Ruby キミの涙 ~初恋と宝石~Ⅴ

桜花(sakura)

文字の大きさ
上 下
109 / 133

それぞれの未来①

しおりを挟む
 2020.9月上旬

 リモート報告会 AII

 風歌.るな  桜王家リビングより

 英士.涼也 涼也の部屋より

 心紀.夏輝 心紀の部屋より

 倫.風音.月乃 桜王家 リビングより

 リモート報告会参加

 涼也「るなちゃん、ふうちゃん。来栖さんが退院されて施設に戻って来られたよ」

 風歌.るな「良かった……」

 そう呟やくと、両手で顔を覆い、泣き出したるなちゃんとふうちゃん

 月乃「良かったわね……るなちゃん、ふうちゃん……」

 リビングのソファーに月乃さんを真ん中に、右側にるなちゃん、左側にふうちゃんが座っている

 二人の手に手を重ねて、月乃さんも涙してる

 風音「ふうちゃん、るなちゃん……泣きなさい。もっと感情を出して、思いっきり泣いちゃって良いのよ」

 英士「風歌ちゃんと、るなちゃんの祈りが通じたんだね。本当に良かった……」

 一時は、来栖さん、生死の境を、さ迷よわれて……危険な状態に迄……さ

 倫さんも風歌ちゃんと、るなちゃんを優しい瞳で、かつ心配そうに見つめながら涙していて

 英士.涼也
 心がギュってなるほどの……切なさ、安堵……なんだろ……いろんな感情が溢れてさ

 オイラ

 俺

 涙が止まらなくなったんだ

 倫「風歌、るな……ごめんな。もう一つ。種橋がようやく自分のした事を認めたそうだよ」

 瞬間、堪えきれずに大号泣した

 風歌とるな

 風歌.るな「バカよ…… 自分の感情優先して、お年寄り達を苦しめるなんて……何回も踏み止まって。そんな行いをしてはいけない。って思い直す時間はたくさんあったはずよ」

 夏輝「……本当にね。バカな人よね」

 風歌.るな「可哀想な人……周りも悪いもん」

 心紀「本当にそうだね。こんな時でも相手の事考えられる、ふうちゃんとるなちゃんは偉いね」

 他の、市の職員だって種橋を止めるチャンスはたくさんあったはずじゃんね

 英士「嫁ぎ先のお姑さんが、彼女に辛く当たって」

 涼也「旦那は助ける処か、無関心で」

 家族関係のストレスが一つの要因ったってさ……

 風歌「辛かったかもしれない。けど、自分のイライラを弱い立場の人にブツケルのは間違いよ……けど」

 るな「心が追い詰められて、自分では感情がコントロール出来ない状態になっていたんでしょうね……」

 可哀想とは思うけど、しっかりと自分を見つめ直して、治療を受けて罪を償って欲しい

 周りの人達も反省して、なぜここ迄の事態になったのか、それぞれが深く考えて欲しい

 そう思ったの

 本当にやりきれなくて……

 心が痛くて……

 涙が止まらないよ……






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

すれ違ってしまった恋

秋風 爽籟
恋愛
別れてから何年も経って大切だと気が付いた… それでも、いつか戻れると思っていた… でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…

忙しい男

菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。 「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」 「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」 すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。 ※ハッピーエンドです かなりやきもきさせてしまうと思います。 どうか温かい目でみてやってくださいね。 ※本編完結しました(2019/07/15) スピンオフ &番外編 【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19) 改稿 (2020/01/01) 本編のみカクヨムさんでも公開しました。

愛してほしかった

こな
恋愛
「側室でもいいか」最愛の人にそう問われ、頷くしかなかった。  心はすり減り、期待を持つことを止めた。  ──なのに、今更どういうおつもりですか? ※設定ふんわり ※何でも大丈夫な方向け ※合わない方は即ブラウザバックしてください ※指示、暴言を含むコメント、読後の苦情などはお控えください

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

からかう

詩織
恋愛
同期で好きな彼にいつもちょっかいを出されてた。はじめはそんな関係も嫌いじゃなかったが…

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした

さこの
恋愛
 幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。  誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。  数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。  お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。  片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。  お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……  っと言った感じのストーリーです。

処理中です...