蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉（BL）

涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 番外編10

　風汰「『諦め切れない恋』か…… マスターはしたことありますか？」

　俺達４人話している時、校長先生……風センセのお父さんは、マスターと話をしながら

　距離を置いてオイラ達の事、見守ってくれていたんだけど……


　風汰「私は、後悔しています。あんなにも愛してたなら……なぜもっと頑張らなかった？　って……諦めたくない思いだったのに……」

　風「父さん……」

　風センセ…… 可哀想に泣きすぎちゃった上に、鼻のかみすぎで、鼻の頭真っ赤だし、目だって、ちょっと腫れぼったくなっちゃってんの

　それなのにさ。俺、風センセの憂いに満ちた表情も、綺麗だな……なんて……

　それなのにさ。オイラ、風センセの憂いに満ちた表情も、綺麗だな……なんて……

　風汰「20年以上経って再び愛する人に……そして 子供に……一人で頑張って育ててくれた子供に再会して。 私の両親がその子の一番多感な時期、中学生の子に、母親の事について…… 『嘘ついて、傷付けた』のをしった時…… 今、その愛する息子は、苦しみの中にいるんですが……今度こそ間違えない!　私が愛する子供を守る!　助けるんだ!　と決めたんです」


　風「とぉ、さん」

　風センセ……

　お父さんの想いに益々泣いちゃいそうだ……

　風汰「風が、私の想いを……好きな人を『自分の想いだけで縛る事は出来無い』理解した上でね。それでも私は『諦めたくない想いを。今度こそ貫く』事にしたからね。風ありがとう」

　風「父さん……俺、父さんと、母さんの想い会う気持ち分かる。俺にも『諦めたく無い想い』が……美優花、風優花、涼優花という愛する人がいるから……そして、おじいさんと、おばあさんの想いも……分かるからもう……ワダカマリは無くなったよ……」