Ruby キミの涙 ~初恋と宝石~Ⅴ

桜花(sakura)

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少し先の夢見る未来④(心紀&夏輝)

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 心紀side

 少し、夏輝さんが体調を崩した事もあって三日後の今も入院中なんだけど

 体調も戻って来たから、四日後には退院が決まった日に

 ふうちゃんと、るなちゃんがお見舞いに来てくれて

 夏輝side

 風歌.るな「おめでとうございます! 心紀先生、夏輝さん!」

 心紀.夏輝「ありがとう! ふうちゃん、るなちゃん」

 風歌「ねぇ、るなちゃん! 美紀ちゃんと、煌輝ちゃん可愛いね!」

 るな「ホントね。ふうちゃん! 美紀ちゃんはママに似ていて、煌輝ちゃんはパパに似てると思わない?」

 私からしたら、ふうちゃんるなちゃんの、ふわふわコンビも可愛い過ぎる! って思うけど

 今日は、英士くん、涼也くん、倫さん揃って仕事だからいないし…… 

 この二人になら……想いを話していいかな……

 夏輝「以前に、私、いじめられていたって話したでしょ?」

 心紀side

 風歌.るな「……はい」

 夏輝さんが、ふうちゃんと、るなちゃんになら……と話してくれた事は、俺自身も初めて聞く話もあったんだ

 夏輝「……助けてあげられなかった、私の親友が亡くなった日なの。10月24日は……」

 心紀「夏輝さん……」

 風歌.るな「……」

 心が痛かった…… 

 同じ様に傷付いている、 ふうちゃんと、るなちゃん を、気遣ってあげられない程に俺は動揺してた

 夏輝「ごめんなさい……私は幸せな家庭に育って、両親が支えてくれたから頑張れたし。家庭に凄い憧れがあったの。一日も早く心紀くんのお嫁さんになりたくて心紀くんの誕生日に籍を入れたい。って私からお願いして。子供も叶う事なら早く授かりたかったけど、神様からの贈り物なのだからって……妊娠したって気が付いた時に、もしかしたらって……10月24日……私の誕生日で、彼女の命日に生まれて来てくれた美紀と、煌輝……本当に子供は神様からの授かり物って思ってたのよ……この日に生まれた事に意味があるのかしら……何言っているのかしら私……美紀ちゃんと、煌輝ちゃんのママになれて本当に幸せなのに……」

 心紀「夏輝さん。思い出したよ。昨年の夏輝さんの誕生日にさ。幸せな顔してケーキ食べるなぁ。って思いながら、ふとした瞬間苦しそうな……悲しい表情したのを。大切な親友の彼女は、誕生日の度に《私の為にありがとう》って。これからは子供達と、夏輝さん自身の、幸せの為の日にしてね。って、想いでさ……」

 夏輝「私は、彼女を忘れる訳には……」

 心紀「忘れるんじゃないよ。夏輝さん。これからは、俺も一緒に彼女を忍んで。美紀と煌輝と夏輝さんの日を祝う。新たなる日にするんだ。一人でもう泣かないでよ。夏輝さん」

 夏輝「心紀くん……」

 るな「夏輝さん。これまでずっと、私とふうちゃんの話を親身になって聞いて下さって感謝しています。自分達の事で、いっぱいいっぱいな、私とふうちゃんだったけど」

 風歌「夏輝さん、心紀先生のお陰で、ようやく他の人にも心を配る余裕が生まれて来たの。これからは、私とるなちゃんが夏輝先生の話を聞きますから」

 風歌.るな「お互いに、たくさんの事を話合って行きましょう?」

 夏輝.心紀「……ありがとう……ふうちゃん、るなちゃん」

 ふうちゃんと、るなちゃんがいてくれたらこんなに安心な事はないね

 心紀「俺にも、何でも話してよ。夏輝さん夫婦でしょ? 喜びも悲しみも、みんな俺に分けてさ。夏輝さん、美紀、煌輝、俺。家族力を合わせてさ。幸せな家族になろうね」

 静かに涙している夏輝さん
 俺は新ためて

 家族を守ってみせると誓ったんだ

 ──

 ちなみに

 この日の事を

 ふうちゃんと、夏輝さんの

 るなちゃんと、夏輝さんの

 やり取り

 ふうちゃんと、ミキちゃんとコウ

 るなちゃんと、ミキちゃんとコウ

 可愛い対面

 見逃した! 

 って

 理不尽な事を言ってくる

 倫さん

 英ちゃん

 ミクくんに

『仕事だったんでしょ? 仕方ないじゃん』

 って返したんたけどさ

 後でね、神編集したビデオを三人に渡してあげましたよ

 夏輝さんが、構わないって言ってくれたから

 彼女の深い想いと

 可愛いフワフワちゃん達の
 初対面の様子をね……












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