蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉（BL）

ずっといっしょ……番外編2

   某日 BAR

　心紀side

　心紀「だから。頑張れるんだ」

涼也「そっか…」

心紀「リョウも、高校の時に傍にいてくれて助かったんだ。ありがとう」

涼也「○○県の事故の家族と、同じ名前だなって。□□県に引っ越して来たのが中3の秋って聞いて年齢も同じだなって」

心紀「あの事故の家族だって気が付いていたのに、黙っててくれてさ。ホントリョウって優しいよね」

倫side

倫「だから。頑張れるんだ」

英士「そっか…」

倫「英士が、高校の時に傍にいてくれて助かったんだ。ありがとう」

英士「リョウがさ、○○県の事故の家族と、同じ名前だなって。□□県に引っ越して来たのが中3の秋って聞いて年齢も同じだなって」

倫「あの事故の家族だって気が付いていたのに、黙っててくれてさ。ホント英士って優しいよね」

　こんな風に人に助けられながら俺は生きて来たんだって。大学入ってから疎遠になった叔父さん夫婦。叔母さん。従妹達とわだかまりを捨てて、又笑顔で付き合えるようになったしね

　じいちゃん、ばあちゃん達も

『心紀と悠紀が頑張ってるの見てね』

　病がちだったのが

『成長を見守るのが、何よりの幸せって』

　元気になってきたしね

　こんな風に人に助けられながら俺は生きて来たんだって。大学入ってから疎遠になった伯母さんとわだかまりを捨てて、又笑顔で付き合えるようになったしね。従弟とはもう少しかな？

　じいちゃん、ばあちゃん達も

『倫が頑張ってるの見てね』

　病がちだったのが

『成長を見守るのが、何よりの幸せって』

　元気になってきたしね

心紀「しっかりしてください。大丈夫ですか？今すぐ助けますからね。頑張りましょう」

倫「しっかりしてください。大丈夫ですか？今すぐ助けますからね。頑張りましょう」

　
　あの日。悲しみの中、救急救命士さんが…

『しっかりしてください。大丈夫ですか？今すぐ助けますからね。頑張りましょう』

　 俺を助けてくれた…


　生き残った事に、何故って苦しんだ事もあったけど

　生かされたのなら、生かされるべき命の人を、俺は助けて

　いつの日か生きていて良かった

　と、思って貰える様に、微力でも力添え出来たら…

心紀.倫「人工呼吸や、適切な処置をする事で助かる命があります」


心紀.倫「みんなの命は宝物です」

　未来ある子供達を 人達を守る為に

命の大切さを伝える仕事を


　俺達はこれからも

　頑張って生きていくんだ…