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貢物
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ノーマル触手三本を生やしたナイフ片手にハチの死骸に近付いて、触手一本一本にハチの死骸を掴むように指示を出す。そうするとあら不思議、モーニングスターとボーラを掛け合わせたかのような武器の完成である。勘のいい皆さんならばもうお気付きだろう。この後俺が何をするのか、を。
「フッッッ!!」
結構な重量の触手モーニングスターを全力で振り回し、ハチの群れへと叩き付け、階段へと駆ける。背後や側面のハチは全て無視をしてただただ、目的地への到着を最優先にした特攻を仕掛けた。
腕力と重量だけでも相当な威力なのだが、更に遠心力で威力を追加したモーニングスターは、目論見通りにハチの壁を粉砕した。ザンネンながら二撃目で武器のハチが粉砕されてしまったが、触手ナイフが機転を利かせて即座にソレを廃棄、自由になった触手で生きたハチを鹵獲して武器へと強制的にジョブチェンジさせて実質敵がいる限り耐久が無限のモーニングスターが完成してしまった。
やはり叩きつける系の武器は良い。点や線で捉えるよりも面で捉える方がより多くの敵を潰せる。切れ味や刃の欠けに気を取られる必要もない。
「アーハッハッハッハァァァァッ!!!」
押し寄せるハチの波を強引に力で潰し、掻き分け、定期的に炎を纏って身体についたハチを処分。大きさがある分、コイツらは潰しやすくていい。コイツらの毒は痛い他に若干痺れたり吐き気がしたり程度で、気付いたら身動きがとれなくて詰んでいた......なんて事にはならないから楽だった。
「ハハハハハハハハッ!!!」
振り回せば振り回した分だけ、自分の前に道が開いて敵の数が減る。敵を潰した感触に酔いしれ、抵抗感があればより力を込めて押し込み、潰す。
この階層に来て溜まりに溜まったストレスを一気に発散する良い機会なのでより気合いが入り、その動きが止まる気配は一向に見えない。
当初匠が懸念していた蜂球による圧殺や蒸し焼きは起こる気配が無いのも快進撃に拍車を掛けていた。そもそも蜂球という名前だけ知っていたから匠はソレをされると連想してしまった。しかしソレは弱い蜜蜂が圧倒的なまでに格上の雀蜂に対抗する為の策なのを知らなかった故の無用な心配であった。
「フハハハハハハッ」
匠はただただ進みながら触手モーニングスターを振り上げて振り下ろす。時々上に向けてモーニングスターを振り回すだけで逃げ場の無いスズメバチドームを切り崩していった。
先端についたスズメバチは容赦なく仲間のスズメバチを叩き殺し、ソレを掴む触手は軌道上のスズメバチを巻き込んで撃ち落とし、それでも尚近寄ってきたスズメバチは金砕棒と炎で殺されていく。
◆◆◆◆◆
圧倒的に有利だったのにも関わらず毒も何も効かない進撃してくる化け物に、歴戦の雄であるグレータージェネラルホーネットが怯えだす。
この蟲の草原の覇者である女王に長年仕え、数多の蟲やモンスターを屠ってきた。それ故に女王自らに将軍と認められて以降ずっと女王の剣を名乗ってきた。
だが、そんな彼であっても目の前の人型モンスターを倒すビジョンが見えなかった。いつも通り数を集めて襲っても無駄に同胞や部下を減らされ、毒は全く効いておらず、何故か再生もしてきやがった。
人の形をした化け物と認識を改め、包囲網を厚くして全方位から絶え間なく攻撃を仕掛けていれば何時かはあの馬鹿げた再生能力も終わると共に戦力分析も出来、あわよくば殺せると思っていた――
アレは火の魔法を使えるらしい。火達磨になるしか出来ないみたいでキッチリ火傷しているのに関わらずアレは気にもしていないで定期的に火達磨になっている。取り付いて殺すのが不可能となった。正直、頭がおかしいと思う。
身体から出てくる黒い液体は触ると肉体の動きが鈍るらしい。人間はそんな事しないからやっぱり化け物なんだと再認識した。
手に持っている奇妙な武器というものは自由自在に操れるらしい。私の仲間を生きたまま武器にする異常性、腕力や持久力なども昔見た人間と違う部分しかない。化け物だ。
いつも通りに敵の周囲に固まっているのが裏目に出てしまった。もうダメだ......おしまいだぁ......部下がどんどん殺されていく......どうしてこうなった......
「カチカチカチカチカチカチ」
失態を取り戻そうと急いで指示を送るも、部下は指示を聞くどころではない現状......ただただパニックを起こして敵に突貫するだけ。そんな状態では事態は好転する筈もなく部下達は突っ込んでは潰され、突っ込んでは焼かれで、誰がどう見ても無駄死にだとわかる無様な死に様を晒し続けていく。
「ギギギギギギ」
まだまだ弱くて情けない所もある部下達だが、それでもアイツらは我が女王が腹を痛めて産んだ愛すべき存在だ。これ以上の無駄死は女王が悲しむ......
覚悟を決めた。
もっと早くこうするべきだった。
この戦いが終わったら一度将軍職を外して武者修行するべきだろう。
「カチカチカチカチカチカチッ!!」
己が出せる最大音量で部下達に撤退の指示を出すと、流石に気が付いたみたいで冷静さを取り戻して徐々に下がっていく。しかしヤツの進行方向に居る部下達だけは指示を無視して引き下がらずにヤツの前に立ち塞がっていた。
......馬鹿者共めが......ッッ!!
眼下には身体の八割程を失いながらもまだ死ねていない部下や燃え尽きかけている部下、武器に雁字搦めにされて抜け出せず己の意思とは関係なく部下達を殺していく部下......何だこれは、地獄か......
スズメバチが死に絶えていく中でも勇敢に肉盾となって女王の巣へ肉迫する匠から守るスズメバチ。その部下と匠の間に強引に割り込み、必死に巣を守る部下をその巨体で押し退けて進撃を止めない匠の前に将軍は降り立った。
「やっと来たのか、遅かったな......じゃあ早速だけど死ね」
何かを言いいながら武器を振り下ろす化け物。その武器の先端には涙を流しながら息絶えた部下。
「キシキシキシキシキシキシキシキシ」
スキル【大将軍】と【一騎討ち】を発動して全身体能力を何倍にも底上げし、避ければ巣が丸見えになるのもあるが勇敢に戦って散った仲間の骸を弄ばれるのが許せなく思い、攻撃を受け止めに掛かった。
「......プッ......アハハハァッ」
攻撃を受け止める刹那、化け物が酷く耳障りな粘っこい声で、嗤った――
それを見た瞬間産毛が総毛立ち、アレを受け止めるのは拙い......と、思った時にはもう、手遅れだった。
「ジャァァァァァッッ!!!!」
身体に当たる寸前、捕らえていたスズメバチの骸をゴミのように捨てた肉触手ナイフは俊敏な触手捌きで将軍の身体に巻き付き捕らえた。将軍は暴れ、叫ぶがナイフには何のその。
あっという間に行動の自由を奪い、新たに強力な武器としてしまった。これには匠もニッコリ。
「こうするのを何度も見ていたはずなのに......所詮虫か。バカなヤツだなぁ。CかUC武器が進化してR武器になったね、良かったなぁナイフ君」
――さぁ、本丸をぶち壊そう
何を言われているのかわからないが、バカにしているのはわかった。
女王の巣に手を掛ける心算なのもわかった。
だが、どうしようもない。
屈辱だった。
もう、逃げられない。
女王への懺悔と部下への謝罪を叫び、同胞を殺す道具へと成り果てた己を呪いながら将軍は何度も何度も何度も何度も、己が護るべき場所を破壊する手伝いをさせられながら逝った。
将軍が逝く寸前、肢が何本か欠損した女王蜂が巣穴から運び出されるのを見ていた為、この世の全てを呪うような形相になっていたのに匠は気付けなかった。
◆◆◆◆◆
さっきまでうるせぇくらいキシャキシャ言っていたデカいのが大人しくなった。それとほぼ同時にこのハチパラダイスを作った元凶が、手下に引き摺られながら俺の前に姿を現した。
「ギ......ギギ......」
その後は......目の前に出てきたと思ったら手下共は整列して平伏、女王蜂らしきヤツは二つのモノを俺に渡そうと? してきていた。
透明な膜に包まれた琥珀色の物体と、一際デカい蜂の子が俺の目の前に掲げられている。えーっと、これらを俺にどうしろと?
「......これで許せ、と? 見逃せってか?」
「ギィ......」
ちょっと希望が出てきたよつな面に変わった。
思ってもみなかった行動に吃驚して思考停止したのが良くなかった。うん、本当にそれが良くなかった。コイツらには俺が完全に交渉に応じたように見えてちゃったんだろうなぁ。
......はぁ、仕方ない、か。
今までスズメバチドームで隠れて見えなかった草原の虫共も襲ってくる気配は無いから、きっとこの蜂共がなんかしたっぽい。終わり、か......
〈最下級エリクサー
ロイヤルゼリーと薬効のある花の蜜が混ざって偶然できた奇跡の品〉
──────────────────────────────
クイーンビー幼体
レベル:2
次代の女王蜂候補
親と同じ進化を辿るとは限らない
──────────────────────────────
......え、えぇぇぇぇと。これホントどうしろと?
「フッッッ!!」
結構な重量の触手モーニングスターを全力で振り回し、ハチの群れへと叩き付け、階段へと駆ける。背後や側面のハチは全て無視をしてただただ、目的地への到着を最優先にした特攻を仕掛けた。
腕力と重量だけでも相当な威力なのだが、更に遠心力で威力を追加したモーニングスターは、目論見通りにハチの壁を粉砕した。ザンネンながら二撃目で武器のハチが粉砕されてしまったが、触手ナイフが機転を利かせて即座にソレを廃棄、自由になった触手で生きたハチを鹵獲して武器へと強制的にジョブチェンジさせて実質敵がいる限り耐久が無限のモーニングスターが完成してしまった。
やはり叩きつける系の武器は良い。点や線で捉えるよりも面で捉える方がより多くの敵を潰せる。切れ味や刃の欠けに気を取られる必要もない。
「アーハッハッハッハァァァァッ!!!」
押し寄せるハチの波を強引に力で潰し、掻き分け、定期的に炎を纏って身体についたハチを処分。大きさがある分、コイツらは潰しやすくていい。コイツらの毒は痛い他に若干痺れたり吐き気がしたり程度で、気付いたら身動きがとれなくて詰んでいた......なんて事にはならないから楽だった。
「ハハハハハハハハッ!!!」
振り回せば振り回した分だけ、自分の前に道が開いて敵の数が減る。敵を潰した感触に酔いしれ、抵抗感があればより力を込めて押し込み、潰す。
この階層に来て溜まりに溜まったストレスを一気に発散する良い機会なのでより気合いが入り、その動きが止まる気配は一向に見えない。
当初匠が懸念していた蜂球による圧殺や蒸し焼きは起こる気配が無いのも快進撃に拍車を掛けていた。そもそも蜂球という名前だけ知っていたから匠はソレをされると連想してしまった。しかしソレは弱い蜜蜂が圧倒的なまでに格上の雀蜂に対抗する為の策なのを知らなかった故の無用な心配であった。
「フハハハハハハッ」
匠はただただ進みながら触手モーニングスターを振り上げて振り下ろす。時々上に向けてモーニングスターを振り回すだけで逃げ場の無いスズメバチドームを切り崩していった。
先端についたスズメバチは容赦なく仲間のスズメバチを叩き殺し、ソレを掴む触手は軌道上のスズメバチを巻き込んで撃ち落とし、それでも尚近寄ってきたスズメバチは金砕棒と炎で殺されていく。
◆◆◆◆◆
圧倒的に有利だったのにも関わらず毒も何も効かない進撃してくる化け物に、歴戦の雄であるグレータージェネラルホーネットが怯えだす。
この蟲の草原の覇者である女王に長年仕え、数多の蟲やモンスターを屠ってきた。それ故に女王自らに将軍と認められて以降ずっと女王の剣を名乗ってきた。
だが、そんな彼であっても目の前の人型モンスターを倒すビジョンが見えなかった。いつも通り数を集めて襲っても無駄に同胞や部下を減らされ、毒は全く効いておらず、何故か再生もしてきやがった。
人の形をした化け物と認識を改め、包囲網を厚くして全方位から絶え間なく攻撃を仕掛けていれば何時かはあの馬鹿げた再生能力も終わると共に戦力分析も出来、あわよくば殺せると思っていた――
アレは火の魔法を使えるらしい。火達磨になるしか出来ないみたいでキッチリ火傷しているのに関わらずアレは気にもしていないで定期的に火達磨になっている。取り付いて殺すのが不可能となった。正直、頭がおかしいと思う。
身体から出てくる黒い液体は触ると肉体の動きが鈍るらしい。人間はそんな事しないからやっぱり化け物なんだと再認識した。
手に持っている奇妙な武器というものは自由自在に操れるらしい。私の仲間を生きたまま武器にする異常性、腕力や持久力なども昔見た人間と違う部分しかない。化け物だ。
いつも通りに敵の周囲に固まっているのが裏目に出てしまった。もうダメだ......おしまいだぁ......部下がどんどん殺されていく......どうしてこうなった......
「カチカチカチカチカチカチ」
失態を取り戻そうと急いで指示を送るも、部下は指示を聞くどころではない現状......ただただパニックを起こして敵に突貫するだけ。そんな状態では事態は好転する筈もなく部下達は突っ込んでは潰され、突っ込んでは焼かれで、誰がどう見ても無駄死にだとわかる無様な死に様を晒し続けていく。
「ギギギギギギ」
まだまだ弱くて情けない所もある部下達だが、それでもアイツらは我が女王が腹を痛めて産んだ愛すべき存在だ。これ以上の無駄死は女王が悲しむ......
覚悟を決めた。
もっと早くこうするべきだった。
この戦いが終わったら一度将軍職を外して武者修行するべきだろう。
「カチカチカチカチカチカチッ!!」
己が出せる最大音量で部下達に撤退の指示を出すと、流石に気が付いたみたいで冷静さを取り戻して徐々に下がっていく。しかしヤツの進行方向に居る部下達だけは指示を無視して引き下がらずにヤツの前に立ち塞がっていた。
......馬鹿者共めが......ッッ!!
眼下には身体の八割程を失いながらもまだ死ねていない部下や燃え尽きかけている部下、武器に雁字搦めにされて抜け出せず己の意思とは関係なく部下達を殺していく部下......何だこれは、地獄か......
スズメバチが死に絶えていく中でも勇敢に肉盾となって女王の巣へ肉迫する匠から守るスズメバチ。その部下と匠の間に強引に割り込み、必死に巣を守る部下をその巨体で押し退けて進撃を止めない匠の前に将軍は降り立った。
「やっと来たのか、遅かったな......じゃあ早速だけど死ね」
何かを言いいながら武器を振り下ろす化け物。その武器の先端には涙を流しながら息絶えた部下。
「キシキシキシキシキシキシキシキシ」
スキル【大将軍】と【一騎討ち】を発動して全身体能力を何倍にも底上げし、避ければ巣が丸見えになるのもあるが勇敢に戦って散った仲間の骸を弄ばれるのが許せなく思い、攻撃を受け止めに掛かった。
「......プッ......アハハハァッ」
攻撃を受け止める刹那、化け物が酷く耳障りな粘っこい声で、嗤った――
それを見た瞬間産毛が総毛立ち、アレを受け止めるのは拙い......と、思った時にはもう、手遅れだった。
「ジャァァァァァッッ!!!!」
身体に当たる寸前、捕らえていたスズメバチの骸をゴミのように捨てた肉触手ナイフは俊敏な触手捌きで将軍の身体に巻き付き捕らえた。将軍は暴れ、叫ぶがナイフには何のその。
あっという間に行動の自由を奪い、新たに強力な武器としてしまった。これには匠もニッコリ。
「こうするのを何度も見ていたはずなのに......所詮虫か。バカなヤツだなぁ。CかUC武器が進化してR武器になったね、良かったなぁナイフ君」
――さぁ、本丸をぶち壊そう
何を言われているのかわからないが、バカにしているのはわかった。
女王の巣に手を掛ける心算なのもわかった。
だが、どうしようもない。
屈辱だった。
もう、逃げられない。
女王への懺悔と部下への謝罪を叫び、同胞を殺す道具へと成り果てた己を呪いながら将軍は何度も何度も何度も何度も、己が護るべき場所を破壊する手伝いをさせられながら逝った。
将軍が逝く寸前、肢が何本か欠損した女王蜂が巣穴から運び出されるのを見ていた為、この世の全てを呪うような形相になっていたのに匠は気付けなかった。
◆◆◆◆◆
さっきまでうるせぇくらいキシャキシャ言っていたデカいのが大人しくなった。それとほぼ同時にこのハチパラダイスを作った元凶が、手下に引き摺られながら俺の前に姿を現した。
「ギ......ギギ......」
その後は......目の前に出てきたと思ったら手下共は整列して平伏、女王蜂らしきヤツは二つのモノを俺に渡そうと? してきていた。
透明な膜に包まれた琥珀色の物体と、一際デカい蜂の子が俺の目の前に掲げられている。えーっと、これらを俺にどうしろと?
「......これで許せ、と? 見逃せってか?」
「ギィ......」
ちょっと希望が出てきたよつな面に変わった。
思ってもみなかった行動に吃驚して思考停止したのが良くなかった。うん、本当にそれが良くなかった。コイツらには俺が完全に交渉に応じたように見えてちゃったんだろうなぁ。
......はぁ、仕方ない、か。
今までスズメバチドームで隠れて見えなかった草原の虫共も襲ってくる気配は無いから、きっとこの蜂共がなんかしたっぽい。終わり、か......
〈最下級エリクサー
ロイヤルゼリーと薬効のある花の蜜が混ざって偶然できた奇跡の品〉
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クイーンビー幼体
レベル:2
次代の女王蜂候補
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......え、えぇぇぇぇと。これホントどうしろと?
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