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あり得ない介護施設②

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    私は桜王風歌《さくらお.ふうか》 20歳

 実は帰る前に冴多ちゃんに渡された、一冊の赤いノート

 心紀『俺が、ノート開いて。って言ったら開けてね』

 って渡された

 そんな出だしで始まった

 風歌ちゃんのノート?

 私は桜王風歌《さくらお.ふうか》 20歳

 この春
 介護専門学校を卒業して護サービス会社に就職した

 同い年の従姉の 桜王るなさくらおるな 20歳


 一歳半年上の御厨涼也《みくりや.りょうや》さん

 介護福祉士二年目


 介護事業サービス会社が
 委託された施設の老人介護のお手伝いを受けおう 

 私は
 とある介護施設に勤務する事となった



 いくつもの
 理不尽を見て来た

 人それぞれ 

 ここからが
 いじめ
 であり 

 ここからは
 虐待
 なのではないかと

 色々な考えがあると思う

 初めて勤めた
 介護施設は


 そこで
 これはもう 
 いじめの域を超えてない? 
 と思うような
 カルチャーショックな事を
 目にする事となったのだ

 その様な事は無くなればと切に

 


      そこまで読んでオイラは思わず

 「こんな介護士が本当にいるの?」

 と、呟いていた

 「信じられないかもだけどいるんですよ」

 あ、オイラが風歌ちゃんの記した事を疑っていると感じた? 

 「彼女が書いた事を信じられないという意味じゃ無くて……」

 「分かっています。様々な理不尽をふうちゃんは……俺も見てき来ました。オカシイと訴えもした。なのに……」

 「今年の風歌の誕生日の少し後に、5ヶ月前……とある事件で風歌は……」

 別れて暮らしていても、風歌ちゃんと交流が無い訳じゃ無いのだ。と、源本さん

 お姉さんに、風歌ちゃんに起きた事を知らされたのだと……

 「この事を施設側は、認めず、謝罪も無し。隠蔽さえ……警察の下した判断も到底納得出来無いモノだった」

 風歌ちゃんが、この病院に入院している理由

 入院している中で、知り合った冴多ちゃんと、御厨くん。源本さん

 「山乃さんから、ふうちゃんと、るなちゃんの悔しさと、正義を訴える力を貸して貰おうと冴多先生が」

 英士「るなちゃん? 従姉の?」

 倫「冴多先生が、山乃くんなら風歌の悲しみを癒してくれるかも。と」



 食事介助の時
 介助する側の都合だと思う
 お粥の上に 

 市側の職員が
 なんと……
 薬を上にのせたのだ……

 それは

『食べなさい』

 と言われても
 口を開ける訳がないと思う

 それで介護者が
 お年寄りを怒るのは
 ありえないでしょう? 

 可哀想で 
 見ているのも辛かった……

『そのように介助しなさい』

 と言われても
 とてもじゃない

 一度私は家で
 同じ様に

 ご飯の上に
 風邪薬を粉々にして乗せて
 食べようとしたのだけど

 もうほんの一欠片も ……

 米粒一つに
 一粒の粉
 が乗っていても

 飲み込める
 代物ではなかった……

 私はなるべく
 初めにご飯を
 薬が混ざらない様に

 薬だけなるべく
 スプーンに乗せて
 口に運んで頂き
 素早くお茶を飲んでもらって

 その後
 少しでも美味しく
 食事をしてもらおうと……

 それを見て

 市の介護職員等が
 睨んで来たりしたのには


(それになぜ慣れてしまっているの?)

 と憤りを覚えたのだった……

 その様な
 いくつかの理不尽が
 介護の現場
 には
 いくつもあった

 ので 

 この先ももう少し
 書かせて頂きたいと思う

(風歌ちゃんに何があったの?)





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