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二人の悲しみ

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リョウside
 
 分かっているつもりでいた…

 貴女ばかり見て、考えているからって

 今回の出来事の他にもまだあるの?


風花『…昨日、ゆなちゃんと真希さんのウチに泊って…』

リョウ『うん?真希さんのウチ?』

 ここ3週間は、ふうちゃんのウチで、週末は過ごしていたらしい…

 今さらながらに、違和感を覚えた事は本当に深刻で……

風花「英士さん『源本先生を慰める会で飲み会だぜ!明日(今日)は真希とデート!』って。ママ、パパも出掛けるからって…」


(…)

 
 でも次の瞬間…

リョウ「最低な奴!」

 憤りしかねぇよ!内容がさ…

 でも、俺も最低な奴だ!


風花「ゆなちゃん、野球部のマネージャーとして、入部して。テストの終わった日の11日の、金曜日のその日と、13日の日曜日だけの二回しか、まだ。14(月)~16(木)までは、追試の人の為部活無くて。昨日の木曜は部活有ったのに、昨日と今日は無くて。日曜日から本格的に…」

リョウ「うん…」

風花「ゆなちゃん。入学した時からずっと… マネージャーになりたくて。でも私のために… だから、先週までずっと野球に関しては素人だったから、私もだけど。一生懸命本読んだりプロ野球見てみたり。もう、殆どルール把握しているんです。昨日の先生の話で不に落ちたんですけど… えと…」

 
 成る程

 泣きそうになっているふうちゃん…

真面目なゆなちゃんとふうちゃん…

一途な二人…


昨日の、源本センセの話から見えた事…

 
 二人の悲しみの訳は…

 

 ゴメンね

 気が付いてあげなくて…




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