Ruby キミの涙 ~初恋と宝石~Ⅴ

桜花(sakura)

文字の大きさ
114 / 133

それぞれの未来⑥(英士&風歌)

しおりを挟む
 英士「ウチの両親は、オイラに似て……オイラが似てんのか……まぁ、それは置いていて。基本、人様に迷惑さえかけなければ、 何でも自分の好きな事をさせてくれる様な家庭だったんだ」

 涼也「ウチもそんな感じだなぁ」

 るな「リョウくん……」

 リョウくんたら……皆が苦笑してるよ? 

 英士「姉には『嫁いで苗字が変わっても、山乃の家の血は流れているのだし。生まれてくる子供にもな』って考えの親でさ。ちなみに、今年の暮れに姉のトコに赤ちゃんが生まれるんだ。で、オイラには『例えば子供に恵まれなくても、何も気にする事はない』ってさ感じなんだ」

 涼也「なんか、似た様な考えのご両親なんだなぁ。御厨家を姉が継いだんだけど『子供に恵まれなくても、何も気にする事はない』って。言っていたし。俺には『独立しても、婿に行って苗字が変わっても。御厨の家の血は受け継がれる』ってさ。ウチの姉のトコは来年の春に子供が産まれんの」

 英士「御厨くん?」

 涼也「あ、すみませんねぇ」

 心紀「まったく……ミクくんは……」

 倫「アハハハハッ」

 パパは笑って……ママと夏輝先生、風音さんは苦笑してるけど……

 私とふうちゃんは笑えないよ……リョウくん……

 英士「面白いよね。御厨くんて。この前両親に風歌ちゃんを紹介したら『英士みたいな、ちょっと気難しい子の所にこんな良い子が……』ってさ。冴多ちゃんトコと一緒よ(笑)」

 心紀「なるほど……俺だけじゃなかった(笑)」

 涼也「 ごめんなさい山乃さん。俺、邪魔しようとかそういうんじゃなくて。さっき 、色々と言い忘れた事があって……ウチの両親に、るなちゃんを紹介したら『涼也みたいな変わった子のトコにこんな良い子供が……』って冴多先生と、山乃さんと同じ事言われましたよ。もう一つ……二人以上子供に恵まれたとして。親の考えをえ押し付けるのではなくて。選択肢の一つとして、子供を一人、桜王家の養子として……って考えもあるな……とか……」

 リョウくん……泣いちゃいそうだよ……

 英士「大丈夫だよ。御厨くん。普通さ、結婚して同居しないで、独立した家庭を持ってもさ。苗字が山乃なら『後を継いだ』って事になると思うんだけど。 ウチの親みたいに、結婚して独立したら全く別の家庭だ。って考えで。 特に、もし子供に恵まれなかったら、そういう事だ。って言うだろう親でさ。二人以上子供に恵まれたら、両親のトコに養子に出して。一人はウチを継がせて……って形にしたら……とかさ。オイラも考えてたから」

 風歌「英士さん……」

 それまで、ずっと黙って話を聞いていたふうちゃんが呟いたの

 その瞳には涙が浮かんでいる

 風歌「英士さん、ありがとうございます。こんなにも深く私との事考えて下さって……」

 るな「良かったね……ふうちゃん」

 風歌「るなちゃんも良かったね。凄いね。リョウくん」

 るな「本当にね。山乃さんも凄いね」

 倫「涼也くん。英士くんは大人だな……本当に二人の為にありがとう」

 風音「英士くん、ふうちゃんの事を考えてくれてありがとう……」

 英士「いえ……風音さん」

 倫「英士くん。風歌を幸せにしてやってくれ」

 英士「はい。倫さん。宜しくお願いします」

 るな.涼也.心紀.夏輝.倫.風音「ふうちゃん(風歌)、(英士くん)、(山乃さん)、(英ちゃん)おめでとう!」

 英士.風歌「ありがとうございます!」

 月乃「ふうちゃん幸せに……」

 風歌「……ママ……ありがとう」

 ふうちゃん良かったね
 山乃さんありがとうございました

 幸せになってね……





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

姉の婚約者に愛人になれと言われたので、母に助けてと相談したら衝撃を受ける。

佐藤 美奈
恋愛
男爵令嬢のイリスは貧乏な家庭。学園に通いながら働いて学費を稼ぐ決意をするほど。 そんな時に姉のミシェルと婚約している伯爵令息のキースが来訪する。 キースは母に頼まれて学費の資金を援助すると申し出てくれました。 でもそれには条件があると言いイリスに愛人になれと迫るのです。 最近母の様子もおかしい?父以外の男性の影を匂わせる。何かと理由をつけて出かける母。 誰かと会う約束があったかもしれない……しかし現実は残酷で母がある男性から溺愛されている事実を知る。 「お母様!そんな最低な男に騙されないで!正気に戻ってください!」娘の悲痛な叫びも母の耳に入らない。 男性に恋をして心を奪われ、穏やかでいつも優しい性格の母が変わってしまった。 今まで大切に積み上げてきた家族の絆が崩れる。母は可愛い二人の娘から嫌われてでも父と離婚して彼と結婚すると言う。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

フッてくれてありがとう

nanahi
恋愛
「子どもができたんだ」 ある冬の25日、突然、彼が私に告げた。 「誰の」 私の短い問いにあなたは、しばらく無言だった。 でも私は知っている。 大学生時代の元カノだ。 「じゃあ。元気で」 彼からは謝罪の一言さえなかった。 下を向き、私はひたすら涙を流した。 それから二年後、私は偶然、元彼と再会する。 過去とは全く変わった私と出会って、元彼はふたたび──

処理中です...