Sapphire小悪魔系男子にご注意asobase?〈離れてもマタ巡り逢う〉~初恋と宝石~

桜花(sakura)

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将来の夢

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  風果side

 妃那『ふうちゃんが、3歳の時に出逢った。ふうちゃんの王子様の御厨さん!』
 
 (もう!妃那ちゃんたらヤメテよね!)

里那『ふうちゃんの!そうだったわね?あの頃二人して『秘密』って教えてくれなかったのはこの事だったのね?』

 御厨さん一瞬ビックリした表情したのに…

 なんだろう?穏やかに微笑みながら私達を見ているけれど…

 面白いなって感じではなくて…

 何を思ってるの?御厨さん?

リョウ「すいません。俺達ずっと立ったままですよね?声掛けるタイミングが無くて… 遅くなってごめんなさい。どうぞソファーに座ってお話ししませんか?」

里那「御厨さん、とても紳士的で素敵な方ね」

風果「お母さん!」


 お母さん… いくら何でも流石に離婚したら落ち込んでるんじゃないか?って思ってたんだけど

 そんな心配いらなかったみたいね?


 御厨さんは、穏やかな表情で私達に飲み物用意してくれていて

リョウ「ありがたき幸せ!どうぞお召し上がり下さい」

妃那「凄い!御厨さんに、ふうちゃんの大好きな執事様の話ししたの?」

リョウ「へ?」

 (確かに私はあの方の事好きだけど!御厨さんには言ってません!もう返事をする気力もないよ。お母さんに逢ったの早まったかも…)

里那「騒がしくして。いつもそうなの。気付くと私と妃那ちゃんだけが。ふうちゃんはいつもニコニコと私達の話を… 母親なのに。どんどん表情を無くしていくこの子を見ても何も… 本当に愚かな母親なんです」

妃那「もっともっと私が…」

風果「違う…」

 何も言えなくなっちゃった私の右手を

 ぎゅって握って下さった御厨さん…

 

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