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保護者
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『大した持て成しなぞは出来ぬが、此処でなら落ち着いて話せるだろう。まぁ座るがよい』
鎧の化け物は部屋の隅まで移動したかと思ったら唐突に剣を振るった。かなり上がっていると自負していた自分の動体視力でも納刀した瞬間が辛うじて見えた程度だった。
ダメだ......勝つイメージは勿論、一矢報いる事すら不可能だ。さっきまでは精一杯抵抗してやろうとか考えていたけど、何も出来ずにストックが尽きるまで殺され続けるのが目に見えている。
内心驚愕し戦慄していたが、驚くのはこれだけじゃなかった。
鎧の化け物が剣を振るった先が裂けたのだ。
ぞぶり――と、身の毛がよだつ様な不気味な音と共に軋んだ音を立ててどんどん広がって行く空間の裂け目。
コイツに自分が勝てるようになる日は果たして来るのか......
呆気に取られているこちらの事など気にも留めずに振り返った鎧の化け物は軽い口調で言葉を発する。
『何をしている、呆けていないで着いてくるがよい』
鎧の化け物にとっては手の内を晒した事には入らない程度の事だろうが、こういった細かい情報でもそれを手に入れられた分だけ殺り合った時の生存確率が上がると思うので有り難く貰っておく。
おっと、急かされたから早く行かないと......
と、そんな事を考えながら着いていった先にあったのは、異世界ファンタジーモノでよく見る上流階級の者が住む部屋だった。
(こんな所で落ち着いて話せるワケないじゃんか!! それならばさっきまで居たダンジョンの部屋の方が落ち着いて話せるよ!!)
今殺り合えば確実に死ぬので、頭に浮かんできた言葉を必死に飲み込み、いつの間にか用意されていた紅茶らしきモノが置いてある位置の椅子へと腰を下ろした。
『では先ずタクミよ、お主は仲間等は居らぬのか? それとも此処へと辿り着く前に死んだのか? あぁ、言葉遣いは気にせんで良いから答えてくれ』
当たり前のようにこちらの情報がバレていたが、そんなのは今更。それよりも何故そんな事を聞いた? 仲間が居ようが居なかろうが、処理する手間は変わらないだろうに......
言葉遣いについては有り難い。簡単な敬語くらいなら使えるけど、ガチの上流階級向けの喋り方とかは知らないもん。言葉を全て鵜呑みにしていいのかわからないけど、どっちにしろダメな時はダメだし早い所開き直ってしまった方が楽だろう。
「居ない。偶然が重なってこのダンジョンに一人で落ちてからずっと一人」
『ほぅ......』
......本当に気にしていない様子に見える。最初の方でのやり取りの時はしっかりとした場とは違うから見逃されたと思っていたけど......今回は最悪、バッサリ殺られる覚悟はしていた。
『成程、では次だ。本当に■■ル殿については心当たりは無いのであるな?』
「無い。そんな聞き取れない名前の......人? んー、とりあえず人でいいか。そんな名前の人とは会った事も話した事も無い」
『............』
こちらの答えを聞いた鎧の化け物は考える人の像のようなポーズで何かを思案し始めた。かなり深く思考に耽っているようで、今なら不意打ちすれば当たるかもしれない。
まぁそんな事はしないが。今はまだ敵とも味方ともハッキリしていないから。
とりあえず暇なので、目の前の紅茶らしきモノを皮切りに目に付いたモノを片っ端から鑑定していき時間を潰す事にした。
〈魔王国産紅茶〉
〈熱保存ティーカップ〉
〈毒無効化ティースプーン〉
〈無限シュガーポット〉
......ヤバい、コレらは超高級なモノだ。もし壊したりでもしたらどうなる事やら......
目の前の紅茶用のモノを【簡易鑑定】しただけで―――名前だけを見ただけでそう理解させられる。序に鎧の化け物がこちらを害する気が今は皆無な事も。
知らない方が気楽でいれたと思う。
(このまま鑑定を続けるか否か......それに魔王国なんてモノがあるのか......)
匠は好奇心のまま、安易に鑑定した事を後悔していた。今では目の前の化け物相手ににタメ口を利ける程開き直ってはいるが、その性根はただの一般時。
大事にしているであろう、若しくは愛着があるであろう物や、普通に生きていたら一生お目に掛かる事が高級な物を前にすると萎縮してしまうのは仕方のないことなのだ。
(......いや今は情報の方が大事、か。知らなければ良かったと後で後悔する事になったとしてもやるべきだろう。くそっ、こんな落ち着かない気分にさせられるのはどれもこれもこの鎧の化け物が悪い!)
明らかにこんな階層で出会うモノじゃない鎧に頭の中でこうなった責任の全てを押し付け、半ばやけくそになりながらこのまま鑑定を続ける決意をした匠は本気を出した。
............
..................
........................
〈忌剣 ゾモロドネガル〉
よく分からない名前付きの家具を鑑定していくと、次第に目の奥が痛み出したが続行。絵画や椅子、鏡台、ベッド、机と......見た目はどれも素晴らしいが、見ていると頭にガンガンと警鐘が鳴り響くので相当な曰くが付いた一品なのだろう。
家具の鑑定を終える頃には頭痛と寒気にも襲われていたが......次に選んだ鎧の化け物が腰に佩く剣へ目を移した時、これまで見た物品の比では無い圧と悪寒が襲ってきた。
コレを見続けてはダメだ......と、脳がこれまでになく警鐘を鳴らし続けるが目が縫い付けられたかのように離せずにガタガタと震えだす身体。今すぐこの目を刳り貫かなくては......
動かすのすら億劫な身体に鞭打ち、両の手を己の目まで誘導し......
『むっ!? お主......阿呆な事を......』
尋常ではない気配を察した鎧が腰の剣を空間収納で仕舞った所で匠は苦しみから解放された。手は眼球に触っていて正に危機一髪といった所か。
匠が再生はすると鎧も理解しているのだが、それでも自傷は見ていて気分の良い行いではない。匠は気付いていないが、とある者の庇護下にある匠を害そうという気は鎧には無いのである。
「はぁっ......はぁっ......」
『何を思いアレを見たかは知らぬが、アレは人の身には過ぎた代物よ......余計な好奇心は身を滅ぼす事もあると知れ。だがまぁ、我がお主を放ったらかしにしていたのが悪い故これ以上とやかく言わぬが......』
「ごめんなさい......」
このダンジョンに来てから初めてだと思う心からの謝罪をすると、鎧はアレがどれだけヤバいブツだったのかを説明してくれた。
『元はヒトの英雄が持っていたが、英雄の死後同名の■■の王へ渡されると、剣に散りばめられていたエメラルドが変異変質して剣自体が強力な呪物へと変化。■■の王は配下の■■にその管理を任せ、そこから長い時を経て―――』
とまぁ、こんな感じの禁止ワード込みの説明を受けた。
鎧も元々■■王の所有する呪物でゾモロドネガルの隣に安置されていたらしい。それが■■王の瘴気か何かを吸い込み続けた事に加え、ゾモロドネガルもまた強力な呪物だった事から干渉を受けてインテリジェンスな鎧に変わり王の所有物から配下へと栄転。その際に相性抜群だったゾモロドネガルを下賜された。
■■王の崩御後、俺を庇護している■■ルに拾われてこのダンジョンの一部を与えられた。それからの仕事はたまに来る魔物や侵入者を駆除する程度。
こちらからしたら気の遠くなる位長い時間、ゆっくり穏やかに暮らしていたら俺が落ちてきて今に至る。らしい。
「なるほど。それで、自分がその人から庇護されているとわかったらしいけど......どうやってそう判断したのか教えてほしい」
『そうだ、それがあったな。少し待っておれ』
話が一段落した所で思い切って核心を突いてみると、鎧は一度席を外し何かをしにいった。元々そこも話すつもりだったらしく案外すんなりと進んだ。
部屋へ通されてから結構経ったが未だに冷めない紅茶を飲みながら待機していると、鎧が何かを手に戻ってきた。
『待たせたな。コレなのだがお主も似たようなモノを持っているだろう?』
その手の中にあるモノは全く知らないが、それが発する気配というのか魔力というのかオーラというのか......よくわからないがその存在が発するソレ自分自身よく知っていた。
「......ババアの店の会員証」
どうやら目の前のヤバい存在を丸っと匿えるようなもっとヤバい存在が自分を庇護していたようだ。ただ者ではないとは理解していたけど、そこ迄の存在だったのか......嘘だと言ってほしい......
会員証が無かったら多分この鎧に問答無用で殺されていただろうから助かったから感謝しているんだけどさ......
出来ればこのままかなり怪しいけど優しい、そんな不思議な婆さんのままで居て欲しかった......
鎧の化け物は部屋の隅まで移動したかと思ったら唐突に剣を振るった。かなり上がっていると自負していた自分の動体視力でも納刀した瞬間が辛うじて見えた程度だった。
ダメだ......勝つイメージは勿論、一矢報いる事すら不可能だ。さっきまでは精一杯抵抗してやろうとか考えていたけど、何も出来ずにストックが尽きるまで殺され続けるのが目に見えている。
内心驚愕し戦慄していたが、驚くのはこれだけじゃなかった。
鎧の化け物が剣を振るった先が裂けたのだ。
ぞぶり――と、身の毛がよだつ様な不気味な音と共に軋んだ音を立ててどんどん広がって行く空間の裂け目。
コイツに自分が勝てるようになる日は果たして来るのか......
呆気に取られているこちらの事など気にも留めずに振り返った鎧の化け物は軽い口調で言葉を発する。
『何をしている、呆けていないで着いてくるがよい』
鎧の化け物にとっては手の内を晒した事には入らない程度の事だろうが、こういった細かい情報でもそれを手に入れられた分だけ殺り合った時の生存確率が上がると思うので有り難く貰っておく。
おっと、急かされたから早く行かないと......
と、そんな事を考えながら着いていった先にあったのは、異世界ファンタジーモノでよく見る上流階級の者が住む部屋だった。
(こんな所で落ち着いて話せるワケないじゃんか!! それならばさっきまで居たダンジョンの部屋の方が落ち着いて話せるよ!!)
今殺り合えば確実に死ぬので、頭に浮かんできた言葉を必死に飲み込み、いつの間にか用意されていた紅茶らしきモノが置いてある位置の椅子へと腰を下ろした。
『では先ずタクミよ、お主は仲間等は居らぬのか? それとも此処へと辿り着く前に死んだのか? あぁ、言葉遣いは気にせんで良いから答えてくれ』
当たり前のようにこちらの情報がバレていたが、そんなのは今更。それよりも何故そんな事を聞いた? 仲間が居ようが居なかろうが、処理する手間は変わらないだろうに......
言葉遣いについては有り難い。簡単な敬語くらいなら使えるけど、ガチの上流階級向けの喋り方とかは知らないもん。言葉を全て鵜呑みにしていいのかわからないけど、どっちにしろダメな時はダメだし早い所開き直ってしまった方が楽だろう。
「居ない。偶然が重なってこのダンジョンに一人で落ちてからずっと一人」
『ほぅ......』
......本当に気にしていない様子に見える。最初の方でのやり取りの時はしっかりとした場とは違うから見逃されたと思っていたけど......今回は最悪、バッサリ殺られる覚悟はしていた。
『成程、では次だ。本当に■■ル殿については心当たりは無いのであるな?』
「無い。そんな聞き取れない名前の......人? んー、とりあえず人でいいか。そんな名前の人とは会った事も話した事も無い」
『............』
こちらの答えを聞いた鎧の化け物は考える人の像のようなポーズで何かを思案し始めた。かなり深く思考に耽っているようで、今なら不意打ちすれば当たるかもしれない。
まぁそんな事はしないが。今はまだ敵とも味方ともハッキリしていないから。
とりあえず暇なので、目の前の紅茶らしきモノを皮切りに目に付いたモノを片っ端から鑑定していき時間を潰す事にした。
〈魔王国産紅茶〉
〈熱保存ティーカップ〉
〈毒無効化ティースプーン〉
〈無限シュガーポット〉
......ヤバい、コレらは超高級なモノだ。もし壊したりでもしたらどうなる事やら......
目の前の紅茶用のモノを【簡易鑑定】しただけで―――名前だけを見ただけでそう理解させられる。序に鎧の化け物がこちらを害する気が今は皆無な事も。
知らない方が気楽でいれたと思う。
(このまま鑑定を続けるか否か......それに魔王国なんてモノがあるのか......)
匠は好奇心のまま、安易に鑑定した事を後悔していた。今では目の前の化け物相手ににタメ口を利ける程開き直ってはいるが、その性根はただの一般時。
大事にしているであろう、若しくは愛着があるであろう物や、普通に生きていたら一生お目に掛かる事が高級な物を前にすると萎縮してしまうのは仕方のないことなのだ。
(......いや今は情報の方が大事、か。知らなければ良かったと後で後悔する事になったとしてもやるべきだろう。くそっ、こんな落ち着かない気分にさせられるのはどれもこれもこの鎧の化け物が悪い!)
明らかにこんな階層で出会うモノじゃない鎧に頭の中でこうなった責任の全てを押し付け、半ばやけくそになりながらこのまま鑑定を続ける決意をした匠は本気を出した。
............
..................
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〈忌剣 ゾモロドネガル〉
よく分からない名前付きの家具を鑑定していくと、次第に目の奥が痛み出したが続行。絵画や椅子、鏡台、ベッド、机と......見た目はどれも素晴らしいが、見ていると頭にガンガンと警鐘が鳴り響くので相当な曰くが付いた一品なのだろう。
家具の鑑定を終える頃には頭痛と寒気にも襲われていたが......次に選んだ鎧の化け物が腰に佩く剣へ目を移した時、これまで見た物品の比では無い圧と悪寒が襲ってきた。
コレを見続けてはダメだ......と、脳がこれまでになく警鐘を鳴らし続けるが目が縫い付けられたかのように離せずにガタガタと震えだす身体。今すぐこの目を刳り貫かなくては......
動かすのすら億劫な身体に鞭打ち、両の手を己の目まで誘導し......
『むっ!? お主......阿呆な事を......』
尋常ではない気配を察した鎧が腰の剣を空間収納で仕舞った所で匠は苦しみから解放された。手は眼球に触っていて正に危機一髪といった所か。
匠が再生はすると鎧も理解しているのだが、それでも自傷は見ていて気分の良い行いではない。匠は気付いていないが、とある者の庇護下にある匠を害そうという気は鎧には無いのである。
「はぁっ......はぁっ......」
『何を思いアレを見たかは知らぬが、アレは人の身には過ぎた代物よ......余計な好奇心は身を滅ぼす事もあると知れ。だがまぁ、我がお主を放ったらかしにしていたのが悪い故これ以上とやかく言わぬが......』
「ごめんなさい......」
このダンジョンに来てから初めてだと思う心からの謝罪をすると、鎧はアレがどれだけヤバいブツだったのかを説明してくれた。
『元はヒトの英雄が持っていたが、英雄の死後同名の■■の王へ渡されると、剣に散りばめられていたエメラルドが変異変質して剣自体が強力な呪物へと変化。■■の王は配下の■■にその管理を任せ、そこから長い時を経て―――』
とまぁ、こんな感じの禁止ワード込みの説明を受けた。
鎧も元々■■王の所有する呪物でゾモロドネガルの隣に安置されていたらしい。それが■■王の瘴気か何かを吸い込み続けた事に加え、ゾモロドネガルもまた強力な呪物だった事から干渉を受けてインテリジェンスな鎧に変わり王の所有物から配下へと栄転。その際に相性抜群だったゾモロドネガルを下賜された。
■■王の崩御後、俺を庇護している■■ルに拾われてこのダンジョンの一部を与えられた。それからの仕事はたまに来る魔物や侵入者を駆除する程度。
こちらからしたら気の遠くなる位長い時間、ゆっくり穏やかに暮らしていたら俺が落ちてきて今に至る。らしい。
「なるほど。それで、自分がその人から庇護されているとわかったらしいけど......どうやってそう判断したのか教えてほしい」
『そうだ、それがあったな。少し待っておれ』
話が一段落した所で思い切って核心を突いてみると、鎧は一度席を外し何かをしにいった。元々そこも話すつもりだったらしく案外すんなりと進んだ。
部屋へ通されてから結構経ったが未だに冷めない紅茶を飲みながら待機していると、鎧が何かを手に戻ってきた。
『待たせたな。コレなのだがお主も似たようなモノを持っているだろう?』
その手の中にあるモノは全く知らないが、それが発する気配というのか魔力というのかオーラというのか......よくわからないがその存在が発するソレ自分自身よく知っていた。
「......ババアの店の会員証」
どうやら目の前のヤバい存在を丸っと匿えるようなもっとヤバい存在が自分を庇護していたようだ。ただ者ではないとは理解していたけど、そこ迄の存在だったのか......嘘だと言ってほしい......
会員証が無かったら多分この鎧に問答無用で殺されていただろうから助かったから感謝しているんだけどさ......
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