眠る少年トラン

たみ

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24 鑑定紙

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24 鑑定紙


トランは寮のベルグの部屋に来ていた。

「それなんだ?」
部屋の机の上に黒い紙が置いてある。

「これは鑑定紙だよ。血液から魔物の詳しい情報を読み取る事ができるアイテムだよ。」


「スゲーな!そんな便利な物があるんだな。
で、それ何に使うんだ?」


「これに使うんだよ」
ベルグは血液の入ったビンをトランに見せる。

「??」
トランは何かわかっていない。

「これはこの前の黒い魔物の血液だよ。」
ベルグが答えを言う。

「マジか!いつの間に取ってたんだ!」

「トランが素材に夢中になってる時だよ。僕は鑑定紙の存在を知ってたからね。調べようと思ったんだ。  トラン気になるでしょ?」

「かなり気になる!!さすが自称天才!やるじゃねーか!!」

「自称してないから!!」

「わかった。わかった。お前は天才だから、はやくやろうぜ。」

「すごく腹が立つけど、もーいいよ!」

ベルグは血液を鑑定紙に垂らす。

鑑定紙は光出し文字が浮き上がる。

「おおぉー!!」
トランが喜ぶ。
 

鑑定紙には


●●●●●●●

種 : 上位魔獣(ダギラ)
星  :★★★★☆
色 :  黒
能 :  魔破舌、魔黒牙

●●●●●●●

「ダギラってどういう意味?」
トランが疑問を聞く。

「これは名前だよ。あの魔物の。」


「魔物に名前なんてあるんだな!」

「普通は無いよ!名前がある魔物は珍しいんだ。」

「なるほど」


「名前があるってことは有名な魔物かも知れないね。ちょっとまってて。」

ベルグは棚から一冊の本を取り出す。

「??」
トランが疑問に思う。

「これは魔物についての本だよ。いろいろなことが乗ってる貴重な本なんだよ。」

「へー。」

「あった!えーと」

◆ダギラは
黒の魔王の配下。魔王城の門番である。魔王の力により特殊な進化をとげている。近距離、遠距離攻撃の二つを持つバランスの良い魔物。魔王配下の中では十傑に次ぐ実力を持つ。非常に危険な魔物。  

「、、、」
「、、、」

「なんかよくわかんねーが、ヤベー魔物だな」

「僕達良く倒せたね。」
2人は本の内容に驚く。



「魔王って本の話しじゃないのか!?」

「いや。魔王は実在した存在だよ。本は実話をもとに作られてるんだ。」


トランはベルグの話しに驚く。

「面白くなってきたな!」

「まー。伝説に出てくる魔物を倒せたのは嬉しいけど、今の時代に魔王はいないからね。」

「いないのかよ!」 

「黒の魔王は500年前に勇者に倒されたはずだから。あの魔物ダギラはかなり長い間生きてることになるね。」


「見たかったな魔王。」

「確かに興味あるね。」
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