蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉（BL）

涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 恋人達編3

　心紀&倫

　心紀『お互いに触り合いっこ、とかしてさ。先に声を出した方が、抱かれるって言う事でOK？』

　心紀side

　俺としては、リンを可愛いがって、メチャクチャ気持ち良くしてあげたいって

　思ってんだけど

　リンの性格とか、思いとか考えるとね？　尊重してあげたいっていうか……

　倫「ンっ」（極微力な声）

　心紀（リン…… 今のは確かに、声って言うには、小っちゃいけど、でもね……少し前からリンの手、止まりかけてんの分かってんのかな？）

　体制だってさ、初めはお互い横になって向かい合って、お互いの印を擦り合っこしてたのに……

　リン、仰向けの態勢で横たわって……


　心紀 《フゥ》

　リンの右耳に、フゥって息を

　倫 《うっ、ん》

　リンは、耳が弱いんだね？　

　俺に、負けないって手を動かしてたリンが……

　感じ易い場所見つけなきゃ。と思って、フゥって 耳に息を吹きかけた途端

　倫『ひぃっ』

　って、小刻みに震え、凄い良い表情で 感じた。っていう表情したんだよね

　リンが、仰向けになったからチャンスとばかりに

　俺、リンの右側に、左肘を付いて上体を起こして

　右手でね、リンの印を、チョット早めにシュッシュッって擦って……

　心紀「リン？　どうした？」

　攻め立てるばかりじゃなくて、チョっと手を止めたら、どんな反応すんだろう？　

　って思ったんだよね

　倫「……」

　可哀想だけどね…… 涙目で恨めしそうに俺を軽く睨んでるけど

（リン……その表情…… ナンでトメルンダヨ？　って、いう風にしか見えないよ？）