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足掻き/畜生
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「アハハハハハッ......ヒャハッッッ!!」
狂気に満ちた姿とは裏腹に匠は徹底したヒットアンドアウェイで胸と頭部の二箇所を削っていく。一応そこそこバラけた攻撃を仕掛けているが、別に狙いがバレても構わないと思っている。
正気ならばもう少し慎重に仕掛けるのだが、今はキレている最中なので全体的に大雑把さは拭えない。
「Guraaaaaaaah!!!!」
チクチク削られているのには気付いているワーム、このままの状態が続くと何れ削り切られて負けると本能が警鐘を鳴らしてくる。何とかしなくては!! とは思っているのだが、鬱陶しいことこの上ないニンゲンの所為で奥の手を繰り出す暇も無い。
そんな中、とうとう蓄積されたダメージにより胸部の装甲に穴が空き、ワームは思わぬ痛みに声を上げてしまう――
「ッ......!! 二つ目ェェェ!!」
ぞぶり――とワームの胸に突き刺さる感触が棘越しに手に伝わると、即座により深く内部に突き刺さるように体重を掛けながら捻りを加え、押し込む。
棘は天然のカエシが付いていて、引っ張っても抜けない。ぶっ壊される心配は無いと思うがこれで手持ちの二本は使用済みとなってしまった。残る殴打以外の武器はナイフ一本......
ワームがかなり暴れてはいるが、胸周辺は狙いにくいらしく吹き飛ばされないよう気を付けていれば大丈夫なので、とりあえず傷口を広げてやろうと半ばまで刺さった棘を梃子の原理を利用し押し広げていく。
「散々弾きやがって......アハハッ!! グチャグチャ言ってて気持ちいいな!!」
「Gaaaaaaaa!!」
「......チッ、良い所だったのにッ」
ニンゲンが何をしようとしているのか理解したワームはもう、形振り構っていられなくなった。周囲へ無差別に酸を撒き散らし始めたので流石に匠も距離を取らざるを得なくなる。
距離を取った所であの皮膚が酸を通してくれればなぁ......と心の中で毒づき、深呼吸をして気持ちを落ち着けるよう努力しながら酸が掛かってしまった箇所を抉っていく。
「これじゃあ近付けない、か......厄介な事しやがって。追い詰められて破れかぶれの行動に見えるけど、アレは絶対に小狡い事を考えているハズだ」
思考する相手は強弱に関わらず面倒くさい。俺、学んだ。物凄く実力差が離れていなければ弱くてもどうにか出来るって俺自身が証明したし、強いヤツが知恵を使えばそのどうにかなるの部分が難しくなる。
「......さて、腸が煮えくり返りそうだが考えろ。無いなら無いなりに頭脳を振り絞って思考しろ......無鉄砲にやってきたけど血の量がそろそろヤバい。......ふぅ、気に食わないけどこの段階で一度落ち着けてよかったわ」
轟々と立ち上る白煙でワームの姿が隠れていく。どう足掻いてもこの酸性雨の中ヤツに攻撃するのは無理なので、この時間をインターバルと割り切り打開策を考える事と体力回復に費やす。
ワームもワームで酸を撒き散らかしているが、動きが緩やかになってきていて何やらミシミシと音を立てていた。やはりというか、何かしら状況を打破する方法を企んでいたんだろう......
両者共にこの戦闘はそう長くない察する。矛と盾の対決は本当の最終局面を迎えようとしていた――
◆◆◆◆◆
~都内某所、とあるダンジョン~
詳細は不明だが、最近都内を中心に未帰還の探索者が増えてきているから注意しろ―――
そんな事を出発前に先輩探索者チームから聞いた。
俺の名前は幸太郎。高校の同級生達と共に男女混成の五人組でパーティを組んで日々レベルアップに勤しんでいた。何れこの国にある高難易度ダンジョンを攻略して英雄になってやろうと......そんな叶わぬであろう夢を、ダンジョンからの帰り道に嬉々として語る日々が、とても好きだった。
この日もいつも通り、浅い層なら事故もそう起きない初心者を脱却したばかりの者にオススメなダンジョンに挑んだ。
最近は安全マージンを十分以上に取ってのレベルアップばかりだったので多少気が緩んでいたのは否定できない。でも、流石にこんな事が起きるなんて想像出来なかったんだ――
「雄也!! 剛!! おい、しっかりしろ!!」
剣術のスキルを得た雄也と体技のスキルを得た太郎が前衛を、投擲を得た俺が中衛を、風魔法を得た瑞輝と収納・中を得た千尋の五人パーティ。
男は平凡だが前衛二人は屈強、女子はレアで有用なスキルを持っていて男女問わず嫉妬されたりもする。ぶっちゃけこのパーティのバランスの良さはかなりの物だと思う。
誰一人驕る事無くここまでこれたのは、キセキだと思う。
「クソッ!! 誰なんだよおっさんは!! 何でこんな事をする!!」
鈍い音が聞こえてきたと思ったら前衛の二人が倒れ伏したと思ったら、血がベッタリ付着したハンマーを手に持つおっさんがニタニタと気持ち悪い笑顔を浮かべながら近付いてくる。何でこんな事をする? こんなヤツに襲われる心当たりはないぞ。
「............」
返事は無く、ニヤニヤ笑っているおっさんが気持ち悪い。声を出さずに静かにしている女子二人はそのまま静かにしていてくれ。出来る事なら見付からずに逃げ―――
「ッ!? 嘘だろ......千尋......瑞輝......」
このまま見付からずに逃げてくれという願いを込めて視線を女子に向けると、頭部を陥没させて死んでいる女子二人が居た。
「クククッ......使えないクズを残してみたけど、案外面白い顔をしてくれるな。いいぞ、お前みたいな使えないクズはただ俺を笑わせていればいいんだよ」
何を言っているんだこのおっさんは......
「あぁ、イライラする......お前みたいな使えないクズがのうのうと生きているのがムカつくんだ。そう思わないか? そこの男二体は身体を張って戦う、女は替えの利かないレアなスキルを持っている......だが、お前はどうだ? 身体は張らない、スキルはレアでもなんでもない......ただの寄生虫だよ、お前は」
そんな......そんな事で......
俺と一緒に居なかったら、関わっていなかったら皆はこれからも普通に生きていられたのか......
「だがしかぁし!! そんな寄生虫のクズでもォ!! ちゃぁぁぁぁんとぉぉぉぉ!! 人様の役に立つ事ができるんだよぉぉぉぉ!! なんだと思う? ん?」
殺人犯が何か言ってるがどうでもいい。ごめんね、皆、俺と居た所為で......せめてもの償いとして仇だけは絶対に取るから......
「死n......あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁッ!??」
何が起きた......相手の動きも、俺の両手足が潰された瞬間も......何も見えなかった......
「それはねェェェ......俺の経験値になる事、それとストレス解消になる事だァ!! 人を殺しても経験値になるっていい仕様だと思わないか?
あーそれとお前......そんな事だけでしか貢献出来ない自分を恥じながら死ね!! クズがッ!!」
「な、なん......で......」
こんな憎悪に染まりきった顔を向けられる覚えがない......人違いじゃないのか? なんで俺がこんな事をされなくてはいけないんだ......
「寄生虫は死ね!! 俺の役に立たないクズは死ねッッ!! あぁ、女の死体は有効活用してやるから、お前はただ絶望して死ねばいい」
「ふざっ――」
おっさんが手からハンマーを生み出し、投げつける姿を最後に彼の意識は途絶える。
唯一の生者は笑みを浮かべながら男の死骸を入念に破壊し部屋の中へ撒くと、女の死骸を持ってダンジョンの奥へと進んで行く。この後何が起きるのかは語るまでもないだろう。
──────────────────────────────
吉持 浩二
職業:未設定
Lv:47
HP:100%
MP:100%
物攻:28
物防:20
魔攻:20
魔防:11
敏捷:11
幸運:10
残SP:0
魔法適性:土
スキル:
槌術Lv4
投擲Lv3
精神耐性Lv5
鬼畜(鬼畜な行為でも経験値が若干入る)
──────────────────────────────
狂気に満ちた姿とは裏腹に匠は徹底したヒットアンドアウェイで胸と頭部の二箇所を削っていく。一応そこそこバラけた攻撃を仕掛けているが、別に狙いがバレても構わないと思っている。
正気ならばもう少し慎重に仕掛けるのだが、今はキレている最中なので全体的に大雑把さは拭えない。
「Guraaaaaaaah!!!!」
チクチク削られているのには気付いているワーム、このままの状態が続くと何れ削り切られて負けると本能が警鐘を鳴らしてくる。何とかしなくては!! とは思っているのだが、鬱陶しいことこの上ないニンゲンの所為で奥の手を繰り出す暇も無い。
そんな中、とうとう蓄積されたダメージにより胸部の装甲に穴が空き、ワームは思わぬ痛みに声を上げてしまう――
「ッ......!! 二つ目ェェェ!!」
ぞぶり――とワームの胸に突き刺さる感触が棘越しに手に伝わると、即座により深く内部に突き刺さるように体重を掛けながら捻りを加え、押し込む。
棘は天然のカエシが付いていて、引っ張っても抜けない。ぶっ壊される心配は無いと思うがこれで手持ちの二本は使用済みとなってしまった。残る殴打以外の武器はナイフ一本......
ワームがかなり暴れてはいるが、胸周辺は狙いにくいらしく吹き飛ばされないよう気を付けていれば大丈夫なので、とりあえず傷口を広げてやろうと半ばまで刺さった棘を梃子の原理を利用し押し広げていく。
「散々弾きやがって......アハハッ!! グチャグチャ言ってて気持ちいいな!!」
「Gaaaaaaaa!!」
「......チッ、良い所だったのにッ」
ニンゲンが何をしようとしているのか理解したワームはもう、形振り構っていられなくなった。周囲へ無差別に酸を撒き散らし始めたので流石に匠も距離を取らざるを得なくなる。
距離を取った所であの皮膚が酸を通してくれればなぁ......と心の中で毒づき、深呼吸をして気持ちを落ち着けるよう努力しながら酸が掛かってしまった箇所を抉っていく。
「これじゃあ近付けない、か......厄介な事しやがって。追い詰められて破れかぶれの行動に見えるけど、アレは絶対に小狡い事を考えているハズだ」
思考する相手は強弱に関わらず面倒くさい。俺、学んだ。物凄く実力差が離れていなければ弱くてもどうにか出来るって俺自身が証明したし、強いヤツが知恵を使えばそのどうにかなるの部分が難しくなる。
「......さて、腸が煮えくり返りそうだが考えろ。無いなら無いなりに頭脳を振り絞って思考しろ......無鉄砲にやってきたけど血の量がそろそろヤバい。......ふぅ、気に食わないけどこの段階で一度落ち着けてよかったわ」
轟々と立ち上る白煙でワームの姿が隠れていく。どう足掻いてもこの酸性雨の中ヤツに攻撃するのは無理なので、この時間をインターバルと割り切り打開策を考える事と体力回復に費やす。
ワームもワームで酸を撒き散らかしているが、動きが緩やかになってきていて何やらミシミシと音を立てていた。やはりというか、何かしら状況を打破する方法を企んでいたんだろう......
両者共にこの戦闘はそう長くない察する。矛と盾の対決は本当の最終局面を迎えようとしていた――
◆◆◆◆◆
~都内某所、とあるダンジョン~
詳細は不明だが、最近都内を中心に未帰還の探索者が増えてきているから注意しろ―――
そんな事を出発前に先輩探索者チームから聞いた。
俺の名前は幸太郎。高校の同級生達と共に男女混成の五人組でパーティを組んで日々レベルアップに勤しんでいた。何れこの国にある高難易度ダンジョンを攻略して英雄になってやろうと......そんな叶わぬであろう夢を、ダンジョンからの帰り道に嬉々として語る日々が、とても好きだった。
この日もいつも通り、浅い層なら事故もそう起きない初心者を脱却したばかりの者にオススメなダンジョンに挑んだ。
最近は安全マージンを十分以上に取ってのレベルアップばかりだったので多少気が緩んでいたのは否定できない。でも、流石にこんな事が起きるなんて想像出来なかったんだ――
「雄也!! 剛!! おい、しっかりしろ!!」
剣術のスキルを得た雄也と体技のスキルを得た太郎が前衛を、投擲を得た俺が中衛を、風魔法を得た瑞輝と収納・中を得た千尋の五人パーティ。
男は平凡だが前衛二人は屈強、女子はレアで有用なスキルを持っていて男女問わず嫉妬されたりもする。ぶっちゃけこのパーティのバランスの良さはかなりの物だと思う。
誰一人驕る事無くここまでこれたのは、キセキだと思う。
「クソッ!! 誰なんだよおっさんは!! 何でこんな事をする!!」
鈍い音が聞こえてきたと思ったら前衛の二人が倒れ伏したと思ったら、血がベッタリ付着したハンマーを手に持つおっさんがニタニタと気持ち悪い笑顔を浮かべながら近付いてくる。何でこんな事をする? こんなヤツに襲われる心当たりはないぞ。
「............」
返事は無く、ニヤニヤ笑っているおっさんが気持ち悪い。声を出さずに静かにしている女子二人はそのまま静かにしていてくれ。出来る事なら見付からずに逃げ―――
「ッ!? 嘘だろ......千尋......瑞輝......」
このまま見付からずに逃げてくれという願いを込めて視線を女子に向けると、頭部を陥没させて死んでいる女子二人が居た。
「クククッ......使えないクズを残してみたけど、案外面白い顔をしてくれるな。いいぞ、お前みたいな使えないクズはただ俺を笑わせていればいいんだよ」
何を言っているんだこのおっさんは......
「あぁ、イライラする......お前みたいな使えないクズがのうのうと生きているのがムカつくんだ。そう思わないか? そこの男二体は身体を張って戦う、女は替えの利かないレアなスキルを持っている......だが、お前はどうだ? 身体は張らない、スキルはレアでもなんでもない......ただの寄生虫だよ、お前は」
そんな......そんな事で......
俺と一緒に居なかったら、関わっていなかったら皆はこれからも普通に生きていられたのか......
「だがしかぁし!! そんな寄生虫のクズでもォ!! ちゃぁぁぁぁんとぉぉぉぉ!! 人様の役に立つ事ができるんだよぉぉぉぉ!! なんだと思う? ん?」
殺人犯が何か言ってるがどうでもいい。ごめんね、皆、俺と居た所為で......せめてもの償いとして仇だけは絶対に取るから......
「死n......あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁッ!??」
何が起きた......相手の動きも、俺の両手足が潰された瞬間も......何も見えなかった......
「それはねェェェ......俺の経験値になる事、それとストレス解消になる事だァ!! 人を殺しても経験値になるっていい仕様だと思わないか?
あーそれとお前......そんな事だけでしか貢献出来ない自分を恥じながら死ね!! クズがッ!!」
「な、なん......で......」
こんな憎悪に染まりきった顔を向けられる覚えがない......人違いじゃないのか? なんで俺がこんな事をされなくてはいけないんだ......
「寄生虫は死ね!! 俺の役に立たないクズは死ねッッ!! あぁ、女の死体は有効活用してやるから、お前はただ絶望して死ねばいい」
「ふざっ――」
おっさんが手からハンマーを生み出し、投げつける姿を最後に彼の意識は途絶える。
唯一の生者は笑みを浮かべながら男の死骸を入念に破壊し部屋の中へ撒くと、女の死骸を持ってダンジョンの奥へと進んで行く。この後何が起きるのかは語るまでもないだろう。
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吉持 浩二
職業:未設定
Lv:47
HP:100%
MP:100%
物攻:28
物防:20
魔攻:20
魔防:11
敏捷:11
幸運:10
残SP:0
魔法適性:土
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槌術Lv4
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