Sapphire小悪魔系男子にご注意asobase?〈離れてもマタ巡り逢う〉~初恋と宝石~

桜花(sakura)

文字の大きさ
上 下
108 / 146

そんな、可愛気の無さが『好き!』

しおりを挟む
  孝次side

 茉莉ちゃん… ふうちゃんと話終わったのか二人してリビングに戻ってきたんだけど

 二人とも微笑んではいるけれど

 (目が赤い泣いたの?)

茉莉「孝次くん」

孝次「へ?」

 不意に名前を呼ばれて変な声出ちゃったよ

茉莉「お話ししたい事あるから談話室に来て下さいますか?」

孝次「分かった…」


ー談話室ー

孝次「何か飲む?」

茉莉「さっきふうちゃんと話した時飲んだからから。ありがとう」

孝次「そっか」

 クスっ

孝次「何だよ!」


 ちょっと突っかかったら


茉莉「ありがとう孝次くん。いつもそうやってさり気無く気を使ってくれて」

孝次「そんなコト…」

 
 ただ俺は…少しでも茉莉ちゃんの瞳の中に映りりたくて

 どうしたら映ることができるかって考えて

 そんな思惑でしてるだけなんだ…


茉莉「私、天の邪鬼だから。時々、気持ちとは逆の事言っちゃったりするの。孝次くん、年下のくせにとか色々言ってごめんね。私いつか人には別れの時が来るんだって。だったら最初から深入りしちゃダメだ。って言い聞かせてきたの。親離婚したでしょ?だから私捨てられたんだ。愛だの恋だのなんて幻想だっ…て、思い込む事で、自分の寂しさ誤魔化して。ふうちゃんと友達になったのも、初めは私がふうちゃんの傍に居てあげなきゃ。とか…上から目線な事。けど、今では本当に親友になれて嬉しいの。孝次くんには、私が泣いてるトコとか、情けない所ばかり見られてるよね?…これって何なんだろうって。で、自分の弱ってる姿は孝次くん以外には見られたくない…って。反対に孝次くんだけになら見せられるの。年下どころか自分よりずっと大人で、私、本当に信頼してるの『誰が好き』の質問の答え。私は孝次くんが好き…」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

不倫をしている私ですが、妻を愛しています。

ふまさ
恋愛
「──それをあなたが言うの?」

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

夫は私を愛してくれない

はくまいキャベツ
恋愛
「今までお世話になりました」 「…ああ。ご苦労様」 彼はまるで長年勤めて退職する部下を労うかのように、妻である私にそう言った。いや、妻で“あった”私に。 二十数年間すれ違い続けた夫婦が別れを決めて、もう一度向き合う話。

すれ違ってしまった恋

秋風 爽籟
恋愛
別れてから何年も経って大切だと気が付いた… それでも、いつか戻れると思っていた… でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...