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父との再会2
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…ガラ…
開いたドア
一気に妃那ちゃんの顔色が悪くなって…小刻みに震え出して…
抱きしめてあげたいけど…
英士さんが、妃那ちゃんを包み込んでくれて。抱きしめてくれているから
二人を見つめていたら、御厨さんが私を
リョウ「大丈夫?」
って
「大丈夫」って答えたいけど、大丈夫じゃ無いみたいで
頷くのが精一杯の私を
御厨さんが、肩を抱いてくれて…
私も妃那ちゃんも、落ち着く事が出来たんだと思う
フローリングの床、私たち四人の目の前に、あの人一人が座る状況で
父「本当にすみませんでした」
風果「何か言い訳は?」
その時の私はなぜか冷静で…
父「ありません」
風果「…私は貴方と性格が似ているから…なんとなく分かっちゃうというか。人に理不尽な事で責められたり、疑われたりするのは辛い事だったと思います。社会の中で上手く生きられない貴方を見て、思っていました。けれど、家庭の中で、貴方達親が…少しでも…相手の事を尊重して。許し合う。心の広さがあったなら…『タラ』『レバ』は無いんです。昔の事を思って恨むより…私は今幸せです。将来の自分の夢も見つけることが出来ました。だから心配しないで下さい」
妃那「私達はどうにか…貴方達が仲良くならないかと思い付く事を考えて。私が努めて明るくしていれば、家庭が良くなるんじゃないか?と。それが貴方には、母に似ている。煩わしい。そう感じさせたかもしれません…」
父「貴女達は…」
開いたドア
一気に妃那ちゃんの顔色が悪くなって…小刻みに震え出して…
抱きしめてあげたいけど…
英士さんが、妃那ちゃんを包み込んでくれて。抱きしめてくれているから
二人を見つめていたら、御厨さんが私を
リョウ「大丈夫?」
って
「大丈夫」って答えたいけど、大丈夫じゃ無いみたいで
頷くのが精一杯の私を
御厨さんが、肩を抱いてくれて…
私も妃那ちゃんも、落ち着く事が出来たんだと思う
フローリングの床、私たち四人の目の前に、あの人一人が座る状況で
父「本当にすみませんでした」
風果「何か言い訳は?」
その時の私はなぜか冷静で…
父「ありません」
風果「…私は貴方と性格が似ているから…なんとなく分かっちゃうというか。人に理不尽な事で責められたり、疑われたりするのは辛い事だったと思います。社会の中で上手く生きられない貴方を見て、思っていました。けれど、家庭の中で、貴方達親が…少しでも…相手の事を尊重して。許し合う。心の広さがあったなら…『タラ』『レバ』は無いんです。昔の事を思って恨むより…私は今幸せです。将来の自分の夢も見つけることが出来ました。だから心配しないで下さい」
妃那「私達はどうにか…貴方達が仲良くならないかと思い付く事を考えて。私が努めて明るくしていれば、家庭が良くなるんじゃないか?と。それが貴方には、母に似ている。煩わしい。そう感じさせたかもしれません…」
父「貴女達は…」
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