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偽物だろうと
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◆◇原初ノ迷宮第七十九層◇◆
「オラォッ!!」
ステータスのスキル欄にあった強打が崩打に変わっていた。強打の方が強い一撃が打てそうに思えていたけど、崩打はかなり強かった。
戦闘での派手な破壊は無くなったけど、内面の方にダメージを与えるコレは血を無駄にしないから俺の生命線の血貯蓄と相性が凄くいい。ストレス解消という面だけは向いてないんだけども......
「シッ!!」
「ギョボォ」
どうしてもストレス解消がしたい時は金砕棒を使わずに拳を使って崩打を打ち込めばいい。まさか無手でもこのスキルが乗るとは思わなかった。駄目元で試しにやってみたら普通にいけたのは嬉しかった。
コメカミに崩打をブチ込まれた哀れなモンスターが奇声を発して崩れ落ちていくのを特等席で見届けると戦闘終了のアナウンスが流れた。
『レベルが2上がりました』
七十八階層の残りも合わせて5上がった。
けど、なんかココ最近上がりが緩い。正直温いと言うか相性の良い敵ばかりだからそう感じるのか、本当にコイツらが格上じゃないか。進化? システムのお陰で何段階進化したのかがわからないのが厄介な所。もう一段階鑑定の位階が上がればそう言うのもわかるようになるのか......もしわかるようになるんだったら上位鑑定は喉から手が出る程欲しい。
「またご褒美階層あればいいなぁ......」
倒した敵の脳天に手を突っ込んで血を吸い出す。
拳で倒せば鼻や口からしか血を流さないからたくさん詰まってていい感じに殆どを回収できる。身体に直接手を突っ込んで回収、それも脳天からが一番効率が良いと俺はこの階層で学んだ。
無傷の死体を実験に使って脳天、顔面、首、心臓、腹、太腿と手を突っ込む部位を色々変えて試してみたけど、立たせた状態で脳天からが一番ロスが少なかったからこれからはそうする。まだ生きている時は心臓に手を突っ込むのが一番良かった。使い分けよう。
それはそれとして......
「あーやっぱソロっていいわー」
俺の陣営というか俺以外で意志を持って動くのなんてのは肉触手ナイフだけでいい。アレは単純に武器だし、我儘言わないし、邪魔な時はグルグル巻きにして荷物の底に置いとけばいいし、それにちゃんと俺を助けるような行動もしたから一応信用はした。信頼まではいってない。
とりあえずあの意味わからん幼虫は上の階に置いてきた。オークの死体を丸一匹食って動けない間に残りのオークの死体を何個も出入り口に詰めてきたからそう簡単に追い付けない。はず。
もし生きて追い付いてきて、反省した態度だったらそん時に考える予定。今のままだと殺すしかない......と言うかふとした瞬間に俺が殺してしまう。小説とかだったら今後、艱難辛苦を乗り越えて成長し、漸く俺に追い付いた幼虫がソレをするに相応しいタイミングで、俺は幼虫と対峙しザマァされる展開になりそうなもんだけど、これは現実だから逆に返り討ちにして一件落着になる。もしザマァされちゃったならそん時はそん時。そんなわけで――
「ソロさいこー」
俺はソロを謳歌している。
そんな煩わしい事から解放された今の俺はとっても清々しい状態であった。誰にも邪魔をされず自由に振る舞えるのは素晴らしい。
足取りも自然と軽くなっていった匠は楽々と階層を進んで周り順調に階段へ辿り着いた。この階層では合計5レベルが上がった。
............階段を降りる寸前に早く追い付かれそうでちょっと不安になったから、念を入れて通路をぶっ壊した岩で塞いでおいたのはご愛嬌。
◆◇原初ノ迷宮第八十層◇◆
階段を降りた先にあったボスの待つ扉がやけに質素だった。具体的に言うと、一般家庭にあるようなドアノブのある木の扉。
「............」
どことなく、俺が居た家のトイレのドアに似ていてムカムカしてきた。ここから出たらあの家を絶対に破壊してやろう。半壊させた後にヒヨコがいいかな。ふふふふふふふふ......
俺は無言で戦闘準備をしていく。脱ぐのが上だけになったのはやっぱり精神的にも手間的にも負担が減って嬉しい。早く上に着るものもドロップするか宝箱から出して欲しい。それかババアの店で手に入るか。
金砕棒と棘を手に持ち、尻ポケットに寸鉄、ベルトを通すよくわかんない所に肉触手ナイフを捻じ入れて武装完了。MPは満タン。
「っし、行くか」
金砕棒を振りかぶって、全力で木の扉に叩き付けた。
だが、不思議な力が働いているのか手にはタイヤでも叩いたような手応えしかなく、扉は傷一つない。
引くに引けず、物攻に25振って再チャレンジしても結果は変わらず......炎を纏わせて腕も魔化させてぶっ叩いても傷一つ無い扉。ムカつく。ムカつくけど今の俺には壊せないとわかり断念......
「いつか絶対に壊してやる......」
減ったMPの回復を待ってから普通に扉を開いて中に入った。あー、イライラが限界突破しそう。この終わらない確変並に湧き続けるストレスと苛立ちとムカつきは全部ボスにぶつけよう......うん、そうしよう。
ボスは......あ、居た......けどなんだアレ?
──────────────────────────────
デプスサイコミラー
レベル:108
相対した者の心の中を読み、その者の一番苦手なモノへ姿を変えて襲う
──────────────────────────────
ボス部屋の中には高さ3mくらいの巨大な全身鏡が三つ鎮座していた。
飛ばした鑑定でわかったのは意味のわからない名前と三桁に到達したレベル......これは......ちょっと拙いかもしれない。
それにレベルが高いだけじゃなく俺が苦手なモノって鑑定文に出ている。相性悪くてレベルは高いのはキッツい。一体何が出てくるんだろうか......
考え込む匠――だったが、すぐに思考を放棄して収納から比較的大きなサイズの魔石を取り出して、鏡に向かって投擲した。覚えたての【風神那海】を全力で乗せるイメージで。
これで割れたら儲けもの、割れなくてもどんな反応か観察出来るという事で躊躇いなくそれなりの値段で売れるだろうソレを、戦闘態勢に入る前の気持ち悪い鏡に投げつけた。
ボス部屋のボスは、侵入者が一定距離まで近付かないと動き始めないのを匠は以前から知っていた。だから安心して攻撃をする。
人間は誰しも苦手なモノが来るとわかっている事に進んで関わろうとしない。たとえそれが回避不可なダンジョンボスであろうとも。それは当然匠もだ。積極的に苦手なモノに嬉々として向かっていく人間がいるとすれば、それはただの異常者かドMだろう。
『ア゛ァ゛ァ゛ァ“ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛』
超高速で吸い込まれるように頭部(と思われる箇所)へとびっくりシンカー並の急変化で向かう拳大の魔石。鏡までの距離が後三分の二程となった時、黒板を引っ掻く音を更に不快にしたような声を出して喘ぐ鏡。
「う゛っ......」
流石の匠もこれには顔を顰めてしまう。人から悪魔に変貌しようが、元から生理的に無理だったモノは変わらなかった。若しくは悪魔にもその音が効くか。多分前者だろう。
涙目になり耳を抑えて苦しむ匠をそのままに、鏡がグネグネと動いて瞬時に姿を変えていく。3mくらいあった全長はその半分程に縮み、鏡だったモノはその姿を精巧なモノに変えていった。
風神那海スキルも必中じゃないらしい。吸い込まれるように変化するのは一度きり、それがわかっただけでも意味のある事。まぁそんな事はどうだっていい。
そう、本当にどうだっていい。何故なら......そんな些細な事が気にならない事態になってるから。
「......あはははははははッッ!! そうか、そうくるのか!!!」
鏡の完成体を目にした次の瞬間、涙目で顰めていた匠の顔は嫌悪感と不機嫌を隠そうともしない獰猛な笑みへと変わっていた。
身体からは殺気が溢れ出し、武器を握る手と噛み締めた歯は力を入れすぎて砕けては治りまた砕けるのを繰り返していた。
「よォ、クソ共......本物じゃないのが残念で仕方ないけど、本物とやる前の練習......いや、違うわ。お前らを二度殺せるチャンスを与えてくれたダンジョンに感謝してキッチリぶち殺してやる」
クソな父親とカスな母親とゲスな姉のパチモンが俺を睨んでいる。ありがとうダンジョンモンスター。ありがとうダンジョン。
ありがとう。
「死ねやオラァ!!!!」
心の奥底ではコイツらの事苦手とでも思っていたのか、長年の生活で染み付いたモンの所為か。
本気でムカつくけど此処でソレを払拭すればいい。
全身全霊でぶち殺せば何か変わるでしょ。
「オラォッ!!」
ステータスのスキル欄にあった強打が崩打に変わっていた。強打の方が強い一撃が打てそうに思えていたけど、崩打はかなり強かった。
戦闘での派手な破壊は無くなったけど、内面の方にダメージを与えるコレは血を無駄にしないから俺の生命線の血貯蓄と相性が凄くいい。ストレス解消という面だけは向いてないんだけども......
「シッ!!」
「ギョボォ」
どうしてもストレス解消がしたい時は金砕棒を使わずに拳を使って崩打を打ち込めばいい。まさか無手でもこのスキルが乗るとは思わなかった。駄目元で試しにやってみたら普通にいけたのは嬉しかった。
コメカミに崩打をブチ込まれた哀れなモンスターが奇声を発して崩れ落ちていくのを特等席で見届けると戦闘終了のアナウンスが流れた。
『レベルが2上がりました』
七十八階層の残りも合わせて5上がった。
けど、なんかココ最近上がりが緩い。正直温いと言うか相性の良い敵ばかりだからそう感じるのか、本当にコイツらが格上じゃないか。進化? システムのお陰で何段階進化したのかがわからないのが厄介な所。もう一段階鑑定の位階が上がればそう言うのもわかるようになるのか......もしわかるようになるんだったら上位鑑定は喉から手が出る程欲しい。
「またご褒美階層あればいいなぁ......」
倒した敵の脳天に手を突っ込んで血を吸い出す。
拳で倒せば鼻や口からしか血を流さないからたくさん詰まってていい感じに殆どを回収できる。身体に直接手を突っ込んで回収、それも脳天からが一番効率が良いと俺はこの階層で学んだ。
無傷の死体を実験に使って脳天、顔面、首、心臓、腹、太腿と手を突っ込む部位を色々変えて試してみたけど、立たせた状態で脳天からが一番ロスが少なかったからこれからはそうする。まだ生きている時は心臓に手を突っ込むのが一番良かった。使い分けよう。
それはそれとして......
「あーやっぱソロっていいわー」
俺の陣営というか俺以外で意志を持って動くのなんてのは肉触手ナイフだけでいい。アレは単純に武器だし、我儘言わないし、邪魔な時はグルグル巻きにして荷物の底に置いとけばいいし、それにちゃんと俺を助けるような行動もしたから一応信用はした。信頼まではいってない。
とりあえずあの意味わからん幼虫は上の階に置いてきた。オークの死体を丸一匹食って動けない間に残りのオークの死体を何個も出入り口に詰めてきたからそう簡単に追い付けない。はず。
もし生きて追い付いてきて、反省した態度だったらそん時に考える予定。今のままだと殺すしかない......と言うかふとした瞬間に俺が殺してしまう。小説とかだったら今後、艱難辛苦を乗り越えて成長し、漸く俺に追い付いた幼虫がソレをするに相応しいタイミングで、俺は幼虫と対峙しザマァされる展開になりそうなもんだけど、これは現実だから逆に返り討ちにして一件落着になる。もしザマァされちゃったならそん時はそん時。そんなわけで――
「ソロさいこー」
俺はソロを謳歌している。
そんな煩わしい事から解放された今の俺はとっても清々しい状態であった。誰にも邪魔をされず自由に振る舞えるのは素晴らしい。
足取りも自然と軽くなっていった匠は楽々と階層を進んで周り順調に階段へ辿り着いた。この階層では合計5レベルが上がった。
............階段を降りる寸前に早く追い付かれそうでちょっと不安になったから、念を入れて通路をぶっ壊した岩で塞いでおいたのはご愛嬌。
◆◇原初ノ迷宮第八十層◇◆
階段を降りた先にあったボスの待つ扉がやけに質素だった。具体的に言うと、一般家庭にあるようなドアノブのある木の扉。
「............」
どことなく、俺が居た家のトイレのドアに似ていてムカムカしてきた。ここから出たらあの家を絶対に破壊してやろう。半壊させた後にヒヨコがいいかな。ふふふふふふふふ......
俺は無言で戦闘準備をしていく。脱ぐのが上だけになったのはやっぱり精神的にも手間的にも負担が減って嬉しい。早く上に着るものもドロップするか宝箱から出して欲しい。それかババアの店で手に入るか。
金砕棒と棘を手に持ち、尻ポケットに寸鉄、ベルトを通すよくわかんない所に肉触手ナイフを捻じ入れて武装完了。MPは満タン。
「っし、行くか」
金砕棒を振りかぶって、全力で木の扉に叩き付けた。
だが、不思議な力が働いているのか手にはタイヤでも叩いたような手応えしかなく、扉は傷一つない。
引くに引けず、物攻に25振って再チャレンジしても結果は変わらず......炎を纏わせて腕も魔化させてぶっ叩いても傷一つ無い扉。ムカつく。ムカつくけど今の俺には壊せないとわかり断念......
「いつか絶対に壊してやる......」
減ったMPの回復を待ってから普通に扉を開いて中に入った。あー、イライラが限界突破しそう。この終わらない確変並に湧き続けるストレスと苛立ちとムカつきは全部ボスにぶつけよう......うん、そうしよう。
ボスは......あ、居た......けどなんだアレ?
──────────────────────────────
デプスサイコミラー
レベル:108
相対した者の心の中を読み、その者の一番苦手なモノへ姿を変えて襲う
──────────────────────────────
ボス部屋の中には高さ3mくらいの巨大な全身鏡が三つ鎮座していた。
飛ばした鑑定でわかったのは意味のわからない名前と三桁に到達したレベル......これは......ちょっと拙いかもしれない。
それにレベルが高いだけじゃなく俺が苦手なモノって鑑定文に出ている。相性悪くてレベルは高いのはキッツい。一体何が出てくるんだろうか......
考え込む匠――だったが、すぐに思考を放棄して収納から比較的大きなサイズの魔石を取り出して、鏡に向かって投擲した。覚えたての【風神那海】を全力で乗せるイメージで。
これで割れたら儲けもの、割れなくてもどんな反応か観察出来るという事で躊躇いなくそれなりの値段で売れるだろうソレを、戦闘態勢に入る前の気持ち悪い鏡に投げつけた。
ボス部屋のボスは、侵入者が一定距離まで近付かないと動き始めないのを匠は以前から知っていた。だから安心して攻撃をする。
人間は誰しも苦手なモノが来るとわかっている事に進んで関わろうとしない。たとえそれが回避不可なダンジョンボスであろうとも。それは当然匠もだ。積極的に苦手なモノに嬉々として向かっていく人間がいるとすれば、それはただの異常者かドMだろう。
『ア゛ァ゛ァ゛ァ“ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛』
超高速で吸い込まれるように頭部(と思われる箇所)へとびっくりシンカー並の急変化で向かう拳大の魔石。鏡までの距離が後三分の二程となった時、黒板を引っ掻く音を更に不快にしたような声を出して喘ぐ鏡。
「う゛っ......」
流石の匠もこれには顔を顰めてしまう。人から悪魔に変貌しようが、元から生理的に無理だったモノは変わらなかった。若しくは悪魔にもその音が効くか。多分前者だろう。
涙目になり耳を抑えて苦しむ匠をそのままに、鏡がグネグネと動いて瞬時に姿を変えていく。3mくらいあった全長はその半分程に縮み、鏡だったモノはその姿を精巧なモノに変えていった。
風神那海スキルも必中じゃないらしい。吸い込まれるように変化するのは一度きり、それがわかっただけでも意味のある事。まぁそんな事はどうだっていい。
そう、本当にどうだっていい。何故なら......そんな些細な事が気にならない事態になってるから。
「......あはははははははッッ!! そうか、そうくるのか!!!」
鏡の完成体を目にした次の瞬間、涙目で顰めていた匠の顔は嫌悪感と不機嫌を隠そうともしない獰猛な笑みへと変わっていた。
身体からは殺気が溢れ出し、武器を握る手と噛み締めた歯は力を入れすぎて砕けては治りまた砕けるのを繰り返していた。
「よォ、クソ共......本物じゃないのが残念で仕方ないけど、本物とやる前の練習......いや、違うわ。お前らを二度殺せるチャンスを与えてくれたダンジョンに感謝してキッチリぶち殺してやる」
クソな父親とカスな母親とゲスな姉のパチモンが俺を睨んでいる。ありがとうダンジョンモンスター。ありがとうダンジョン。
ありがとう。
「死ねやオラァ!!!!」
心の奥底ではコイツらの事苦手とでも思っていたのか、長年の生活で染み付いたモンの所為か。
本気でムカつくけど此処でソレを払拭すればいい。
全身全霊でぶち殺せば何か変わるでしょ。
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