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告白④-1
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リョウside-談話室-
リョウ『俺ね悔しくて仕方なかった…』
風果『悔しい?』
リョウ『倫くんがふうちゃん達と再会した時、俺高校2年だったから…』
俺ね、先にふうちゃんを見つけたかった…
ふうちゃんにマタ逢う日を夢見てたから…
リョウ「俺はふうちゃんに、倫くんより先に逢いたかった。俺も倫くんも頻繁に会ってたわけじゃないけど。お世話になったのは事実で。ふうちゃんに逢うにはどうしたらいいか考えてた俺に『職業』というヒントをくれたのも倫くんだから、感謝してるけど『風果の場所教えようか?』って言われて『いい、大丈夫。俺いつか自分で見つけるから』って答えたんだ」
風果「倫さんはどうやって?」
リョウ「ふうちゃん家の引っ越し先が、倫くんが勤務に着いた管轄の中に入ってたから」
風果「家庭調査表?みたいな事?それを見て?」
リョウ「必然的に… ね。交番勤務の倫くんがそれだけに頼ったわけじゃない。ちゃんと色々自分でも調べて」
風果「母が言ってました。引っ越すと言っても『誰も知らない人ばかりのトコへ、飛び込んで行く迄の勇気はなかった』ってせめてもの罪滅ぼしに、私達を合わせてはくれてたらしいですけど… 倫さんが警察官になった頃には思春期を迎えて、それこそ必然的に会う事が無くなってったんです」
リョウ「それは最近俺も聞いて驚いたんだ。ずっと連絡取ってるんだろうな… って思ってたからさ。丁度同じ頃だな。俺も会わなくなったの。俺は話をしたらきっとふうちゃんの居場所を聞きたくなる。自分で探すっていうモチベーションが…そ の為に必要な勉強している事全てが… 無駄になってしまう!と思って。意地でも会わない!って決めたんだ」
風果「私は人に対する警戒心が強くなって。誰とも関わり合いを持ちたく無かった。だからそれもあって…」
リョウ『俺ね悔しくて仕方なかった…』
風果『悔しい?』
リョウ『倫くんがふうちゃん達と再会した時、俺高校2年だったから…』
俺ね、先にふうちゃんを見つけたかった…
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リョウ「俺はふうちゃんに、倫くんより先に逢いたかった。俺も倫くんも頻繁に会ってたわけじゃないけど。お世話になったのは事実で。ふうちゃんに逢うにはどうしたらいいか考えてた俺に『職業』というヒントをくれたのも倫くんだから、感謝してるけど『風果の場所教えようか?』って言われて『いい、大丈夫。俺いつか自分で見つけるから』って答えたんだ」
風果「倫さんはどうやって?」
リョウ「ふうちゃん家の引っ越し先が、倫くんが勤務に着いた管轄の中に入ってたから」
風果「家庭調査表?みたいな事?それを見て?」
リョウ「必然的に… ね。交番勤務の倫くんがそれだけに頼ったわけじゃない。ちゃんと色々自分でも調べて」
風果「母が言ってました。引っ越すと言っても『誰も知らない人ばかりのトコへ、飛び込んで行く迄の勇気はなかった』ってせめてもの罪滅ぼしに、私達を合わせてはくれてたらしいですけど… 倫さんが警察官になった頃には思春期を迎えて、それこそ必然的に会う事が無くなってったんです」
リョウ「それは最近俺も聞いて驚いたんだ。ずっと連絡取ってるんだろうな… って思ってたからさ。丁度同じ頃だな。俺も会わなくなったの。俺は話をしたらきっとふうちゃんの居場所を聞きたくなる。自分で探すっていうモチベーションが…そ の為に必要な勉強している事全てが… 無駄になってしまう!と思って。意地でも会わない!って決めたんだ」
風果「私は人に対する警戒心が強くなって。誰とも関わり合いを持ちたく無かった。だからそれもあって…」
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