱弱しい姿。大切な大切な友達だからと、強く抱きしめる。
「大丈夫よ。ロゼの優しさは誰もが知ってる。勿論人間だけじゃない、エルフたちもね。それに……思いは皆貴女と一緒よ? ……そうでしょう!?」
ローゼリエッタは、頭上から降りかかる声が別方へ向けられたのに気づき顔を上げる。
向けられた先は部屋の入口。遠慮がちに開けられたその向こうには、ガンフとパシウスの姿があった。ガンフは剣と鎧で武装しているが、パシウスは武具の類を一切身に着けていない。薄手のシャツとズボンのままだ。
「女の子の部屋の前で盗み聞きなんて、性質が悪いわね」
「すまない。パシウス殿が話があるという事で案内してきたのだが、まさかこのような話になっているとは」
ガンフは複雑な表情のまま謝罪して部屋に入り、パシウスもそれに続く。
「それで、話を聞いた感想は?」
セリアはローゼリエッタを抱きしめたまま、まるで返ってくる答えがわかっているかのように問いかけた。
問いかけに応えたのはパシウスだ。
「大まかな話は聞いている。王国が未知の化け物によって滅ぼされたようだな。貴女方反乱軍としては願ったり叶ったりだろうなと、つい先ほどまでは思っていた。だがどうやらそれは間違いのようだ」
ガンフの後ろに立っていたパシウスが前に歩み出る。
「先の戦いで『もしや』とは思っていたのだ。同等の戦力を有する軍同士の戦いで、偶発的に死者がゼロになるなどありえない。だから狙ってやったのかもしれぬと。だがまさか我々だけでなく王国の民、兵士、そして国王の命をも救いたいと願うとは。なる程、聖女と呼ばれる訳だ」
不敵な笑みを湛えながらの発言。
しかしここで、パシウスは俯き顔を隠してしまう。
「……剣を振り回し武を誇示して喜んでいた自分が恥ずかしい! 無い頭を捻りどう言い繕うかと散々悩んでいたのだが、もはや恥も外聞も無い! どうか……どうか我々も、王国の民を救う戦いに同行させてはくれまいか!」
パシウスは、そういって自らの意思で跪いた。
思いもよらぬ人物の登場に加え、思いもよらぬ提言を受け、ローゼリエッタは固まってしまった。
セリアの胸の中で泣いていた時と同じ格好で、跪くパシウスを呆然と見つめる。
「ということらしいけど、どうする? ロゼ」
再び頭上から投げかけられる優しい声。
ローゼリエッタは自分の役目を思い出し、セリアの胸を離れては流れる涙を手で拭い去る。
「願ってもない申し出に感謝いたします。王国に住む方々を救う為、共に戦いましょう」
少女は確固たる意志で決意した。もう二度と恐怖に負けることなく、救える命を救う為に尽力しようと。
「ガンフさん。進軍の準備を!」
「了解だ。やはりローゼリエッタ殿はそうでなくてはな」
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