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幼なじみの女の子と、それぞれの想い③
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風歌の
ゴメンね
るなちゃんの
ゴメンね
もう逃げないと、誓った
大切な二人
俺も逃げない
負けない
諦めずに戦うからな……
守るからな
今日の紙芝居には……風歌が伝えたい事は……
山乃くんに出逢い、 書き留めてきた想いをこの人ならと……
涼也くんの話したい事は……
倫「山乃くん。風歌は記憶が曖昧になる程の痛みを負わされた。るなちゃんも、十二指腸潰瘍を患う程の痛みを負わされた……負けたくありません……」
涼也「倫さん。逃げられない証拠になると信じたいです」
御厨くんが、立てた作戦の証拠?
源本さんの悲しみ……決意
御厨くんの、 自らの危険を顧みずに掴んだ想い
オイラは、無駄にしないと
必ず真実を証しててみせると誓ったんだ……
──
心紀side
俺は、まだ紙芝居まで時間があるから、みんなに挨拶でもしようかなって
応接室に来たんだけど……
中には入れなかったんだ……
ふうちゃんと、るなちゃんの涙……切なくて……
ミクくんの孤独な戦い……
絶対守るんだと言う 、強い想い
源本さんの大切な娘と姪っ子への深い愛情
必ず助けるという強い想い
──
心紀「夏輝さん。皆の色んな想いが交差して……もう心が苦しくて…… けど俺も逃げませんよ……」
今日初めて、画面越しで逢ったるなちゃん
挨拶する事は叶わなかったけれど……
自宅療養をしている。って聞いていたけれど
十二指腸潰瘍を患っていたなんて……
マダマダ、苦しむ人達の話を、 きちんと引き出せていない自分の未熟さを感じて……
心紀「夏輝さん。るなちゃんの話も聞いてあげなくてはと思ったんです。お力貸してくれませんか?」
みんなの部屋の子供達の、今か今かと。ワクワクに満ちた顔
それを見守る冴多ちゃん、緊張してるみたいだ。今にも泣き出しそうな顔のるなちゃん。緊張感を漂わせ祈る様な顔の御厨くんと、源本さん……
オイラも 、凄い心臓がバクバク鳴ってんの
風歌ちゃんも、 今の表現を全部含めたような複雑な顔しててさ
何かあった時の為に……と風歌ちゃんの側についている
滝田《たきた》『それでは、 紙芝居を始めたいと思います』
風歌ちゃんの主治医の滝田先生の合図
風歌ちゃんは、 心を落ち着ける為かな? 目を瞑って胸に両を当てて小っちゃく息を吸って、息を整えると
────
『勇気の石』
少し震えた声音で、けど凛とした表情で、紙芝居読み始めたんだ……
「ヴィントと、ルーナと、ベルクの 3人の兄弟が仲良く公園で遊んでいます。 みんなをまとめる頼りになる、一番上のお兄ちゃんのヴィント。 ちょぴり恥ずかしがり屋の、心の優しい真ん中のルーナ。 ちょっぴり大人しい、まだ小っちゃな心優しいベルク。 3人の大好きな犬の、ブーリャも一緒です」
「前の日にね、 雨が降ったんです。 だからね。おっきなおっきな水たまりがいくつもあって、ヴィントも、ルーナも、ベルクも お揃いの虹色のレインコートと、 長靴を履いて、チャプチャプってかわいい音を鳴らしながら、 水たまりの上を小っちゃくポンと飛んでみたり」
ポチャン
ヴィント『キャハハ』
ポチャン
ルーナ『キャハハ』
ポチャン
ベルク『キャハハ』
ヴィント『たのしいね』
ルーナ『たのしいな』
ベルク『たのちいね』
ブーリャ『ワンワン』
「楽しそうに プーリャが走り回っています」
ヴィント『ブーリャ、お水でボクたち、うまく走れないの。まって』
「お兄ちゃんの、ヴィントが 叫びました」
ルーナ『あ!』
ゴメンね
るなちゃんの
ゴメンね
もう逃げないと、誓った
大切な二人
俺も逃げない
負けない
諦めずに戦うからな……
守るからな
今日の紙芝居には……風歌が伝えたい事は……
山乃くんに出逢い、 書き留めてきた想いをこの人ならと……
涼也くんの話したい事は……
倫「山乃くん。風歌は記憶が曖昧になる程の痛みを負わされた。るなちゃんも、十二指腸潰瘍を患う程の痛みを負わされた……負けたくありません……」
涼也「倫さん。逃げられない証拠になると信じたいです」
御厨くんが、立てた作戦の証拠?
源本さんの悲しみ……決意
御厨くんの、 自らの危険を顧みずに掴んだ想い
オイラは、無駄にしないと
必ず真実を証しててみせると誓ったんだ……
──
心紀side
俺は、まだ紙芝居まで時間があるから、みんなに挨拶でもしようかなって
応接室に来たんだけど……
中には入れなかったんだ……
ふうちゃんと、るなちゃんの涙……切なくて……
ミクくんの孤独な戦い……
絶対守るんだと言う 、強い想い
源本さんの大切な娘と姪っ子への深い愛情
必ず助けるという強い想い
──
心紀「夏輝さん。皆の色んな想いが交差して……もう心が苦しくて…… けど俺も逃げませんよ……」
今日初めて、画面越しで逢ったるなちゃん
挨拶する事は叶わなかったけれど……
自宅療養をしている。って聞いていたけれど
十二指腸潰瘍を患っていたなんて……
マダマダ、苦しむ人達の話を、 きちんと引き出せていない自分の未熟さを感じて……
心紀「夏輝さん。るなちゃんの話も聞いてあげなくてはと思ったんです。お力貸してくれませんか?」
みんなの部屋の子供達の、今か今かと。ワクワクに満ちた顔
それを見守る冴多ちゃん、緊張してるみたいだ。今にも泣き出しそうな顔のるなちゃん。緊張感を漂わせ祈る様な顔の御厨くんと、源本さん……
オイラも 、凄い心臓がバクバク鳴ってんの
風歌ちゃんも、 今の表現を全部含めたような複雑な顔しててさ
何かあった時の為に……と風歌ちゃんの側についている
滝田《たきた》『それでは、 紙芝居を始めたいと思います』
風歌ちゃんの主治医の滝田先生の合図
風歌ちゃんは、 心を落ち着ける為かな? 目を瞑って胸に両を当てて小っちゃく息を吸って、息を整えると
────
『勇気の石』
少し震えた声音で、けど凛とした表情で、紙芝居読み始めたんだ……
「ヴィントと、ルーナと、ベルクの 3人の兄弟が仲良く公園で遊んでいます。 みんなをまとめる頼りになる、一番上のお兄ちゃんのヴィント。 ちょぴり恥ずかしがり屋の、心の優しい真ん中のルーナ。 ちょっぴり大人しい、まだ小っちゃな心優しいベルク。 3人の大好きな犬の、ブーリャも一緒です」
「前の日にね、 雨が降ったんです。 だからね。おっきなおっきな水たまりがいくつもあって、ヴィントも、ルーナも、ベルクも お揃いの虹色のレインコートと、 長靴を履いて、チャプチャプってかわいい音を鳴らしながら、 水たまりの上を小っちゃくポンと飛んでみたり」
ポチャン
ヴィント『キャハハ』
ポチャン
ルーナ『キャハハ』
ポチャン
ベルク『キャハハ』
ヴィント『たのしいね』
ルーナ『たのしいな』
ベルク『たのちいね』
ブーリャ『ワンワン』
「楽しそうに プーリャが走り回っています」
ヴィント『ブーリャ、お水でボクたち、うまく走れないの。まって』
「お兄ちゃんの、ヴィントが 叫びました」
ルーナ『あ!』
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