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リモート男子会
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翌月曜日 PM19:00
リモート男子会
英士「やっぱり源本さん、泣いちゃったねぇ」
昨日の風歌ちゃんとるなちゃんの名言は、お伝えしないとだよねぇ
涼也「俺達がいるから踏みとどまってますけどね」
倫さんは、涙もろいですからねぇ
心紀「確かに。俺達がいなかったら大号泣出来ただろうね」
全く、お人好しのお姫様達は泣かせてくれるよね
倫「うるさいよ。聞こえてるの分かってて」
皆で仕事終わりのタイミングに集まって、それぞれがお酒だのつまみを用意して、情報共有も兼ねてリモート男子会を開いたんだけど
倫「それにしても……ホント参っちゃうね。風歌とるなには」
今まで、いろんな事を思っただろうに……お互いをお互いに想いやって
秘めた想いを明かさないで……
倫「周りの人の事情とかを考えて、自分の我を通す事をしないで。皆、俺達周りの大人の責任なのに……」
その想いをアッサリと山乃くんや、涼也くんに打ち明けるとか……
倫「山乃くんや、涼也くんには……話して、なんで俺には話してくれないんだよ……」
つい、恨み事をこぼしてた
英士.涼也.心紀「 大切な人だからですよ。大切な人にはかえって大事な事とか話せなくなるもんじゃないですか」
倫「 ハハ、3人揃って同じ事…… けどそうなのかな? そうだよな。これからは、俺から話し易い雰囲気を作ってやって、何でも話してくれるようにすればいいんだもんな……」
心紀「そういう事です」
涼也「 話は変わるけど、施設での事が動いたのって……監視カメラのなんですよね。俺全然その存在に頭がいかなくて……」
英士「結果決め手にはなったけど、間違いなく御厨くんと源本さん、風歌ちゃんにるなちゃんの頑張りが 一番だよ」
涼也「 そうなんですかね? だって今まで全然事が動かなかったのに」
英士「 Twitter の反響とか凄かったよね。冴多ちゃん」
心紀「うん。 警察はなぜそんな判断を下したのかとか凄ごかったですよね? 源本さん」
倫「中には、そんな事をして何になる? っていう批判はあったけどね…… 確かに風歌の日記や、るなの日記。 施設内での理不尽な事をずっと配信し続けていた涼也くんの想いに、なぜ施設側は謝罪しないんだよ! っていう怒りの投稿が多かったね」
涼也「それは俺も感じてたけど…… 世間の声を聞いて、警察や施設が感覚がずれてる事に気が付いて、事が動き出したのが今だったって事ですね」
心紀「 そういう事。これは俺が感じた事なんだけどね。その前に。監視カメラってついこの前6月の末に設置されたんだよねミクくん」
涼也「そう。ようやく要望が一つ通って。設置されたのすっかり忘れてた」
倫「 そうか。さっき、涼也くんが『施設での事が動いたのって……監視カメラのなんですよね。俺全然その存在に頭がいかなくて……』 そこに答えがあるのか」
心紀「ミクくん、ふうちゃん、るなちゃんは 情熱をもって介護の仕事をしているからね。自分の働く姿勢が人からどう見られているか? なんて、考える必要もないから監視カメラの存在にも動じる事は無いけど。 施設側の人間は、時にカメラの存在を意識して丁寧な対応をしようとしたり。ふとした瞬間忘れてしまうから、素が映し出されてしまったり……」
英士「 なるほどね……種橋はとことん自分が一番な人間だから、 自分の気に入らない事があれば、風歌ちゃんるなちゃんだけじゃない。自分の同僚相手でも気に障る事があれば、 奇声を上げたり、相手を罵ったりと。素の素を記録されてたってわけか」
涼也「 今まで、 倫さん、 ふうちゃん、るなちゃん、俺が積み上げてきたモノが実って。 お年寄り達の想いも届いて。そこに今の話が動かない証拠になった…… 俺達のしてきた事は無駄では無かったって事ですよね?」
倫「あぁ、無駄じゃなかったんだよ……」
-トゥルルルル-
その時俺の携帯が鳴ったんだ
倫「はい…… そう……ですか…… 連絡ありがとうございました」
英士.涼也.心紀「源本 《倫》さん?」
倫「 無駄じゃなかった…… 種橋の逮捕状を請求する事に 決まったそうだ……」
英士side
瞬間、 源本さんは机に突っ伏して…… 大号泣している声が聞こえて来て
それは、御厨くんも……
冴多ちゃんが天を仰いで
涙こらえているのが見える
オイラも涙が溢れて来て
止まらなくて
倫「風歌とるなが心配だ…… 山乃くん風歌を。涼也くんはるなを頼んだよ……」
涼也「やっとだ……まだ終わりじゃない……」
心紀side
源本さんの涙
ミクくんの涙
エイちゃんの涙
ふうちゃん
るなちゃん
みんなショックを受けて動揺するよね
俺は俺の出来る事を……
寄り添って……
その苦しい胸の内を
聞いてあげる事だよね……
リモート男子会
英士「やっぱり源本さん、泣いちゃったねぇ」
昨日の風歌ちゃんとるなちゃんの名言は、お伝えしないとだよねぇ
涼也「俺達がいるから踏みとどまってますけどね」
倫さんは、涙もろいですからねぇ
心紀「確かに。俺達がいなかったら大号泣出来ただろうね」
全く、お人好しのお姫様達は泣かせてくれるよね
倫「うるさいよ。聞こえてるの分かってて」
皆で仕事終わりのタイミングに集まって、それぞれがお酒だのつまみを用意して、情報共有も兼ねてリモート男子会を開いたんだけど
倫「それにしても……ホント参っちゃうね。風歌とるなには」
今まで、いろんな事を思っただろうに……お互いをお互いに想いやって
秘めた想いを明かさないで……
倫「周りの人の事情とかを考えて、自分の我を通す事をしないで。皆、俺達周りの大人の責任なのに……」
その想いをアッサリと山乃くんや、涼也くんに打ち明けるとか……
倫「山乃くんや、涼也くんには……話して、なんで俺には話してくれないんだよ……」
つい、恨み事をこぼしてた
英士.涼也.心紀「 大切な人だからですよ。大切な人にはかえって大事な事とか話せなくなるもんじゃないですか」
倫「 ハハ、3人揃って同じ事…… けどそうなのかな? そうだよな。これからは、俺から話し易い雰囲気を作ってやって、何でも話してくれるようにすればいいんだもんな……」
心紀「そういう事です」
涼也「 話は変わるけど、施設での事が動いたのって……監視カメラのなんですよね。俺全然その存在に頭がいかなくて……」
英士「結果決め手にはなったけど、間違いなく御厨くんと源本さん、風歌ちゃんにるなちゃんの頑張りが 一番だよ」
涼也「 そうなんですかね? だって今まで全然事が動かなかったのに」
英士「 Twitter の反響とか凄かったよね。冴多ちゃん」
心紀「うん。 警察はなぜそんな判断を下したのかとか凄ごかったですよね? 源本さん」
倫「中には、そんな事をして何になる? っていう批判はあったけどね…… 確かに風歌の日記や、るなの日記。 施設内での理不尽な事をずっと配信し続けていた涼也くんの想いに、なぜ施設側は謝罪しないんだよ! っていう怒りの投稿が多かったね」
涼也「それは俺も感じてたけど…… 世間の声を聞いて、警察や施設が感覚がずれてる事に気が付いて、事が動き出したのが今だったって事ですね」
心紀「 そういう事。これは俺が感じた事なんだけどね。その前に。監視カメラってついこの前6月の末に設置されたんだよねミクくん」
涼也「そう。ようやく要望が一つ通って。設置されたのすっかり忘れてた」
倫「 そうか。さっき、涼也くんが『施設での事が動いたのって……監視カメラのなんですよね。俺全然その存在に頭がいかなくて……』 そこに答えがあるのか」
心紀「ミクくん、ふうちゃん、るなちゃんは 情熱をもって介護の仕事をしているからね。自分の働く姿勢が人からどう見られているか? なんて、考える必要もないから監視カメラの存在にも動じる事は無いけど。 施設側の人間は、時にカメラの存在を意識して丁寧な対応をしようとしたり。ふとした瞬間忘れてしまうから、素が映し出されてしまったり……」
英士「 なるほどね……種橋はとことん自分が一番な人間だから、 自分の気に入らない事があれば、風歌ちゃんるなちゃんだけじゃない。自分の同僚相手でも気に障る事があれば、 奇声を上げたり、相手を罵ったりと。素の素を記録されてたってわけか」
涼也「 今まで、 倫さん、 ふうちゃん、るなちゃん、俺が積み上げてきたモノが実って。 お年寄り達の想いも届いて。そこに今の話が動かない証拠になった…… 俺達のしてきた事は無駄では無かったって事ですよね?」
倫「あぁ、無駄じゃなかったんだよ……」
-トゥルルルル-
その時俺の携帯が鳴ったんだ
倫「はい…… そう……ですか…… 連絡ありがとうございました」
英士.涼也.心紀「源本 《倫》さん?」
倫「 無駄じゃなかった…… 種橋の逮捕状を請求する事に 決まったそうだ……」
英士side
瞬間、 源本さんは机に突っ伏して…… 大号泣している声が聞こえて来て
それは、御厨くんも……
冴多ちゃんが天を仰いで
涙こらえているのが見える
オイラも涙が溢れて来て
止まらなくて
倫「風歌とるなが心配だ…… 山乃くん風歌を。涼也くんはるなを頼んだよ……」
涼也「やっとだ……まだ終わりじゃない……」
心紀side
源本さんの涙
ミクくんの涙
エイちゃんの涙
ふうちゃん
るなちゃん
みんなショックを受けて動揺するよね
俺は俺の出来る事を……
寄り添って……
その苦しい胸の内を
聞いてあげる事だよね……
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