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暗雲

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  風花side

 余りにも楽し過ぎた、リョウセンパイと、冴多センパイとの…

風花「昼間はああ言ったけど… ただのやせ我慢だった… ゴメンね」

ゆな「何謝ってんの?大丈夫!分かってるから!山乃の家の家族の皆さん… 一緒に…あたしもって言って下さって…平等にって… 凄く嬉しいし、感謝しかないの」

 ゆなちゃんは瞬時に、私の言いたい事理解してくれるの。いくら『良い』と言われても…

 こんな遅い時間に、儀一さんに凄く迷惑掛かるんじゃないか?って… いくら運転手さんといったって… 遅くなる時とか

 ちょっとした遠出をした時は『タクシーで家に戻る』と言っても『絶対に駄目』って英士さんも、ママもパパも、今回は琉さんにまで『駄目』って言われて…


 プップー


 待ち合わせ場所で待っていたら、クラクションが…

しず「ふうちゃんのママが良いって言ってくれたのよ。久し振りに家に泊まりに来ない?悪いかなと思ったんだけど… 明日の学校の支度とか真菜さんに頼もうとしたら… 『流石、ふうちゃん!もう出来てた』って言われて(笑)。事後承諾で悪いけど預かっちゃったし。ね?いいでしょ?」

風花「ハイ!(笑)」

ゆな「やった!(けど… ゴメンね?ウチのママが…)(小声)」


風花「ううん。そういうおばちゃまが大好きだから!」


 違和感… こんな時大体おばちゃん地獄耳(ゴメンなさい)『聞こえてるよ』とか…

 なんか、おばちゃまの様子を見るといつもと違って元気が無い?

ゆな「ママどうしたの…?」

ママ「何が?…」


風花の携帯 ートゥルルルルルンー

ゆなの携帯 ーシャララッー


 不安そうなゆなちゃんの問い掛けと、おばちゃまの言葉を遮るように鳴った

 二つのmail音…


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