蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉（BL）

ぼくたちみらいのしゅーぱーしゅたー2恋人達編7

　-パタン-

　オイラは、フウちゃんの部屋を出て自分の部屋に一旦戻ったんだ

　だってそうでしょ？　二人でフウちゃんを……なんて可哀相なこと出来ないよ……

（あ、エイくん……）

　リョウくんは、気がついたね？　

　リョウくんは、俯瞰《ふかん》で周りを見てさ。聡いし。すげぇ人だよね

（何してよっかな？）

　スマホで、釣りの動画とか見て過ごしてた

　──
（リョウくんからのメールだ）

　-コンコン-

『はい』

　フウちゃんの部屋のドアをノックすると、返事がして、オイラは中に入って……リョウくんは……いなかった

　エイシくんは 部屋に入ってきてベッドに上がると、ぼくを、正面から抱きしめているの

　何かを耐えてるようなエイシくん。そうだよね…… いつも『マイペースだね』って周りの人に言われるエイシくん

　本当は、周りを見て、状況にに合わせた対応を出来り人だもん……心が疲れる時だってあるよね

　エイシくんに、任せとけば大丈夫。って甘えちゃってたね。ぼく

　ゴメンね

　ぼくを抱きしめて、ぼくの右肩に額をつけていたエイシくんが、ちっちゃく息を吐いてから

　英士「フウちゃん……オイラ、フウちゃんを愛していい？　好きなんだ」

　ぼくは、エイシくんから離れると

　風「エイシくん、ぼくもエイシくんが好きだよ？　愛して欲しい……」

　気持ちを落ち着かせようと、微動たにせずにいたオイラ、フウちゃんは不安そうに……

　もう、何やってんだろうオイラ ……フウちゃんを不安にさせるなんて

　英士「ゴメンねフウちゃん。横になれる？」

　風「うん」

　そう言って、シーツに横になったフウちゃんを抱きしめて

　チュっ

　右の頬にキス


　英士「フウちゃん……」

　フウちゃんに、受け入れてもらって『好きでだよ』 そう伝えてくれて幸せで…… 涙が出たんだ。慌てて涙をぬぐうと

　英士「フウちゃん愛してあげるね……」

　頷いたフウちゃん


　チュッ ペロッ

　四つん這いのフウちゃんの綺麗な蕾に、唇を付け、舌先を挿れてみる

　風「あっ、エイシくん、それやぁ」

　フウちゃんの色っぽさにクラクラして、オイラの体中の熱がオイラのアソコに集まって来て

　英士「フウちゃん……挿れていいか？」

　風「うん、来て？」

　フウちゃん可愛ゆくね……てか小悪魔だね……

　もう、冷静でなんかいらんなかったんだ。 顔見て愛したいよな……

　英士「フウちゃん……仰向けで。ね？」


　風「あん、あっ、あん」

　エイシくんが、 熱い想いをぶつけて来てくれて幸せで。ぼくを慈しむようにソコに触れて愛してくれて。泣きそうで

　風「エイシくんっ、心が痛い時はぼくに痛いって言ってね」

　英士「フウちゃんっ」


　風「ひゃ、あぁん

　英士「フウちゃん気持ち良い？」

　うん。うん

　返事の変わりに涙が溢れた……

　グチュグチュ


　返事の変わりに涙を溢れさせたフウちゃん……

　フウちゃんの中は暖かくて……オイラのアレをキュッて食む感覚が気持ち良すぎて

　英士「フウちゃんを傷つけるヤツらは、オイラが許さないから」

　風「英士くんお互い様だよ？　ね？」

『エイシくんっ、心が痛い時はぼくに痛いって言ってね 』

　いつだって……解ってくれるんだ。フウちゃんは……ありがとう


　英士「フウちゃん一緒にイコうか？」

　風「でちゃうよぅ、もうっ」

　二人で……イヤ、オイラの方が……高ぶってんだ。腰を震るスピードがどんどん早くなっちゃって

　英士「フウちゃん愛してるよ」

　風「あっ、あっ、ぼくもっ、エイシくん愛しているっ……あぁん、あー」

　眠気と戦いながら、うつらうつらしている可愛いフウちゃんの唇にキスして

　暖かいお湯で温めたタオルでフウちゃんを綺麗にして

　もう一度キスして

　リョウくんにメールを送ったんだ

　-ガチャ-


　眠気に抗えなくて、うつらうつらしていたら

　英士「フウちゃん……」

　涼也「フウちゃん……」


　リョウくんと エイシくんに揺さぶられて、ゆっくり目を開けると

　涼也.英士「フウちゃん、17歳の誕生日おめでとう。フウちゃんさ。メンバーには誕生日プレゼントでバングルくれたのに自分の分はないでしょ？ 二人で用意したんだ」


　体を拭いてもらってたみたい……パジャマだって着てるし

　恥ずかしさと申し訳なさが…… でも、なんだかくすぐったくて幸せで

　リョウくんと、エイシくんも パジャマに着替えてる

　そして

　エイシくんの右手首には、シルバーで

　ブルートパーズ=11月の誕生石の宝石がはめ込まれたバングルが

　リョウくんの左手首には、シルバーで

　イエローアレキサンドライト＝６月の誕生石の宝石がはめ込まれたバングルが

　そして

　ぼくの右手首には、シルバーで

　ガーネット＝１月の誕生石の宝石がはめ込まれたバングルを二人が付けてくれて

　風「エイシくん、リョウくん……ありがとう」

　1月25日。いつもと同じ。でも少し違う17歳の誕生日をぼくは迎えたんだ