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私悔しい!と、すげぇ破壊力…涼也&るな
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涼也side
PM16:30
早番の仕事を終えて帰宅して。シャワーして自分の部屋に 入ると
-コツン-
-ガラ-
るな「リョウくんお帰りなさい!」
カラーボールを、俺の部屋の窓にブツケて来たるなちゃんで
俺がるなちゃんと話ししたい時の呼び出す手段を、るなちゃんの方から初めて返してくれた訳で……
それがすげぇ嬉しくて
なのにマスクで、顔が半分以上隠れてんの。
このご時世だから仕方ないんだけどさ……
もうなんでだよ!
って思っちゃう俺がいて
涼也「どうした? るなちゃん大丈夫なの?」
るな「あのね ……冴多先生に言われたの。自分の想いをもっと出しなさいって」
冴多先生ね。確かに
『るなちゃんをお願いします』
って頼んだの俺だけどさ……
ちょっと、嫌だな……
って、ムってしちゃう俺自身の小さに
俺ってバカだな
って思っていると
るな「逮捕って聞いて怖くなったの……そこまでの事を望んでいたかな? とか……でもお年寄り達に対して行なって来た行為は到底許される事じゃなかったんだから……仕方ないよねっ……て思ったり ……ふうちゃんも同じなの……ここまでの事態になる前に。なんで訴えて来た事分かってもらえなかったんだろう……態度を改めてくれていたらここまでの事態にならなかったのにね……リョウくん……色んな訳の分からない感情が渦巻いてた」
涼也「 俺も……ヤッタ! ……って思ったの一瞬だけだった。こんな重い事受け止めるには、余りにも事が重大すぎて……」
るな「うん…… でも、考えてたの。やっぱりお年寄り達を苦しめたのは許せない! ふうちゃんを ……もう少しで失う事になってたかもしれないのっ! 許せない! 一生懸命 頑張っているリョウくんの想いを受け止めようとしないでっ! 許せない! パパの想いを全然理解しようとしないでっ! 許せない! って」
涼也「るなちゃん自身の事は? 自分が入ってないじゃん。俺は許せないけどね」
るな「…… あの人が許せないのはもちろんだけど……施設の他の職員達。施設の対応。そして、会社の態度も許せないの」
涼也「全く同じだね。るなちゃんを病気になるまで追い込んでっ……ふうちゃんを命を落とし掛けるまで追い込んでっ…… 本当に後味悪いよ…… もう、それ相応の罰を受けてもらわないと…… だから司法の場で裁いてもらって、施設と会社がどう変わるかは見届けるまで終わらないけど……もうさ。そこに捕らわれてばっかいらんないよ。 新しいトコに進まなきゃ……」
るな 「私も新しいトコに進みたいよ。進む為に言うね……私毎日苦しかった……何でそこまでされなきゃいけないの? って……十二指腸潰瘍になるまで追い詰められて ……今だってお腹が痛くて……悔しいよ……リョウくん……私悔しい! でも、正義が不正義に勝ったんだもん! これでやっと次のトコ進めるよ! 進むんだから!」
涼也「 るなちゃん。強くなったね。 頑張ったね。 自分の想いが言えて偉かったね」
るな「本当に強くなったって思ってくれる? だったらリョウくんのおかげだよ! 私をいつも励ましてくれて。見守ってくれて。リョウくんがいたから……私は強くなれたんだよ!」
涼也 《……》
すげぇ破壊力……
そう来ますかね
もっと、自分の想いを
遠慮なくベラベラ話しなさいよ
って思ったけど……
強烈過ぎません?
けど
時々強烈なモノ落として来て
俺を驚かせてくれる
るなちゃんが好きなんだから
涼也「るなちゃんは、 天邪鬼で、時々、何考えてるか分かんない。とか言われる俺の事を好きだって言ってくれる稀有な人で。 物事に冷静沈着だって自負しているさ。俺の気持ちをざわつかせる事が出来る唯一の人、なんだからね?」
お返しにそう返して上げました
ポッ
漫画みたいに
分かり易いリアクションで
頬っぺたを真っ赤にした
るなちゃん
可愛いなぁ
まだ、問題が何一つ解決したわけじゃないけど
さっきまでの憂鬱が
るなちゃんのおかげで晴れたなぁ
なんて思ったんだ
PM16:30
早番の仕事を終えて帰宅して。シャワーして自分の部屋に 入ると
-コツン-
-ガラ-
るな「リョウくんお帰りなさい!」
カラーボールを、俺の部屋の窓にブツケて来たるなちゃんで
俺がるなちゃんと話ししたい時の呼び出す手段を、るなちゃんの方から初めて返してくれた訳で……
それがすげぇ嬉しくて
なのにマスクで、顔が半分以上隠れてんの。
このご時世だから仕方ないんだけどさ……
もうなんでだよ!
って思っちゃう俺がいて
涼也「どうした? るなちゃん大丈夫なの?」
るな「あのね ……冴多先生に言われたの。自分の想いをもっと出しなさいって」
冴多先生ね。確かに
『るなちゃんをお願いします』
って頼んだの俺だけどさ……
ちょっと、嫌だな……
って、ムってしちゃう俺自身の小さに
俺ってバカだな
って思っていると
るな「逮捕って聞いて怖くなったの……そこまでの事を望んでいたかな? とか……でもお年寄り達に対して行なって来た行為は到底許される事じゃなかったんだから……仕方ないよねっ……て思ったり ……ふうちゃんも同じなの……ここまでの事態になる前に。なんで訴えて来た事分かってもらえなかったんだろう……態度を改めてくれていたらここまでの事態にならなかったのにね……リョウくん……色んな訳の分からない感情が渦巻いてた」
涼也「 俺も……ヤッタ! ……って思ったの一瞬だけだった。こんな重い事受け止めるには、余りにも事が重大すぎて……」
るな「うん…… でも、考えてたの。やっぱりお年寄り達を苦しめたのは許せない! ふうちゃんを ……もう少しで失う事になってたかもしれないのっ! 許せない! 一生懸命 頑張っているリョウくんの想いを受け止めようとしないでっ! 許せない! パパの想いを全然理解しようとしないでっ! 許せない! って」
涼也「るなちゃん自身の事は? 自分が入ってないじゃん。俺は許せないけどね」
るな「…… あの人が許せないのはもちろんだけど……施設の他の職員達。施設の対応。そして、会社の態度も許せないの」
涼也「全く同じだね。るなちゃんを病気になるまで追い込んでっ……ふうちゃんを命を落とし掛けるまで追い込んでっ…… 本当に後味悪いよ…… もう、それ相応の罰を受けてもらわないと…… だから司法の場で裁いてもらって、施設と会社がどう変わるかは見届けるまで終わらないけど……もうさ。そこに捕らわれてばっかいらんないよ。 新しいトコに進まなきゃ……」
るな 「私も新しいトコに進みたいよ。進む為に言うね……私毎日苦しかった……何でそこまでされなきゃいけないの? って……十二指腸潰瘍になるまで追い詰められて ……今だってお腹が痛くて……悔しいよ……リョウくん……私悔しい! でも、正義が不正義に勝ったんだもん! これでやっと次のトコ進めるよ! 進むんだから!」
涼也「 るなちゃん。強くなったね。 頑張ったね。 自分の想いが言えて偉かったね」
るな「本当に強くなったって思ってくれる? だったらリョウくんのおかげだよ! 私をいつも励ましてくれて。見守ってくれて。リョウくんがいたから……私は強くなれたんだよ!」
涼也 《……》
すげぇ破壊力……
そう来ますかね
もっと、自分の想いを
遠慮なくベラベラ話しなさいよ
って思ったけど……
強烈過ぎません?
けど
時々強烈なモノ落として来て
俺を驚かせてくれる
るなちゃんが好きなんだから
涼也「るなちゃんは、 天邪鬼で、時々、何考えてるか分かんない。とか言われる俺の事を好きだって言ってくれる稀有な人で。 物事に冷静沈着だって自負しているさ。俺の気持ちをざわつかせる事が出来る唯一の人、なんだからね?」
お返しにそう返して上げました
ポッ
漫画みたいに
分かり易いリアクションで
頬っぺたを真っ赤にした
るなちゃん
可愛いなぁ
まだ、問題が何一つ解決したわけじゃないけど
さっきまでの憂鬱が
るなちゃんのおかげで晴れたなぁ
なんて思ったんだ
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