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子供達よ、永遠に幸せであれ
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風音「改めて。源本くんと、月乃さんには風歌ちゃんを大切に育てて頂き、深く感謝しています。ありがとうございました」
月乃「風音ちゃん……」
風音「ふうちゃん、るなちゃんには、それぞれ『婚約致しました』って連絡頂いたわ。嬉しい反面、源本くんと、月乃さんの心中を思うと……」
倫「まぁね。中々無い事だよな」
月乃「嬉しい。寂しい……確かにいろんな感情が渦巻いたけど……案外と、すんなりと受け入れているの。私。そして倫も」
倫「それは……英士くんと、涼也くんが良い青年だからなんだろうね」
風音「本当に良い子達よね。英士くんには職場で『風歌さんと、結婚のお約束を致しました。幸せにすると誓います。今後とも宜しくお願い致します』って。涼也くんには電話で『ふうちゃんと、るなちゃんは姉妹なので……るなさんと婚約致しました。幸せにすると誓います。今後とも宜しくお願い致します』って頂いたの。涼也くんはね『直に逢ってお伝えしたい』って言われたのを私が『今はね……』って伝えたから電話での報告になったのよ」
ホントに……英士くん、涼也くん揃ってさ。人への 心遣いが凄いんだから……反対する理由が見つからないとか……参っちゃうよな
風音「 私は、女性を対象とした雑誌の編集部。ファッションとかを担当していたわ。英士くんは社会部で社会の様々な問題とかを記事にしたいと希望して、いくつか書いたのに……当時のデスクに『 こんな堅苦しい物誰が読むんだ!』って『ことごとく、 反対されるんですよ』って憤っていたわ。前のデスクは私の同期なんだけど…… いつのまにか、雑誌の売り上げ。そんな事にばかり気を取られる様になっていって…… そんな時、英士くんが、ふうちゃんや、みんなから取材した事をまとめた文章を見せてくれたの。桜王風歌さん取材メモって記されていて…… 心がざわついたわ。『桜王』は余りい無い苗字だと思うし。 苗字だけならまだしも……名前も『風歌』で一緒って……英士くんは律儀に、 話を聞いた人の名前も一人一人記していたの」
倫「さすがだな……」
月乃「えぇ……」
風音「間違い無いと確信して。社会部へ移動を掛け合って。英士くんに 内緒で悪かったけど、コピーを取った原稿を編集長に見せて『しっかりと、真実を明かす様に』って…… 移動が叶って。どうしたら真実を証明出来るのかしらって考えたわ。 とんでもない。英士くんが愛するふうちゃんの為、涼也くんが愛するなちゃんの為に。源本くんが愛する二人の為に奔走して。ついに施設側に非を認めさせる所までこぎ着けて……」
月乃「涼也くん、英士くんには本当に感謝しかないわ」
風音「ふうちゃんと、るなちゃんは、体調を崩すまで追い詰められて可哀想に…… それでも諦めずに良く頑張ったわよね」
倫「あぁ……本当に頑張った……自慢の娘達だよ」
月乃「仁さんに、 自信を持って娘達の選んだ男性は素晴らしい人達よ。って報告出来るわ」
倫「さすが仁さんの風歌と、るなは見る目がある。素晴らしい娘達に育ったよ。って伝えなきゃな」
風音「きっと、仁さんが私と風歌ちゃんを再び巡り合わせて下さって。源本くんとも。月乃さんとも再会出来て。るなちゃんという可愛い娘がもう一人出来て。英士くん、涼也くんという素敵な息子達にも出逢えた……幸せ過ぎる私。どうしようと思う位に」
月乃「私達親の幸せは子供達が幸せになる事。愛する。るな。ふうちゃん。涼也くん。英士くんが永遠に幸せであります様にと祈り続けるわ……仁さんと一緒に」
倫「風歌。るなが俺を親として、成長させてくれたんだ。辛いだけの人生になる。って、半ば諦めかけてた俺に沢山の幸せを与えてくれたんだ。心から……風歌には英士くんと。るなは涼也くんと。幸せになって欲しい。俺も強く祈り続けるよ永遠に幸せであります様に……と」
どうか
子供達よ
永遠に幸せであれ……
月乃「風音ちゃん……」
風音「ふうちゃん、るなちゃんには、それぞれ『婚約致しました』って連絡頂いたわ。嬉しい反面、源本くんと、月乃さんの心中を思うと……」
倫「まぁね。中々無い事だよな」
月乃「嬉しい。寂しい……確かにいろんな感情が渦巻いたけど……案外と、すんなりと受け入れているの。私。そして倫も」
倫「それは……英士くんと、涼也くんが良い青年だからなんだろうね」
風音「本当に良い子達よね。英士くんには職場で『風歌さんと、結婚のお約束を致しました。幸せにすると誓います。今後とも宜しくお願い致します』って。涼也くんには電話で『ふうちゃんと、るなちゃんは姉妹なので……るなさんと婚約致しました。幸せにすると誓います。今後とも宜しくお願い致します』って頂いたの。涼也くんはね『直に逢ってお伝えしたい』って言われたのを私が『今はね……』って伝えたから電話での報告になったのよ」
ホントに……英士くん、涼也くん揃ってさ。人への 心遣いが凄いんだから……反対する理由が見つからないとか……参っちゃうよな
風音「 私は、女性を対象とした雑誌の編集部。ファッションとかを担当していたわ。英士くんは社会部で社会の様々な問題とかを記事にしたいと希望して、いくつか書いたのに……当時のデスクに『 こんな堅苦しい物誰が読むんだ!』って『ことごとく、 反対されるんですよ』って憤っていたわ。前のデスクは私の同期なんだけど…… いつのまにか、雑誌の売り上げ。そんな事にばかり気を取られる様になっていって…… そんな時、英士くんが、ふうちゃんや、みんなから取材した事をまとめた文章を見せてくれたの。桜王風歌さん取材メモって記されていて…… 心がざわついたわ。『桜王』は余りい無い苗字だと思うし。 苗字だけならまだしも……名前も『風歌』で一緒って……英士くんは律儀に、 話を聞いた人の名前も一人一人記していたの」
倫「さすがだな……」
月乃「えぇ……」
風音「間違い無いと確信して。社会部へ移動を掛け合って。英士くんに 内緒で悪かったけど、コピーを取った原稿を編集長に見せて『しっかりと、真実を明かす様に』って…… 移動が叶って。どうしたら真実を証明出来るのかしらって考えたわ。 とんでもない。英士くんが愛するふうちゃんの為、涼也くんが愛するなちゃんの為に。源本くんが愛する二人の為に奔走して。ついに施設側に非を認めさせる所までこぎ着けて……」
月乃「涼也くん、英士くんには本当に感謝しかないわ」
風音「ふうちゃんと、るなちゃんは、体調を崩すまで追い詰められて可哀想に…… それでも諦めずに良く頑張ったわよね」
倫「あぁ……本当に頑張った……自慢の娘達だよ」
月乃「仁さんに、 自信を持って娘達の選んだ男性は素晴らしい人達よ。って報告出来るわ」
倫「さすが仁さんの風歌と、るなは見る目がある。素晴らしい娘達に育ったよ。って伝えなきゃな」
風音「きっと、仁さんが私と風歌ちゃんを再び巡り合わせて下さって。源本くんとも。月乃さんとも再会出来て。るなちゃんという可愛い娘がもう一人出来て。英士くん、涼也くんという素敵な息子達にも出逢えた……幸せ過ぎる私。どうしようと思う位に」
月乃「私達親の幸せは子供達が幸せになる事。愛する。るな。ふうちゃん。涼也くん。英士くんが永遠に幸せであります様にと祈り続けるわ……仁さんと一緒に」
倫「風歌。るなが俺を親として、成長させてくれたんだ。辛いだけの人生になる。って、半ば諦めかけてた俺に沢山の幸せを与えてくれたんだ。心から……風歌には英士くんと。るなは涼也くんと。幸せになって欲しい。俺も強く祈り続けるよ永遠に幸せであります様に……と」
どうか
子供達よ
永遠に幸せであれ……
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