ぎゅっ。

桜花(sakura)

文字の大きさ
上 下
16 / 43

チーム 咲岡朔眞《さきおかさくま》

しおりを挟む
   【紙芝居《かみしばい》の お知《し》らせ】   

  ○○月《がつ》□□日《にち》   ◎◎病院《びょういん》で紙芝居《かみしばい》を、まなびのへや でひらきます。

  (18さいまでの) 

  ◎◎病院《びょういん》のお友達《ともだち》。

   ◇◇図書館《としょかん》に通うお友達《ともだち》。

   ☆☆町のお友達《ともだち》。  


 遊《あそ》びに来《き》てね。  


  お話《はなし》は。  

【どうしたら。みんな仲良《なかよ》しで頑張《がんば》れるかな?】  


 ◇◇図書館《としょかん》責任者《せきにんしゃ》  出塚拓眞《でづか たくま》

   作《さく》.語《かた》り     神咲マミ《かんざきまみ》


  ──     マミは、月一回 。定期検診のために通う◎◎病院の検診が終わった後に。

   小児病棟にて。治療をしながら院内学級に通い、頑張っている子どもたちとの交流を楽しみにしていて。  

 病院のお世話になっている先生に、相談したら  

『OKだよ!』   

  って。許可をもらえて。  


『紙芝居をするから、遊びに来てね』  

 って伝えて。   

 ◇◇図書館に通う子供たちに。拓眞は。手書きの便りを手渡して。 

  図書館の壁には、ポスターを作成して貼って。    

  ☆☆町の回覧板に、紙芝居開催を掲載して、子供たちに来てくれるように。と。伝えて。  

  こうしてついに……    

 ◎◎病院《びょういん》 あそびの へや  

「ドキドキするよ~。助けて愛朱実あすみ~」  

「マミなら大丈夫!」

  「拓眞が紙芝居? とか思ってたけと……なんか分かる気がするなぁ。  癒し系な女の子だね~」  


「うるさいよ! 朔弥さくや!」  


 絵を描いて、読み方などの練習を手伝った、マミの親友の。  

 岡愛朱実おか あすみ  

 紙芝居の投影機とうえいきなど、色々用意してくれた、拓眞の悪友の。  

 中庭朔弥なかにわ さくや   

    朔弥には。 

   『彼女と仲良くなるために、頑張っている訳ね~』    

   と、カラカワレている拓眞。      

  間違ってないから、反論出来ない拓眞であった。       


「俺ら、四人打ち合わせして、練習してチームワークばっちりだし。大丈夫だよな」  

「あぁ、投影機とか機械関係のチェックは任せなさい!」

  「頼む。俺は子供たちの様子を見てるから」   


  出来ることなら。  

(マメちゃんの側にさ。いてあげたかったよ)   
 そう、拓眞は思ったけど。 
 

(けどさ)


  「愛朱実、そばにいてね?」  

「任せなさい! サポートもしっかりするから!」   

  ハキハキ、さっぱり系の女の子が、マミをサポートするために参加しているし。




   ──  『拓眞さん? 病院で暮らしている子たちと。あそびのへやに紙芝居を見に来てくれる子たちの様子を見ていて下さいますか?』


  (可愛くお願いされたらさ)


   もちろん、様々な、病を抱え頑張っている子供たち。もちろん、病院の看護師さんとか、スタッフがそばで見守ってくれる事になっていて。

   心配はいらないけれど。  

 マミは、紙芝居を読むのに。


  『いっぱいいっぱいになっちゃって。子供たちの変化にまで、気を回してあげられないから』  


 って。

  
 拓眞は。


   『チーム 咲岡朔眞《さきおかさくま》を結成してね。自分の役割を考えたらさ』  

 マミに、心配しなさんな。というように。


  『任せなさい!  図書館を利用している子供たちも、☆☆町から参加してくれる子供たちも、皆。俺が見ているから。だから心配しなくていいからね』  

  約束して。マミが安心した。っ

  て風に笑ってくれて。 

 (絶対に成功するよね) 

  拓眞は、気合いを入れると。当日(あそびのへや)に。 参加してくれる子供たち。12人の事を知る事から初めて。 


  病のため、病室から離れられない子供たちには、部屋のテレビで見れるように。って。   そういう作業が得意な朔弥が。撮影して、編集した後に。後日、上映出来るように仕上げてくれる事になっている。 

  そして……  

   ○○がつ□□にち  

 ついに来た。◇◇図書館主催のイベント。  


 紙芝居の始まり始まり……






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

愛してほしかった

こな
恋愛
「側室でもいいか」最愛の人にそう問われ、頷くしかなかった。  心はすり減り、期待を持つことを止めた。  ──なのに、今更どういうおつもりですか? ※設定ふんわり ※何でも大丈夫な方向け ※合わない方は即ブラウザバックしてください ※指示、暴言を含むコメント、読後の苦情などはお控えください

すれ違ってしまった恋

秋風 爽籟
恋愛
別れてから何年も経って大切だと気が付いた… それでも、いつか戻れると思っていた… でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…

ゼラニウムの花束をあなたに

ごろごろみかん。
恋愛
リリネリア・ブライシフィックは八歳のあの日に死んだ。死んだこととされたのだ。リリネリアであった彼女はあの絶望を忘れはしない。 じわじわと壊れていったリリネリアはある日、自身の元婚約者だった王太子レジナルド・リームヴと再会した。 レジナルドは少し前に隣国の王女を娶ったと聞く。だけどもうリリネリアには何も関係の無い話だ。何もかもがどうでもいい。リリネリアは何も期待していない。誰にも、何にも。 二人は知らない。 国王夫妻と公爵夫妻が、良かれと思ってしたことがリリネリアを追い詰めたことに。レジナルドを絶望させたことを、彼らは知らない。 彼らが偶然再会したのは運命のいたずらなのか、ただ単純に偶然なのか。だけどリリネリアは何一つ望んでいなかったし、レジナルドは何一つ知らなかった。ただそれだけなのである。 ※タイトル変更しました

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

僕は君を思うと吐き気がする

月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

覚悟はありますか?

翔王(とわ)
恋愛
私は王太子の婚約者として10年以上すぎ、王太子妃教育も終わり、学園卒業後に結婚し王妃教育が始まる間近に1人の令嬢が発した言葉で王族貴族社会が荒れた……。 「あたし、王太子妃になりたいんですぅ。」 ご都合主義な創作作品です。 異世界版ギャル風な感じの話し方も混じりますのでご了承ください。 恋愛カテゴリーにしてますが、恋愛要素は薄めです。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

処理中です...