眠る少年トラン

たみ

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9 魔物戦闘訓練4 谷底

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9 魔物戦闘訓練4  谷底

「、、、」
「ん、、、」

ベルグは目を覚ます。


「よう。目覚めたかイケメン」
近くにトランが座っていた。


「助かったの?」



「助かったかどいかは微妙だ。とりあえず今は生きてるな」

「、、、ここは谷底?」


「そうだ」


二人は谷底にいた。

「ここは『ザウスの谷』。オルトール山脈で最も危険な地帯だ」

「あらら、、、ついてないね」

「普通だろ。命があるだけましだ。」

「、、、」

「僕達はどうして助かったんだろう?」


「川に落ちて助かったんだ。あの高さから落ちたら普通は助からない。」

ベルグが上を見る。
「だいぶ流されたみたいだね」

「これからどうするか考えよう」


「そうだな」



「ここで助けを待つか?危険な谷を抜けるか?」



「「、、、」」
二人は沈黙する




、、







沈黙をトランが破る

「、、、谷を抜けるぞ」

「助けは来ないだろう。この広い山の中でオレ達二人を見つけるのは無理だ。」

「あと、ここにいるのは危険だ。、、、あの魔物が近くにいる可能性もある。」



「、、、」


「トランって意外と頭の回転速いんだね。」
ベルグが笑顔で話す。



「お前バカにしてんのか?」
トランがベルグを睨み付ける。


「ごめん!ごめん!」
「そんなつもりじゃなくて、、、トランはいつも寝てるから、、、その、、、」

「もういい!お前はここで死ね!」

「冗談だって!」




トランが話しを戻す。
「で、どうする?」



ベルグはイケメンスマイルでこたえる。
「谷を抜けよう!」




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