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昔みたいに名前で呼んでよ
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その日の夜 リモート中
倫side
倫「風音、今日はありがとう」
風音「ありがとうは私の方です。源本くん」
倫「これからどういう事になるか分からないけど……俺の娘達の《お年寄り達に心から謝罪して、心を込めて介護をして頂きたいです。施設の職員に望む事です》には参っちゃうよね。俺の娘なのに優しくて純粋過ぎて」
風音「源本くんが、真っ直ぐに生きる姿を見て育ったから優しい女の子達に育ったのよ」
倫「俺は……風歌を傷付けて……なのにあの子は……」
風音「私の責任でもあるわ……源本くん。確かに風歌ちゃんは傷付いて悲しい想いをして苦しい想いをしたと思うわ。けど、月乃さんと仁 《じん》さん夫婦に、るなちゃんと共に愛されて育って。自分の出生について悩んだ時もあったはずよ。でも、その時の事情に思いを向けて。受け入れて。あの子は、自分は愛されている。愛してくれる人達に感謝して生きよう。そんな風に考えたんじゃないかしら。それはるなちゃんも。源本くんが二人を慈しんで愛したから、風歌ちゃんとるなちゃんは、人に優しいのよ」
倫「……ありがとう。風音……」
風音も優しいな……
俺は彼女が目の前にいるから
なんとか泣くのは踏みとどまったけど……
倫「俺は、人に優しくて、人の心の痛みに寄り添う事が出来る優しい風歌とるなを娘に持てて幸せだ。誇らしいよ」
風音「源本くん。優しい女の子に育ててくれてありがとう」
育てたのは姉貴だけど……なんて思ったけど
細かい事はイイヤ
倫「風歌に、風音にも愛されてこの世に生まれて来たんだよ。と伝えて。二人を再会させてあげたいよ」
風音「……良いのかしら…… 母と名乗りたいとこの前言ったけど……」
倫「風歌が、どう感じて、どういう判断をするかは確かに分からないね…… けど、 真実を伝える事。それが親の役目だと思うんだ」
ハンカチで溢れる涙を……目頭を押さえている風音
倫「風音……源本くんって他人行儀だな。昔みたいに名前で呼んでくれよ」
風音『倫くん!』
って呼んでよ
眩しい笑顔の
風音が大好きなんだ……
倫side
倫「風音、今日はありがとう」
風音「ありがとうは私の方です。源本くん」
倫「これからどういう事になるか分からないけど……俺の娘達の《お年寄り達に心から謝罪して、心を込めて介護をして頂きたいです。施設の職員に望む事です》には参っちゃうよね。俺の娘なのに優しくて純粋過ぎて」
風音「源本くんが、真っ直ぐに生きる姿を見て育ったから優しい女の子達に育ったのよ」
倫「俺は……風歌を傷付けて……なのにあの子は……」
風音「私の責任でもあるわ……源本くん。確かに風歌ちゃんは傷付いて悲しい想いをして苦しい想いをしたと思うわ。けど、月乃さんと仁 《じん》さん夫婦に、るなちゃんと共に愛されて育って。自分の出生について悩んだ時もあったはずよ。でも、その時の事情に思いを向けて。受け入れて。あの子は、自分は愛されている。愛してくれる人達に感謝して生きよう。そんな風に考えたんじゃないかしら。それはるなちゃんも。源本くんが二人を慈しんで愛したから、風歌ちゃんとるなちゃんは、人に優しいのよ」
倫「……ありがとう。風音……」
風音も優しいな……
俺は彼女が目の前にいるから
なんとか泣くのは踏みとどまったけど……
倫「俺は、人に優しくて、人の心の痛みに寄り添う事が出来る優しい風歌とるなを娘に持てて幸せだ。誇らしいよ」
風音「源本くん。優しい女の子に育ててくれてありがとう」
育てたのは姉貴だけど……なんて思ったけど
細かい事はイイヤ
倫「風歌に、風音にも愛されてこの世に生まれて来たんだよ。と伝えて。二人を再会させてあげたいよ」
風音「……良いのかしら…… 母と名乗りたいとこの前言ったけど……」
倫「風歌が、どう感じて、どういう判断をするかは確かに分からないね…… けど、 真実を伝える事。それが親の役目だと思うんだ」
ハンカチで溢れる涙を……目頭を押さえている風音
倫「風音……源本くんって他人行儀だな。昔みたいに名前で呼んでくれよ」
風音『倫くん!』
って呼んでよ
眩しい笑顔の
風音が大好きなんだ……
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