62 / 146
何で涙が出るの?
しおりを挟む
風果side
ー園.図書室ー
(何で涙が出るの?)
風果『これで二人とも、前を向いて頑張って行けるんじゃないですか?』
御厨さんに言った事は、ホントに思ったから言ったのだし
家が売りに出される事だって分かってたじゃない…
ハァ
顔を両手で覆って、思わず溜め息…
いつもだったら、落ち着く空間.図書室。大抵の嫌な事は大好きな本を読めば…
部屋で考え事するんだった…
人の気配に顔をあげると
御厨さん… が心配そうに私を見詰めていて
リョウ「ふうちゃん?どうした?泣いてる?」
風果「泣いてないですよ?」
私の座っている席の前、椅子に腰掛けると
リョウ「そう?でも… 辛い時迄無理に笑おうとしたりしなくて良いから…」
風果「…けど、笑えて来ちゃうんです。あ、やっと運が向いて来た!とか良い事がありそう!(あった)って時になると… 運が逃げていっちゃうんです…」
リョウ「そんな事…」
流石の御厨さんも言葉に窮したみたい…
風果「…すみません御厨さん。今は一人で考えたい事があって…」
リョウ「…OK… いつでも話聞くからね?ふうちゃん」
私は…
頷くだけで精一杯で
図書室から出て行く、御厨さんの後ろ姿を見詰めてた
ある一通の手紙を見詰め… 考えたのは…
お母さんに抱き締めて欲しかった…
風果『助けて…』
って…
お母さん?英士さんのオウチにお世話になっているの?
妃那ちゃん頑張ってる?
逢いたいな…
私こんなに弱い人間だったの?
一人で生きていく!なんて強がり言わなくて良かった…
ー園.図書室ー
(何で涙が出るの?)
風果『これで二人とも、前を向いて頑張って行けるんじゃないですか?』
御厨さんに言った事は、ホントに思ったから言ったのだし
家が売りに出される事だって分かってたじゃない…
ハァ
顔を両手で覆って、思わず溜め息…
いつもだったら、落ち着く空間.図書室。大抵の嫌な事は大好きな本を読めば…
部屋で考え事するんだった…
人の気配に顔をあげると
御厨さん… が心配そうに私を見詰めていて
リョウ「ふうちゃん?どうした?泣いてる?」
風果「泣いてないですよ?」
私の座っている席の前、椅子に腰掛けると
リョウ「そう?でも… 辛い時迄無理に笑おうとしたりしなくて良いから…」
風果「…けど、笑えて来ちゃうんです。あ、やっと運が向いて来た!とか良い事がありそう!(あった)って時になると… 運が逃げていっちゃうんです…」
リョウ「そんな事…」
流石の御厨さんも言葉に窮したみたい…
風果「…すみません御厨さん。今は一人で考えたい事があって…」
リョウ「…OK… いつでも話聞くからね?ふうちゃん」
私は…
頷くだけで精一杯で
図書室から出て行く、御厨さんの後ろ姿を見詰めてた
ある一通の手紙を見詰め… 考えたのは…
お母さんに抱き締めて欲しかった…
風果『助けて…』
って…
お母さん?英士さんのオウチにお世話になっているの?
妃那ちゃん頑張ってる?
逢いたいな…
私こんなに弱い人間だったの?
一人で生きていく!なんて強がり言わなくて良かった…
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。



悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

夫は私を愛してくれない
はくまいキャベツ
恋愛
「今までお世話になりました」
「…ああ。ご苦労様」
彼はまるで長年勤めて退職する部下を労うかのように、妻である私にそう言った。いや、妻で“あった”私に。
二十数年間すれ違い続けた夫婦が別れを決めて、もう一度向き合う話。


夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる