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遂に…対峙の時⑥

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 涼也「 職員の皆さん、アンケートで『市から、介護施設への配属を決められた。望まない部署だったのに……』と、本音ですよね? 書いている人が数名いらっしゃいましたけど……護職員して誇りを持って仕事をしていますか?」

 富永『……アンケート?』

 種橋『…… 何でアンタにそんな事言われなきゃなんないのよ!』

 英士「お年寄り達は人生の先輩なんですよ? お年寄り尊厳を奪う様な介護をする事…… 愚かしい事だって思わないんですか?」

 種橋『 アンタは何よ? 偉そうに……』

 英士「 あ、すいません挨拶遅れました。山乃英士です。御厨涼也、桜王風歌。桜王るなの勤める介護サービス会社の訪問介護部の介護責任者に就任したもんですから…… 話し合いの席に参加させて頂いたんです」

 涼也.心紀 (すげぇな……嘘も方便……)

 富永『 施設長から、貴方方が『話があるそうだから少し話し合いなさい』と言われたんですけど…… アンケートはそちらからの提示だったという事ですよね?』

 種橋『主任? 何でこの人達と話し合わなきゃいけないんですか?』

 涼也.英士.夏輝 《……》

 心紀side

 本当に信じらんない……
 何故話し合いがもたれたか…… 想像すらしてない事が驚きだけど……

 今まで自分達のして来た事を、悪いとも思ってないって事かよ……

 夏輝「本当に許せないわ…… こんな自己中な女……涼也くん、風歌ちゃん、るなちゃんが可哀想よ……」

 画面に映らない所で夏輝さんが、あんまりな言い草に涙しているのが可哀想で

 憤りしかなくて……

 涼也「 ……穏やかに……穏便に話ししよう。と思ってたけど無理だわ……種橋さん、施設の職員さん皆で、俺達介護サービス会社の職員達に色々してくれたけど…… あんたが一番タチ悪いよね? 自分の言う事を聞いてればいいんだ。って態度で。お年寄りはおろか同僚にさえそんな態度でさ……」

 種橋「何を根拠に言ってんのよ? 人を陥れようとして…… 証拠はあるんでしょうね?」

 涼也.英士side

(『 アンタは何よ? 偉そうに……』ってソックリそのままアンタに返すよ……)

 人の優しさや
 人生の先輩を敬うとか 
 そういう気持ちが無いヤツに
 介護を受けていたお年寄り達が

 可哀想だ

 こんな人間に
 嫌がらせされて

 風歌ちゃんが可哀想だ

 るなちゃんが可哀想だ

 心紀side

 ふうちゃん

 るなちゃん

 涼也くんが可哀想だ

 夏輝side

 涼也くん

 英士くん

 頑張って欲しいけど……
 こんな人達に傷付けられて
 可哀想

 風歌ちゃん

 るなちゃんを

 追い詰めて
 傷付けて

 どうしても種橋が許せないよ……












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