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カラーボール

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 涼也side

 この状況いつまで続くんだろうなぁ

 -コツン──

 ガラっ-

 涼也「ヤッホー!」

 風歌「リョウくん? 何をぶつけたの?」

 るなちゃんの家と
 俺の家はお隣さんなんだよね

 涼也「カラーボールだよ。 プラスチック製だしさ。ガラス割れないから大丈夫だって。それより ふうちゃん退院おめでとう!」

 風歌「……リョウくん……ありがとう」

 両家とも敷地内の表側を広いスペースを取って
 裏は敷地を囲う木々に覆われた低い柵の近くに
 寄せるように建ててあるからね

 俺とるなちゃんふうちゃんの部屋の距離は
 近いんだよね

 そう言って呟いたふうちゃんが
 涙で瞳を揺らしたなって……

 -トゥルルル-

 風歌「あ……」

 着信のあった携帯を
 見つめているふうちゃん

 涼也「山乃さん?」

 コクって頷いたふうちゃん

 涼也「OK. ほら早く山乃さんに電話しなきゃ! またね! ふうちゃん!」

 お互いに窓を閉めて
 ふと
 るなちゃんの部屋に 目を移す

 さて……






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