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告白 ②~R~
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リョウ「のんちゃん…大好きです。俺と付き合ってください」
俺の1世一代の告白… なのに
のん「嘘だぁ…」
リョウ「本気だよ」
心込めて伝えましたよ
え?俺の方が
「嘘だぁ…」
ですよ
俺自慢じゃないけど、自分から告白したの初めてで…
告白ってどう言えば?俺間違ったの?
反応なし?何で?
のんちゃんは俯いてしまって…
瞳に涙の雫が…
のん「私幸せ求めて良いの?」
リョウ「さっきも言ったね?何で?のんちゃんは誰よりも幸せになって良いよ?」
何が君を不安にさせているの?
のん「リョウくん?自分の戸籍を見た事ある?」
リョウ「うん興味本意で…」
のん「私ね。ずっと疑問に思ってた事があって調べたの。にぃ達と腹違いの兄妹だったの…」
何て言ったらいいの?掛ける言葉が見つからなくて…
のん「パパは同じなの。アルバム3歳からの写真しかなくて… どうして?って… 高校生の時戸籍見て… 本当の事が知りたくて、パパを問い詰めちゃって…」
言葉を紡ぐのを辞めたのんちゃん。俺は堪らなくて… 彼女の隣に座り、頭を撫で華奢な身体…
肩を抱き涙に濡れた…
少し桜色に染めた頬に唇を寄せた
のんちゃんは、ビクッと身体を跳ねさせ、両手を硬くグーに結んでいる
その白い手に俺の手を乗せると
のん「おにぃ達のママは1歳の時亡くなったんですって… 3年後おにぃ達の保育園の担任だった私のママに出会って…」
のんちゃんは、言葉を切り、俺の手から手を抜くと反対に乗せて来たんだ
のん「葛藤したって… おにぃ達のママを愛してたから。でも私のママにも本気で… ママも同じ気持ちだったんですって… でも一緒になる事は互いの親戚が承諾してくれなくて。3年後パパに託しますって… 急に…」
のんちゃんのお父樣は何も聞かないで、のんちゃんを引き取った事。一枚だけお母樣との写真がある事。彼女はお母樣の顔に似ている人が身近にいて、名前が一緒な事
父方の親戚に話を聞き、母方の親戚の事を聞き出して
会いに行った事を話してくれたんだ…
のん「パパの親戚は勝手だって… 言い方で、ママの親戚は私が幸せになる様に… パパの元で暮らした方が… って悩んだ末にパパに託したんだって… 言い方で」
溢れる涙を拭おうと、俺の手から離れて行きそうなのんちゃんの小さな白い手…
逃がさない…
空いた手で左手の親指で涙を拭いてあげた…
俺の1世一代の告白… なのに
のん「嘘だぁ…」
リョウ「本気だよ」
心込めて伝えましたよ
え?俺の方が
「嘘だぁ…」
ですよ
俺自慢じゃないけど、自分から告白したの初めてで…
告白ってどう言えば?俺間違ったの?
反応なし?何で?
のんちゃんは俯いてしまって…
瞳に涙の雫が…
のん「私幸せ求めて良いの?」
リョウ「さっきも言ったね?何で?のんちゃんは誰よりも幸せになって良いよ?」
何が君を不安にさせているの?
のん「リョウくん?自分の戸籍を見た事ある?」
リョウ「うん興味本意で…」
のん「私ね。ずっと疑問に思ってた事があって調べたの。にぃ達と腹違いの兄妹だったの…」
何て言ったらいいの?掛ける言葉が見つからなくて…
のん「パパは同じなの。アルバム3歳からの写真しかなくて… どうして?って… 高校生の時戸籍見て… 本当の事が知りたくて、パパを問い詰めちゃって…」
言葉を紡ぐのを辞めたのんちゃん。俺は堪らなくて… 彼女の隣に座り、頭を撫で華奢な身体…
肩を抱き涙に濡れた…
少し桜色に染めた頬に唇を寄せた
のんちゃんは、ビクッと身体を跳ねさせ、両手を硬くグーに結んでいる
その白い手に俺の手を乗せると
のん「おにぃ達のママは1歳の時亡くなったんですって… 3年後おにぃ達の保育園の担任だった私のママに出会って…」
のんちゃんは、言葉を切り、俺の手から手を抜くと反対に乗せて来たんだ
のん「葛藤したって… おにぃ達のママを愛してたから。でも私のママにも本気で… ママも同じ気持ちだったんですって… でも一緒になる事は互いの親戚が承諾してくれなくて。3年後パパに託しますって… 急に…」
のんちゃんのお父樣は何も聞かないで、のんちゃんを引き取った事。一枚だけお母樣との写真がある事。彼女はお母樣の顔に似ている人が身近にいて、名前が一緒な事
父方の親戚に話を聞き、母方の親戚の事を聞き出して
会いに行った事を話してくれたんだ…
のん「パパの親戚は勝手だって… 言い方で、ママの親戚は私が幸せになる様に… パパの元で暮らした方が… って悩んだ末にパパに託したんだって… 言い方で」
溢れる涙を拭おうと、俺の手から離れて行きそうなのんちゃんの小さな白い手…
逃がさない…
空いた手で左手の親指で涙を拭いてあげた…
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