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告白8
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風果「あの2月まで…」
リョウ「これも…『必然』『奇跡』?俺とふうちゃんの引っ越し先があの歩道橋を挟んで《aikeiの里 》を、右側に行くとふうちゃんの家。その反対左の方へ行くと俺の家。車でも1時間も掛からない場所に引っ越しただけ… だったんだ」
風果「あの『本屋の、歩道橋の先向こう側には行っちゃいけません』ってお母さんに言われて…」
リョウ「成る程… 倫くんも言われたって。本屋と歩道橋の近くに倫くんの家あるからね。そして俺も『歩道橋の先はダメ』って… しっかり大人の言う事を守って俺達…」
右手の人差し指で、こめかみを軽くトントンしているふうちゃん
そうだよね
リョウ「ふうちゃん?大丈夫頭痛い?」
俺の言葉と同時に、頭痛薬かな?取り出して…
ぇ?カフェラテで頭痛薬飲んじゃって…
大丈夫なのかな?
けど、それよりも話を聞きたい
って感じに見えたから…
リョウ「劇団。今の住所に移転して、さっき話した友達にね、ストーリーとか、演出とか音声データに残して。紙面にも思いついた事書いて。そいつに託してさ…」
風果「何でそこまでして…」
リョウ「好きな人の為」
風果「ぇ?」
リョウ「色々と近所の人達とかに、世間話程度に 『ナンか気になる事あったら、この事務所に連絡下さいよ!』とかさ。俺も倫くんも、油断してた… そんな時に、あの雪の日の事件の日が… 俺は… 何の為に探偵になったんだ?ふうちゃんと逢う為… 守る為だろ!!なのに… 守れなかった!!」
俺… 悔しくて…
顔覆って、溢れそうになる涙を
必死に堪えていると…
風果「その後、マタ私の為に。御厨さんはどういう手段か分からないけれど、aikeの里に入所して。学校にも転入と言うか潜入して。この4ヶ月位ずっと守って下さってたんですね?それは、倫さん、冴多先生、英士さんも」
リョウ「その為に、本業の探偵の方を知らせてなかった俺に、不信を持ったあの女… ふうちゃんを… 俺がaikeiの里の近くに劇団を移したりしたから。想像すれば… 予想出来たのに… 俺は危険をわざわざ手繰り寄せて… 探偵とは名ばかりで!あの女が!ふうちゃんに近付いて。居場所を突き止めて。手紙まで!… そんなになるまで放っといた!俺が… 大事なふうちゃんを傷付けた!」
リョウ「これも…『必然』『奇跡』?俺とふうちゃんの引っ越し先があの歩道橋を挟んで《aikeiの里 》を、右側に行くとふうちゃんの家。その反対左の方へ行くと俺の家。車でも1時間も掛からない場所に引っ越しただけ… だったんだ」
風果「あの『本屋の、歩道橋の先向こう側には行っちゃいけません』ってお母さんに言われて…」
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右手の人差し指で、こめかみを軽くトントンしているふうちゃん
そうだよね
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俺の言葉と同時に、頭痛薬かな?取り出して…
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大丈夫なのかな?
けど、それよりも話を聞きたい
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リョウ「劇団。今の住所に移転して、さっき話した友達にね、ストーリーとか、演出とか音声データに残して。紙面にも思いついた事書いて。そいつに託してさ…」
風果「何でそこまでして…」
リョウ「好きな人の為」
風果「ぇ?」
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俺… 悔しくて…
顔覆って、溢れそうになる涙を
必死に堪えていると…
風果「その後、マタ私の為に。御厨さんはどういう手段か分からないけれど、aikeの里に入所して。学校にも転入と言うか潜入して。この4ヶ月位ずっと守って下さってたんですね?それは、倫さん、冴多先生、英士さんも」
リョウ「その為に、本業の探偵の方を知らせてなかった俺に、不信を持ったあの女… ふうちゃんを… 俺がaikeiの里の近くに劇団を移したりしたから。想像すれば… 予想出来たのに… 俺は危険をわざわざ手繰り寄せて… 探偵とは名ばかりで!あの女が!ふうちゃんに近付いて。居場所を突き止めて。手紙まで!… そんなになるまで放っといた!俺が… 大事なふうちゃんを傷付けた!」
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