眠る少年トラン

たみ

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(、、、ン、、、て)
女の子の声が頭に響く。
何を言ってるか聞き取れない。

(誰?)

(、、、ラン、、、きて)

(聞こえない)

(、、ラン、、きて!)
(トラン起きて!)


トランは目を覚ます。


目の前に魔物の口が迫る!!



ベルグの声が聞こえるが何を言ってるか聞き取れない。
「ト、~~ラ~~あ~」


時が止まる。


トランは魔物の口に自らの手を突き込む。



、、、
ガ!!


「ファイヤー!!!」

谷底に魔物を吹き飛ばしたときの、極小ファイヤーが発動する。


ドッッッカカーーーン!!!


凄まじい爆発が起きる。

トランと魔物は爆発の光の中に消える。


ベルグはあまりの光に目を閉じる。

、、、、



爆発が収まりベルグは辺りを確認する。


「トラン!!」


「トラァーン!!」

魔物はバラバラに吹き飛んでいた。


「!!」
トランを発見する。

「トラン」
かけよるベルグ。

「う、、、」
トランはかろうじて生きていたが、右腕は無く他の手足は至る方向に曲がっていた。



「、、、勝ったぜ」
トランが小さい声でいう





「ああ、、、勝ったね」




「疲れたな」





「帰ろうトラン。帰ってゆっくり休もう。」







「ベル、、グ」
この時初めてトランはベルグの名前を呼ぶ。







「なんだい」
ベルグは優しい笑顔で聞き返す。




「オレは、、もうダメだ」






「、、、、。

トラン、、、何を言ってるかわからないよ」
ベルグは気付いていた。




「一人で、、帰れ」




「いやだ!!」
ベルグは泣いていた。




「ベルグ」





「いやだ!!魔法を教えてくれるって約束したじゃないか」





「、、、すまん」




「いやだ!」


、、






「!!」

二人は突然青い光に包まれた。
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