Sapphire小悪魔系男子にご注意asobase?〈離れてもマタ巡り逢う〉~初恋と宝石~

桜花(sakura)

文字の大きさ
上 下
119 / 146

自分の心を守る為2

しおりを挟む
     風果「私と妃那ちゃん、あの人会いに行きます」

リョウ.英士「ふうちゃん、妃那さん(ちゃん)?無理しなくて良いんだよ?」


普段の俺だったら、山乃さんに言った事

 指摘された通り、極論な考え方して無かったと思うんだ

 自分だって… 深く傷ついているはずなのに… 妃那さんの心配をしているふうちゃんの姿に…

 何でも言えって… 無責任な事を言ったって…


 次に入って来た、妃那さんの表情

 心の傷に浅い深いも無いけどさ。可哀想なくらい震えていて…

 妃那さんの受けた心の傷の深さに。愕然として

 そして… 辛いとき程、自分の殻に閉じこもって、感情押し殺してしまうふうちゃんが心配で、可哀想で

 冷静さなんて保て無かったんだ…


妃那「ふうちゃんが前に進む為にって… 逃げ出したいけど… 私も前に進みたいから… あの人に会います」

 少しだけ心の整理が付いたのか…

 ちょっとだけすっきりした表情でそう言った妃那さんに対して、ふうちゃんは全然話さなくなって…

英士「一見。二人とも落ち着いたように見えるけど。考える事を… 思考停止してるふうちゃんは、自分の心を守る為に感情を押し殺て。妃那ちゃんは、言葉に出す事で気持ちの整理をして。今みたいにふうちゃんの意見を自分の考えと同じ。って思い込んでいって…」

リョウ「周りの人間が… 彼女達のSOSを汲み取り、汲み取らなきゃならない。けど、しない。出来なかったり。で、身に付けてしまった…」


 やるせねぇよ…

ホント…






 



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

不倫をしている私ですが、妻を愛しています。

ふまさ
恋愛
「──それをあなたが言うの?」

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

夫は私を愛してくれない

はくまいキャベツ
恋愛
「今までお世話になりました」 「…ああ。ご苦労様」 彼はまるで長年勤めて退職する部下を労うかのように、妻である私にそう言った。いや、妻で“あった”私に。 二十数年間すれ違い続けた夫婦が別れを決めて、もう一度向き合う話。

すれ違ってしまった恋

秋風 爽籟
恋愛
別れてから何年も経って大切だと気が付いた… それでも、いつか戻れると思っていた… でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...