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血と肉とナイフ
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至高の時間を邪魔する無粋な駄犬が、やや左寄りの背後から襲ってきてるのがわかる。
自分の内側からヤツを早く殺せ、惨たらしく殺せと煩い。そして自分自身でもそう思っている。
ヤツは回復中でまだ動かないと決めつけていたからすぐ動かせる位置に武器は無い。
ならばどうするのが正解か......
――「【部分魔化】」
今まで頑なに使って来なかったスキルを使う。
ステータスでいつも表示されているから自分の中身は既に化け物だと理解していたが、心のどこかではまだ形だけでも人でありたかったから使わなかったんだと思う。
けど、もう大丈夫。頭も心もスッキリした今なら、自分がどう変貌しようが戦う事さえ出来れば満足だ。
何かの変身シーンみたくメキメキゴリゴリと肉体が変わる感じは無く、初めての魔化はまるで元からそうであったかのように、左腕は実に呆気なく人間ではない腕へと変化した。
「アハッ」
ケルベロス君残念、気付いてたよ。
ケルベロスの牙が俺の身体を貫く直前に関節の可動域を無視して自由自在に動かせる左腕を貫手の形にし、背後にいるケルベロスの胸目掛け笑みを浮かべながら腕を突き出す。
貫手の形を保つ程度の力を込めただけだった。
刺さらなくても攻撃を止められはするかなぁ程度にしか思っていなかった。
そんな軽い気持ちで放たれた貫手は、熱したナイフをバターに突き入れるかのように大した抵抗も無くケルベロスの胸に突き刺さり、貫通した。
「「「ガァァァ......ッ」」」
「アハハハハハッ!!」
生きた肉を貫く感触に高揚し、生暖かく水よりも粘度のある血が腕を伝っていく気持ち良さに恍惚とする。
それは癖になりそうな程に気持ち良かった......
「アハァ......んー、折角奇襲を仕掛けてきたのに、そのご自慢の牙がこっちに届かなくて残念だったね」
一旦食事を中断し、左腕にケルベロスを突き刺したままケルベロスに向き合うように体勢を変えた。腕がどうなってしまったのか理解が追いつかないが、痛みも無く可動域を超えた動きが出来るようになったので良しとしておこう。
「「「ガァ......」」」
だんだんと生命の火が消えていくケルベロスを見ながら腕を伝い落ちる血を一舐め......
「えっ何これ、美味ッ......アハハッ!」
血に酔いしれ、闘争本能がかなり昂るのが解るが、今はこの美味い血を存分に味わうのが先だった。
生き血ってこんなに美味かったんだ......
「頂きまーす」
辛抱堪らず刺し貫いた腕を抜き、そのポッカリ空いた穴に顔を突っ込む。後は......わかるな?
顔に当たる鬱陶しい体毛に辟易しながらもケルベロスの巨体が軽くなるまで只管血を吸い続けた。
「ぷはぁっ」
――満たされた。
深く息を吐き、鉄臭くとも芳醇な香りの余韻に酔いしれる。
永らく......いや、人生で初めてじゃないかと思える満ち足りた食後の一時。もう用は無いとばかりに体内の水分を全て抜かれたケルベロスの干物を、無造作に脇へ投げ捨て、地面に大の字になって寝っ転がる。
食事の途中だった二匹目のオルトロスはまだ半分程度しか食えていないが、とても美味だったケルベロスの後には、今は無理をしてでも食いたいと思えない。
「......ナイフ君、アレの残りは君が食べちゃっていいよ。俺はちょっと眠いから寝るわ」
これまで使ってきた一人称である“自分”と、スッキリした事で自然に出るようになった“俺”がごっちゃになるが、今は自我が芽生え始めたばかりのような感じだから戸惑うんだろう。何れ勝手に統一されていくと思うから無理に直さないでもいいや。
そんな事を考えながら肉食ナイフを食いかけだったオルトロスに向かって投げ、深々と突き刺さっていくのを見届けてから目を閉じた。
......血は勿体ないけど今はいらない。残飯処理頑張ってくれナイフ君――
『レベルが5上がりました』
◆◆◆
敵と対峙し、その肉を裂き、肉を喰らい、また肉を切る為に振るわれる。
肉食ナイフの前の持ち主は、匠同様にこのダンジョンへと堕ちた。所属するパーティーごと。
――そして、全滅した
その持ち主の物になる前は肉を喰らうナイフという事で、その存在は正義を振り翳す機関によって闇に葬られた。それからは永い時を暗闇の中で過ごし、飢えていった。
そんなナイフが再び日の目を見るに至るは、大災害が起こった事で投棄されていた山の奥深く......偶然で人が立ち入る事が絶対に有り得ない谷底までの道が出来上がってしまった事に起因する。
まだルーキーの域を出たばかりだが将来有望との事でギルドの上層部に目を掛けられていた一つのパーティがあった。そのパーティは当時の権力者の命で大災害の被害状況の確認を依頼され、偶然ナイフが投棄されていた場所へ到達する。
そのパーティの斥候役を担い先行していた人物が、谷底で妖しい光を放つ一振りのナイフを拾う。そう、その人物こそが匠の前の肉食ナイフ保有者だった。
得も知れぬ妖しさに魅せられ、バーティメンバーには内緒でナイフを懐に仕舞い何食わぬ顔でパーティメンバーと合流。その後は手分けして現場を調査し終えた一行は街へ戻り、そのままパーティランク上昇を目指して依頼を熟す日々を過ごす。
そうして時は進み、中堅下位、中堅、中堅上位と立ち止まる事なくことは運び、傍目には上位への昇格はもう秒読みという段階に来ていた。
だが、漸くそこまで来たという段階になって彼らに一つのケチが付けられた。
斥候役の人物に一般人殺害の嫌疑、それも複数人の殺害の嫌疑がかけられたのだ。
パーティメンバーはもちろん当の本人もかけられた容疑を否認し、当然抗議するも覆らず。それどころか証拠が多数出てきてしまった。
覚えの無い犯行を追求されていく内に、自分でも思い当たるモノが出てくる。
それは......あの調査依頼以降、愛用してきたナイフだった。
気に入って持ってきたナイフ故、それはもう多用する。多用すれば当然、切創も見る。
遺体の確認で刺殺体の前に連れていかれた斥候は、遺体の傷口を見て疑念が確信に変わってしまう。
思い返してみれば不自然な事は多々あった。
目覚めるとブーツに泥が付着していたり、討伐したモンスターの刺し傷近辺の肉がごっそり無くなっていたり......と。
自分はこのナイフに操られて、夜な夜な一般人を殺害して回っていた――そんな想像......実に巫山戯た想像なのだが、これがきっと真実なんだろう。
「ヤバい......逃げなきゃ......ッ!!」
このままでは完全に拘束されてしまう、その前に逃げなくては......と、斥候は素早く行動に移る。
長年培ってきた斥候としての技術を用いて仲間を連れて逃げ出した。夜中に叩き起された仲間は不満を訴えるが、彼等を見捨てて逃げれば逃亡幇助だとか難癖を付けられ逮捕されるだろう事が分かったからだ。
今更ずっと隠していた宝物のネコババの件は最後まで伝える事が出来ず、あの時相談していれば......そう後悔しながら逃亡を続けた。仲間には真相は決して伝えず、ほとぼりが冷めたらまた活動をしていける等と適当な言い訳と嘘をでっち上げて納得してもらった。
途中、小さい農村に立ち寄って補給物資を調達しながら逃亡を続ける事およそ二ヶ月。
犯罪者の烙印を押されたパーティは、最後に隠れ潜んでいた廃墟で忽然と姿を消した。それ以降、入念な捜索にも関わらずそのパーティの姿を見た者はいなかった......
後に、その斥候はナイフを用いて仲間全てを殺害。
斥候もまたモンスターとの戦いに敗れてグールとなり、長い間ダンジョンを彷徨う事となる。
――自我を失い、化け物に成り果てても、討伐されるまで決してその自身を破滅に導いたナイフを手放そうとはしなかった。
そんな事があったにも関わらず、ナイフは我関せずと供される肉を喰らい、静かに刀身へ力を蓄える。
飢餓状態にさせず、自分が操らずともたんまりと肉を喰らわせてくれる主の元......こっそり成長していくのだった。
自分の内側からヤツを早く殺せ、惨たらしく殺せと煩い。そして自分自身でもそう思っている。
ヤツは回復中でまだ動かないと決めつけていたからすぐ動かせる位置に武器は無い。
ならばどうするのが正解か......
――「【部分魔化】」
今まで頑なに使って来なかったスキルを使う。
ステータスでいつも表示されているから自分の中身は既に化け物だと理解していたが、心のどこかではまだ形だけでも人でありたかったから使わなかったんだと思う。
けど、もう大丈夫。頭も心もスッキリした今なら、自分がどう変貌しようが戦う事さえ出来れば満足だ。
何かの変身シーンみたくメキメキゴリゴリと肉体が変わる感じは無く、初めての魔化はまるで元からそうであったかのように、左腕は実に呆気なく人間ではない腕へと変化した。
「アハッ」
ケルベロス君残念、気付いてたよ。
ケルベロスの牙が俺の身体を貫く直前に関節の可動域を無視して自由自在に動かせる左腕を貫手の形にし、背後にいるケルベロスの胸目掛け笑みを浮かべながら腕を突き出す。
貫手の形を保つ程度の力を込めただけだった。
刺さらなくても攻撃を止められはするかなぁ程度にしか思っていなかった。
そんな軽い気持ちで放たれた貫手は、熱したナイフをバターに突き入れるかのように大した抵抗も無くケルベロスの胸に突き刺さり、貫通した。
「「「ガァァァ......ッ」」」
「アハハハハハッ!!」
生きた肉を貫く感触に高揚し、生暖かく水よりも粘度のある血が腕を伝っていく気持ち良さに恍惚とする。
それは癖になりそうな程に気持ち良かった......
「アハァ......んー、折角奇襲を仕掛けてきたのに、そのご自慢の牙がこっちに届かなくて残念だったね」
一旦食事を中断し、左腕にケルベロスを突き刺したままケルベロスに向き合うように体勢を変えた。腕がどうなってしまったのか理解が追いつかないが、痛みも無く可動域を超えた動きが出来るようになったので良しとしておこう。
「「「ガァ......」」」
だんだんと生命の火が消えていくケルベロスを見ながら腕を伝い落ちる血を一舐め......
「えっ何これ、美味ッ......アハハッ!」
血に酔いしれ、闘争本能がかなり昂るのが解るが、今はこの美味い血を存分に味わうのが先だった。
生き血ってこんなに美味かったんだ......
「頂きまーす」
辛抱堪らず刺し貫いた腕を抜き、そのポッカリ空いた穴に顔を突っ込む。後は......わかるな?
顔に当たる鬱陶しい体毛に辟易しながらもケルベロスの巨体が軽くなるまで只管血を吸い続けた。
「ぷはぁっ」
――満たされた。
深く息を吐き、鉄臭くとも芳醇な香りの余韻に酔いしれる。
永らく......いや、人生で初めてじゃないかと思える満ち足りた食後の一時。もう用は無いとばかりに体内の水分を全て抜かれたケルベロスの干物を、無造作に脇へ投げ捨て、地面に大の字になって寝っ転がる。
食事の途中だった二匹目のオルトロスはまだ半分程度しか食えていないが、とても美味だったケルベロスの後には、今は無理をしてでも食いたいと思えない。
「......ナイフ君、アレの残りは君が食べちゃっていいよ。俺はちょっと眠いから寝るわ」
これまで使ってきた一人称である“自分”と、スッキリした事で自然に出るようになった“俺”がごっちゃになるが、今は自我が芽生え始めたばかりのような感じだから戸惑うんだろう。何れ勝手に統一されていくと思うから無理に直さないでもいいや。
そんな事を考えながら肉食ナイフを食いかけだったオルトロスに向かって投げ、深々と突き刺さっていくのを見届けてから目を閉じた。
......血は勿体ないけど今はいらない。残飯処理頑張ってくれナイフ君――
『レベルが5上がりました』
◆◆◆
敵と対峙し、その肉を裂き、肉を喰らい、また肉を切る為に振るわれる。
肉食ナイフの前の持ち主は、匠同様にこのダンジョンへと堕ちた。所属するパーティーごと。
――そして、全滅した
その持ち主の物になる前は肉を喰らうナイフという事で、その存在は正義を振り翳す機関によって闇に葬られた。それからは永い時を暗闇の中で過ごし、飢えていった。
そんなナイフが再び日の目を見るに至るは、大災害が起こった事で投棄されていた山の奥深く......偶然で人が立ち入る事が絶対に有り得ない谷底までの道が出来上がってしまった事に起因する。
まだルーキーの域を出たばかりだが将来有望との事でギルドの上層部に目を掛けられていた一つのパーティがあった。そのパーティは当時の権力者の命で大災害の被害状況の確認を依頼され、偶然ナイフが投棄されていた場所へ到達する。
そのパーティの斥候役を担い先行していた人物が、谷底で妖しい光を放つ一振りのナイフを拾う。そう、その人物こそが匠の前の肉食ナイフ保有者だった。
得も知れぬ妖しさに魅せられ、バーティメンバーには内緒でナイフを懐に仕舞い何食わぬ顔でパーティメンバーと合流。その後は手分けして現場を調査し終えた一行は街へ戻り、そのままパーティランク上昇を目指して依頼を熟す日々を過ごす。
そうして時は進み、中堅下位、中堅、中堅上位と立ち止まる事なくことは運び、傍目には上位への昇格はもう秒読みという段階に来ていた。
だが、漸くそこまで来たという段階になって彼らに一つのケチが付けられた。
斥候役の人物に一般人殺害の嫌疑、それも複数人の殺害の嫌疑がかけられたのだ。
パーティメンバーはもちろん当の本人もかけられた容疑を否認し、当然抗議するも覆らず。それどころか証拠が多数出てきてしまった。
覚えの無い犯行を追求されていく内に、自分でも思い当たるモノが出てくる。
それは......あの調査依頼以降、愛用してきたナイフだった。
気に入って持ってきたナイフ故、それはもう多用する。多用すれば当然、切創も見る。
遺体の確認で刺殺体の前に連れていかれた斥候は、遺体の傷口を見て疑念が確信に変わってしまう。
思い返してみれば不自然な事は多々あった。
目覚めるとブーツに泥が付着していたり、討伐したモンスターの刺し傷近辺の肉がごっそり無くなっていたり......と。
自分はこのナイフに操られて、夜な夜な一般人を殺害して回っていた――そんな想像......実に巫山戯た想像なのだが、これがきっと真実なんだろう。
「ヤバい......逃げなきゃ......ッ!!」
このままでは完全に拘束されてしまう、その前に逃げなくては......と、斥候は素早く行動に移る。
長年培ってきた斥候としての技術を用いて仲間を連れて逃げ出した。夜中に叩き起された仲間は不満を訴えるが、彼等を見捨てて逃げれば逃亡幇助だとか難癖を付けられ逮捕されるだろう事が分かったからだ。
今更ずっと隠していた宝物のネコババの件は最後まで伝える事が出来ず、あの時相談していれば......そう後悔しながら逃亡を続けた。仲間には真相は決して伝えず、ほとぼりが冷めたらまた活動をしていける等と適当な言い訳と嘘をでっち上げて納得してもらった。
途中、小さい農村に立ち寄って補給物資を調達しながら逃亡を続ける事およそ二ヶ月。
犯罪者の烙印を押されたパーティは、最後に隠れ潜んでいた廃墟で忽然と姿を消した。それ以降、入念な捜索にも関わらずそのパーティの姿を見た者はいなかった......
後に、その斥候はナイフを用いて仲間全てを殺害。
斥候もまたモンスターとの戦いに敗れてグールとなり、長い間ダンジョンを彷徨う事となる。
――自我を失い、化け物に成り果てても、討伐されるまで決してその自身を破滅に導いたナイフを手放そうとはしなかった。
そんな事があったにも関わらず、ナイフは我関せずと供される肉を喰らい、静かに刀身へ力を蓄える。
飢餓状態にさせず、自分が操らずともたんまりと肉を喰らわせてくれる主の元......こっそり成長していくのだった。
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