蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉（BL）

花(華)の屋敷2-25

  エイシside

  ミサキ殿の お気持ち痛い程に伝わって来て

 懸念した通りだ…自らが犠牲になれば …そんな風に思ったのだな？ フウ？ 

  
  リョウside

  ミサキ殿の お気持ち痛い程に伝わって来て

 懸念した通りだ…自らが犠牲になれば …そんな風に思ったのですね… フウ様？ 

 魔織side
  
　リン様の美しい、白い… 右頬は腫れ、紅い唇からは血が…

その姿に静かに涙されながらリン様を抱かれておられるミサキ様… 

 私は心が痛かった

 
 反対に、感情を押し殺すようにしていながら、とてつもない怒りを漂わせているエイシ様にリョウ様が


 私は怖くて…

 フウ様の美しい、白い… 左頬は腫れ、紅い唇からは血が…

リョウ様とエイシ様はお二人でフウ様を抱かれて… 瞳から涙を流されていて
 
リョウ「オイ…何か申す事はないか？」


  エイシside

 リョウ殿が本気で怒った時に発する低い声音で

  視界の隅の男達は

『花町でそんな綺麗事あるわけが無い！罠に賭けおって！離せ！』

  既視感…

 あぁ…

エイシ「トビカゲか…」

 リョウside

 エイシ殿が合点がいったと云う様に鼻で笑われて

『花町でそんな綺麗事あるわけが無い！罠に賭けおって！離せ！』

  あぁどこかで聞いた言い訳だな…

 --

 エイシ.リョウ.ミサキ

 トビカゲの仲間…逆恨みか…

エイシ「ふざけんな!花屋敷の理念も、フウの美しさ気高さも…そんな狭い世界でしか物事考えられないお前達しに汚されるようなものではないんだ!」

リョウ「ふざけんな!花屋敷の理念も、フウ様の美しさ気高さも…そんな狭い世界でしか物事考えられないお前達しに汚されるようなものではないんだ!」

ミサキ「ふざけんな!花屋敷の理念も、リンさんの美しさ気高さも…そんな狭い世界でしか物事考えられないお前達しに汚されるようなものではないんだ!」

 与力と同心に引っ立てられるトビカゲの仲間の醜い叫びを胸糞悪い思いで聞いていた


う、う～ん

リョウ「フウ様！」

エイシ「フウ！」

ミサキ「リンさん!」


リョウ.エイシ.ミサキ(良かった…)

　
フウ「エイシ？リョウ殿何故泣いているのだ？」


リン「ミサキ様？何故泣いているのです？」