ぎゅっ。

桜花(sakura)

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泣いている小さな女の子

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     「どうちたの?」  

 しゃがみこんで、えんえんって、ないている女の子《おんなのこ》に。   

  ベルクは、優《やさ》しく聞《き》いたの。   べルクと、同《おな》じくらいの。   

  ちっちゃな、可愛《かわい》い女の子《おんなのこ》です。  

  「クゥンクゥン」   

   ブーリャも、心配《しんぱい》そうに 鳴《な》きながら。  

 「だいじょうぶ?」   


   って、女の子《おんなのこ》に聞《き》いています。  

  「「ベルク! ブーリャ!」」  

   ヴィントと ルーナも、かけつけてくれました。  

  「「ヴィント!     ルーナ! ベルク! ブーリャ!?」」    

  パパとママも、慌《あわ》てたように、かけつけてきました。


    「えんえんなの」   

    ベルクは、女の子《おんなのこ》が泣《な》いているの! って。みんなにつたえました。   

    ママはしゃがむと女の子《おんなのこ》に 。  

  「どうしたの?」   


   って。優《やさ》しく聞《き》いたんです 。   でもね 。   


  女の子《おんなのこ》はびっくりしちゃったのかな?    

  泣《な》くのやめて 。   

  みんなを。   

 キョロキョロ、不安《ふあん》そうに見《み》つめてね。   


  「 パパ ぁ、ママぁ」  

  怖《こわ》くなっちゃったのかな? 


   女の子《おんなのこ》がまた泣《な》きだしちゃった……    
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